友人が出演するバレエの発表会を観に行った。
綺麗なチュチュで軽やかに踊る彼女が、実は恐ろしいくらいの迫力で和太鼓を打つことを、お客さんは知らない。
子供から大人まで、たくさんの人が、大きな舞台で、お客さんの前で、バレエを踊る。
自分はバレエは全くの素人だが、たくさんの人が踊る中で目が行くのは、舞台で踊るのが嬉しくてしょうがない人だ。
テレビのCMで「そこに愛はあるんか?」という台詞を聞いたことがあるが、
そこに「喜び」があるかどうか。
表現することの核のところだと思う。
もちろん太鼓打ちの友人は、全身から喜びの光を放っていた。
喜びを自分自身で感じ、味わう。
溢れる、喜び。
あらためて、その素晴らしさを全身で浴びた。