国宝 新薬師寺本堂(しんやくしじほんどう)
奈良時代710-793年
桁行七間、梁間五間、一重、入母屋造、本瓦葺
入母屋造、本瓦葺きで低平な印象の堂である。平面規模は桁行7間、梁間5間で、5間×3間の身舎(もや)の周囲に1間の庇をめぐらした形式になる。正面は柱間7間のうち中央3間を戸口とし、その左右各2間には窓を設けず白壁を大きく見せた意匠とする。側面、背面も中央間に戸口を設けるのみで窓は設けていない。内部は土間で、天井を張らず、垂木などの構造材をそのまま見せる「化粧屋根裏」となっている。堂内中央には円形漆喰塗りの仏壇を築き、中央に本尊薬師如来像を安置、これを囲んで十二神将像が外向きに立つ。この建物は創建当初の金堂ではなく、他の建物を転用したものではあるが(密教的修法が行われた「壇所」であったという説がある)、遺構の少ない奈良時代の建造物として貴重である。桁行7間のうち中央の柱間を両脇の柱間より広く取ること、身舎の柱間をこの時代通例の2間でなく3間とする点が特色で、これは堂内中央に大型の円形仏壇を設置することをあらかじめ想定して設計されたものと考えられる。
新薬師寺(しんやくしじ)は、奈良市高畑町にある華厳宗の寺院である。本尊は薬師如来、開基(創立者)は光明皇后または聖武天皇と伝える。山号は日輪山(ただし、古代の寺院には山号はなく、後世に付したものである)。奈良時代には南都十大寺の1つに数えられ、平安時代以降は規模縮小したが、国宝の本堂や奈良時代の十二神将像をはじめ、多くの文化財を伝えている。
ウィキペディアより
一見特に際立ったところもない普通のお堂に見えますが、1200年以上ここに建っていると思うと感慨深いものがあります。
私的にはこの本堂よりも、安置される仏像に心を惹かれるお寺です。
本尊薬師如来坐像とそれを囲む十二神将立像
その光景は圧巻としか言いようがありません。
新薬師寺のその他の見どころは
国宝 薬師如来坐像
By 撮影・小川一真 - http://webarchives.tnm.jp/archives/cat/database, パブリック・ドメイン, Link
本尊薬師如来と十二神将
By 小川晴暘(1894-1960) 仏像写真家 飛鳥園創業者) - 上代の彫刻,朝日新聞社, パブリック・ドメイン, Link
十二神将のうち伐折羅大将
By 小川晴暘(1894-1960) 仏像写真家 飛鳥園創業者) - 上代の彫刻,朝日新聞社, パブリック・ドメイン, Link
南門
地蔵堂
鐘楼
御朱印
拝観
拝観時間 午前9時~午後5時
拝観料
大人 600円 大学生 600円 中高生 350円 小学生 150円
所在地
〒 630-8301 奈良県奈良市高畑町1352
TEL 0742-22-3736
駐車場 あります 無料
アクセス
電車バス
※JR奈良駅・近鉄奈良駅から市内循環バスで13分、「高畑町」下車、徒歩10分