#703 【マニアな一基】 東電PG領家線No.1 ~ラーメン、片捻架、引き下ろし~ | 関東土木保安協会

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鹿浜線のジャックと豆の木鉄塔からから少し進むと、鹿浜線から分岐した送電線があります。
この鉄塔もまた賑やかやな鉄塔だったので、見てきました。


こちらがその鉄塔です。
領家線No.1というようです。
66kV2回線の送電線です。
下には22kVの大日精化線を併架しています。
上から下まで何やら忙しく姿形が変わる鉄塔で楽しいですね。
こちらも、環七沿いの公園内に設置されています。

▲領家線No.1(1985/2,41m)

下段の22kVについてはここで引き下ろしています。
ここから南の荒川沿いにある大日精化工業の事業所に引き込みを行っているようです。
うち1回線は京セラ川口線という名前でこの先領家線の下に続きます。
よく見るとジャンパ開放となっており、通電していません。

▲併架の22kVは2回線を引き下ろす

領家線も少し賑やかなのは、手前側1番線で片ねん架をしてるからですね。
外側に張り出した腕金が目立ちます。

▲領家線は片ねん架している

ガッチリした足元はラーメン基礎でした。
川跨ぎでも無さそうで、軟弱地盤なのでしょうか。
4方向に開放的かと思えますが、先程の引き下ろしがあるため、腕金方向だけフェンスが付いていて保護されています。


▲ラーメン構造の基礎だ

その基礎の恩恵もあって、鉄塔直下からよく拝むことができました。
がっしりと守られているようで、実は内側からは見やすい、そんなラーメン基礎鉄塔です。

▲結界

そう言えば、都内でこんな22kVの送電線も余り多くはないかと思います。
碍子連が少ないので2段目は見慣れない感がありますね。


上から下まで何やら珍しい、賑やかな領家線No.1君なのでした。
このまま領家線を追ってみようと思います。