法的安定性は必要ありません | はだか男爵のブログ

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どもです。男爵です。

肺炎になって死にそうになってた

男爵です。

子供がいるとそこからうつって

しまうので中々予防も

難しいですね。


さてさて、そこそこ前に

なりますが、政府のお偉いさんが

集団的自衛権の解釈変更に

関して「法的安定性は必要ない」

って言ったらしくて、いつも通り

野党が何も考えずに

「問題発言だ!」とか言ってた

らしいのですが、男爵からすれば、


「何が問題なの?」って感じ。


まあ批判的な意見も多々あるかとは

思いますが、もちろん通常時なら

法的安定性は重要だと言うのは

そうなんですが、これが緊急時に

なると、法的安定性などそんなに

重要ではなくなってくるのです。


そもそも集団的自衛権は

緊急時を想定した権利なので

そこに法的安定性を求めるのは

無茶というものです。


何かよく分からん、という方の

為に、具体的に説明しましょう。


あなたが街を歩いていると、

急にあなたの前を歩いていた

若い女性が道に倒れこんで

しまいました。見ると女性は

意識がありません。


そこで、あなたは急いで近くのビルに

設置してあるAED(除細動器)を

手に取り、女性の元へ駆け寄ります。


しかし、ここで問題発生です。

女性にAEDを使うためには、

女性の上着を脱がし、下着も

外さなければなりません。

下着を外さないと、下着に付いて

いる金属が邪魔をして、効果が

うまく発揮されないばかりか、

女性は火傷を負う可能性が

あります。


もちろん女性の命が一番と

考えたあなたは上着を脱がし

下着を外し、AEDを使い見事

女性を助けます。


しかし、あなたは後日、助けた

女性から器物損壊と痴漢行為で

訴えられてしまいます。


そんなアホな!と思ったあなた。

これ実話ですww


もし、あなたが法的安定性を

重視するなら、あなたは警察に

連絡し、女性の上着と下着を

外す許可を確認してからAEDを

使うべきところです。

まあ、それでも女性から訴えら

れる可能性はありますがw

その結果おそらく女性が助かる

確率はどんどん下がっていくで

しょうが、法的安定性の為なら

仕方がありません。ここは法治

国家なのですからw


つまりこの状況と一緒な訳です。


緊急時に法的安定性などと言って

いる時間は無いのです。


福島の原発事故の際に、当時の

民主党政権は法的安定性を

重視するあまり、初動にかける

大事な時間を、半日無駄にしま

した。結果はご存じのとおりです。


そもそも法律と言うのは、

世の中に起こりうる全ての事象を

想定して作っている訳では

ありません。当たり前ですが。


むか~しむかし。日露戦争の頃。

街の街燈から電気を盗んだ奴が

いました。

「なんて悪い事を!」と思ったあなた。

しかしこの男、1審、2審と無罪に

なります。


なぜなら、当時(まあ、ある意味

今もですけど)、窃盗罪とは

「他人のモノを盗む事」と規定されて

おり、電気はモノでは無いので

窃盗にはならなかった訳です。

裁判で証言した東大の教授も

「電気とは現象であり、物質ではない」

と証言しています。


でも結局、最高裁では

「電気は管理出来るから、窃盗罪に

あたる」という論理で有罪になります。


そして裁判後に新たに、

「電気を盗むのも窃盗罪」と立法され

今日に至るのです。


もし、法的安定性を重視するなら

その男は完全に無罪だったでしょう。

しかし、最高裁は法的安定性を

軽視し、ある意味難癖を付けて

有罪にしたのです。


他にもあります。

もし、あなたの飼っている

家族にも等しいワンちゃんが、

あなたがちょっと目を離した隙に

道路に飛び出して、車に轢かれて

しまったとしたら・・・


その轢いてしまった運転手は

いったい何の罪に問われるので

しょうか?


「殺人罪?」  違います。

「業務上過失致死」  違います。


ワンちゃんは人間ではありませんので

残念ながらこれらは適用されません。


「器物損壊罪」


そう、あなたの大事なワンちゃんは

残念ながら法律上は「物」です。

なんだと~!と思われるかもしれま

せんが、現実です。

あなたのワンちゃんが車に轢かれて

死んでしまうのと、

不良が夜の校舎で窓ガラスを壊して

回るのは、法律上は同じ事象です。


しかし、さらに言ってしまうと、

今回の車に轢かれてしまうケースでは

運転の人は器物損壊罪も適用

されません。


「は?」 「なんで?」と思ったあなた。


器物損壊罪は故意犯なのです。

つまり過失では適用できないのです。

つまり意図的にあなたの大事な

ワンちゃんを轢かない限りは

器物損壊罪にさえならないのです。


(ちなみに、人を対象とした傷害罪や

致死傷罪などには過失犯があります)


ああ、もちろん民事は別ですよ。


ご覧いただいた様に、いかに法律

というものが、時の状況によって

無意味になってしまうか、ご理解

頂けたと思います。


法的安定性が大事とか言ってる

自称、学者の皆様、あなたに

向かって今まさにミサイルや銃弾が

飛んできている状況になっても

国会で審議して、法案を通してから

対応するんですか?


今回の件で、問題だと発言して

いる学者さんや政治家さんたちは、

法律とは人々の権利を守る為に

存在するべきものであり、偉い

学者先生のイデオロギーを守る為に

存在している訳ではないって事を

そろそろ理解するべきではないで

しょうかね?まあ無理かwww