#662 渋谷駅改良工事 2022/12① 3,4番線ホームからの様子 | 関東土木保安協会

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関東土木保安協会です。
大きく変わり続ける渋谷駅。
渋谷駅改良工事の進捗を更新するのも前回から1年以上が経過してしまいました。
2023年1月の切替により、JR線の渋谷駅改良工事はいよいよ最終ステップへと向かい、最後の大変化を遂げようとしています。
その直前の2022年12月の様子を記録してきましたので、アップしたいと思います。


いつもの日課であった3,4番線ホームの北端から記録を始めます。
上部の構造物が少し目立つかな、という程度で大きくは変わらないように見えました。


振り向いて1,2番線側です。
東急の東横店が解体されてしまい、視界が大きく開けました。


可愛がっていたキメラ橋脚達。
前回の工事後も残り、既存の駅舎を今も支えています。


板についたどころか、前の姿を思い出せないくらいに馴染んだ、線路移動&ホーム拡幅後の2番線。
一時の埼京線側と段違いの姿は面影もありません。


ホーム南側へ行ってみます。
この辺から結構景色が変わります。
2番線の南端上部には東西を結ぶ連絡通路ができようとしていました。
東西の軸が弱かった渋谷駅で、この通路により移動の自由度が格段に増すことでしょう。


その南に続く壁は桜丘地区の再開発ビルが建設中で、その囲いです。
1年半くらい前は更地に近かった記憶ですが、とんでもない変化です。


再開発ビルの巨体さには圧倒されます。
そしてそのビルに東西連絡通路が吸い込まれていくのも確認できます。
写真のすぐ右には渋谷ストリームがありますが、ビルからビルへ、線路を跨ぎ空中散歩ができるような設計です。


ホーム南端を進み、新南口連絡通路へ来ました。
思えばここ辺りが、昔の3,4番線ホームの北端なんですよね。
頭上の構造物の壁面のギザギザが、昔の東西自由通路の階段の遺構だなんて、どれだけの人が覚えているでしょうか。


通路は新南口があるためまだまだ残っています。
その通路に突如として現れた苔。
「渋谷駅0番線」のキャッチコピーの下で、寄り道をして緑に触れゆっくりな時間を設けようという企画が行われているようです。
新しいビジネスでも始めたのかな?とも思わせるこの眺めですが、実際の狙いは真逆で、仕事のことなんか忘れて、苔でも眺めて寄り道してきましょうよ、と言っているのでしょうね。
散水器まで設置され本格的で、美しい明るい緑色に癒されます。


こちらには壁面ペイントと観葉植物が。
その昔、この離れたホームを利用する忙しい乗り換え客は、離れ小島へ向かうこの長い連絡通路を、一分一秒を争うかの如くせかせかと通り抜けたのでした。
そして時代は変わり今。
乗り換えは全く不便でなくなり、通路には緑があり寄り道しましょうよと投げ掛ける企画すら行われています。
なんとも感慨深いものです。


新南口の改札下には改札階とを結ぶエレベーターがあり、この辺りは仮囲いはそのままに当時の姿のまま残っていました。


そして振り返ると、申し訳程度に置かれた3席のベンチが未だに残っていました。
誰か一人でも座っていると座りにくいこの空間。
ホームだった当時は比較的よく埋まっていた記憶があります。


新南口改札へ向かう階段。
最南端の階段は今でも半分だけ残っていました。


そして振り返って恵比寿方を見てみます。
昔ホームだった基礎が見えます。
今後このスペースはどうなるのでしょうか。


次は今回の主役の一人、2番線ホームを見てみましょう。


<参考>