自分の文化の外に | 藤本ゲンの「ありがたき幸せ」

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そんなに混んでいない、電車の中の風景。





7人がけの椅子(銀の柱で、2.3.2に分かれている)の、両端にお客さんが座っていた。





そのど真ん中を選んで座る方がいて、結構驚く自分。





自分の文化の中には、その選択は存在しない。





左右どちらかにひとつ寄って座れば、7人がけの座席に4人が両脇人がいない状態で、快適に座れる。





自分にとっては考えるまでもない選択。





しかし、あの人が真ん中に座るのにも理由があるはず。





銀の柱の横が嫌いなのか、はたまたど真ん中が好きなのか。





‥‥などと、いろいろ想像する、面白い電車時間になった。






自分が当たり前と思っている感覚と、違う感覚の人がいると、一瞬驚くが、面白い。





自分の価値観は、違う価値観の人と出会って、初めてわかる。





人の価値観に合わせることではなく、理解するだけで、世界が広がる気がする。