切り売り
葬儀業界の料金体系の事について私は小出しで色々書いてきましたが、今回はちょっと深く書いてみようかなと。
葬儀業界ってちょっと変わってまして、喪主をされたことがある方ならわかると思うのですが非常に名目が多いです。
中にはセットとして一式を売っている会社もあるのですが、そのセット内容の名目を多い。
各業界によってどこまでを名目として付けていくかは違いがあると思うのですが、葬儀業界はちょっと多すぎると思っています。
まぁ葬儀で使う道具が多いのは確かなんですけどもそれにしてもそれまで名目として書き出す?
という部分があります。
一番わかりやすい所で最近私の記事で何回も出てくるセレモニースタッフ。
これって名目としてお客さんからお金を取るのは果たしてどうなんでしょう。
色々な業界のお客さんに渡す請求書を見たことがありますけど、明確に人件費を取っている業界って他で見たことがありません。
真逆の業界である結婚式でもプラン内容の中に明確に人件費として計上している部分はありません。
飲食店に行っても料理代は取られますがスタッフ料金を別で取られることはありません。
旅館等に宿泊に行っても従業員料金を取られることはありません。
葬儀業界以外で明確にスタッフ料金なんて普通は取らないんです。
というのもセットプランというのは内容毎の名目はありますが、各種料金というのはありません。
あくまでもセットとしてこちらの商品はこの金額です。
となっているのが普通です。
内容の増減によって料金が加算されたり、減算されたりはしますが要る要らないはお客さんが決めても料金の増減には関係ないのが普通です。
というのも普通は全て要る物で構成されているからです。
葬儀業界の特殊さはここに現れていると思います。
基本的にはそのほとんどが本当は要らない物なんです。
5人や10人くらいの家族葬でセレモニースタッフなんて本来必要ありません。
お茶なんて自分達で淹れて飲むでしょうし、家族葬なんですからお参りに来る人は気心がしている方です。
お坊さんの接待だってお茶を出すくらい葬家の方で出来るでしょう。
葬儀屋だってそんな事わかっています。
しかしなぜ葬儀屋はセレモニースタッフをそれでも売りつけるのか。
お客さんが帰った後の葬儀会館の掃除を彼女らに押し付けているからです。
どんなにお客さんの人数が少なかろうが、1回でも式場を使えば当然清掃は必要になります。
しかし以前書いたように葬儀社の従業員には女性がほとんどいません。
いても事務員です。
葬儀社の男性スタッフは清掃をする習慣がありませんので、そんな人たちがお風呂掃除やトイレ掃除、式場の掃除や使用した場所の拭き上げ等を自分たちの思うようにはなかなか出来ませんし、会社としても自社の社員になかなか指示を出せません。
清掃のみのスタッフを雇おうにもいつ仕事があるかわかりませんし、葬儀社が求めているレベルの清掃というのは一般の人からすると家の大掃除レベルです。
そんな掃除を外注に出そうとすると専門業者ならかなりの金額です。
それをセレモニースタッフは葬儀社から違法性に付け込まれてやらされています。
なので葬儀社としてはお客さんが必要ではなくても自分たちが楽をする為には必要なのです。
そしてこの名目の切り売りというのは将来的に自分たちの首を絞める事になる事を葬儀社はわかっているのかわかっていないのか。
切り売りをしているという事はお客さんが要らないと言ったらそれまでなのです。
必要な物ならば切り売りではなくプラン内容のどこかに経費を計上して自分達で賄うのが当然です。
しかし葬儀社はそうしてこなかった。
その結果が直葬なんて物が生まれた原因です。
葬儀社はその意地汚さから当然の様に全てが必要な物であるかのようにしてお客さんに売っていました。
また自らの行動が後ろめたいからでしょうか、葬儀の正しい知識というのを一切外部には公開しませんでした。
そのツケが今纏めて全て降りかかってきています。
お坊さんにしてもそうで、お車料やお膳料といった物が今の時代に本当に必要な物なのか。
高額なお布施のその全てが宗教活動に使われているのなら納得できますが、高額なお布施は自分たちの生活レベルの水準を上げる為に使われている。
お坊さんの宗教活動に高級な自動車が必要な意味がわからない。
自分達家族しかお寺にいないのに大きなお寺が必要な意味がわからない。
ごはん時でもない時間に葬儀をやっているのにお膳料が必要な意味が分からない。
酷いお坊さんだとお車料を渡しているのに、タクシーを注文してくれ(費用は葬儀社か葬家の人持ち)と言い出すお坊さんまでいます。
お布施は誰であろうとも一律でこの金額です。
と言い切るお寺さんまでいます。
そうやって宗教活動の切り売りをしているからお坊さん便が出てきて良いようにやられるんですよ。
葬儀屋さんとお坊さんたちは一度でいいから経済学でなくてもいいのでちまたのサービス業の料金体系を見習ってほしいものです。