本のタイトルではありません。
はい、刺青入れました。タトゥーですか?そうですね、でも私はあえてこれを「刺青」と呼びたいのです。
ある朝、いきなり思い立って「そうだ、刺青入れよう!」と。で、おっさんに相談したら「嫌だ!」と言われたのですね。
まぁ、想定内。で、私の気持ちを話して・・・そうしたら理解してくれました。元々、これはおっさんが冗談で数年前に言い出したことなんですよね。
「なんや。ヘビが足にとぐろ巻いてるデザイン入れるのかと思った」って。いや、なにそれ?更年期デビュー?www
これから約40年近く(もしやそれ以上?)難聴と付き合っていくことになるのと、難聴という目には見えにくい障害を視覚化したいのとで入れました。右耳の後ろにこのマークをwww(気になる方はMute Button Tatooで検索してみてくださいね)
私は特に50年近くゆるい難聴とは言え、聴こえ話せる人生を送ってきたので他人に今の状況を伝えるのが困難ですし、また聞こえたり聞こえなかったりするので会話している人が戸惑ったりイライラしたりするのがわかるんです。そして現在の状態を伝えた後の気まずそうな顔・・・・。
できれば笑ってほしいなと思いまして。
正直、めっちゃ怖かったのですけどね。刺青。痛みも未知だし麻酔クリーム使わないって言うし・・・。義家族や友達や同僚など刺青入っている人に聞きましたが皆、答えはまちまち・・・。
大体さ、痛かったら身体が反射的に動くでしょう?それで刺青がぐちゃぐちゃになったらどうするの??ってね。
サリーヒルズにあるこちらのスタジオにお願いしました。
ファインラインが得意というリリーちゃん(フランス人)にお願いしましたよ。
コンサルタントからとても丁寧で、スタジオは清潔で質問にも全部きっちりと答えてくれて大満足です!!おススメ!
Authentink: Specialist Custom Styles & Japanese Tattooing Studio in Sydney
ONE PIECEで、ナミが家族を救う為に裏切者のフリをしてアーロン一味に取り込まれて忠誠の証に刺青を入れられたときのように
または中二病満開で「我が身体に聖痕が刻まれしとき、痛みと引き換えに新たな力が覚醒する・・・!」みたいな感じで耐えようと思っていたのですが、全然痛くなかったです。ちょっと拍子抜けするくらいに痛くなくてびっくりよ。
人工内耳手術前の検査に行った時にも検査をしてくれた聴覚訓練士の方に「このタトゥー、いつ入れたんですか?めっちゃいいね。というか、笑ってしまいました」と言われて、思った通りの反応に嬉しくなりました。
また同じタトゥーを入れている人がネットの掲示板で「僕の妻は30年も一緒にいるのに未だにどっちの耳が悪いか覚えず、そっちから話しかけてきて僕が返事をしなかったら怒る。これを入れてからそれがなくなった」と言っているのも見ました。
色んな人にツッコんで、面白いと思ってもらえたら嬉しいな。
「このボタン、ぐいぐい押しても音量あがらんのやで(ドヤっ!)」ってね。
でも、これは刺青文化が普通で一般の会社にしていっても大丈夫な国ならではの方法だということも理解しています。(それでも大手企業の会社員などはスーツを着ていたら隠れる位置に入れている人も多いです)
(温泉入るときはタトゥーOKな温泉でなければ絆創膏を貼ります)
日本人の中には、どうしても受け入れられない方もいるかといるかと思いますのでもちろんそれはそれで結構です。
2010年から仲良くしている人と切れることがあれば悲しいけれど、刺青を入れたことをどうしてもブログに書きたかったのです。
難聴者として生きる覚悟と、難聴をビジュアル化してわかりやすくとの意図ですが「アホや、こいつ」って思う人も絶対にいるだろうな、と。
余談ですが、人工内耳を物心つく前から着けているお子さんが家族の中で疎外感を感じないようにと、人工内耳のタトゥーをしている親御さんの写真も見ました。泣いてしまいました。(Cochlear Implant Tatooで検索すると見られます)
ちなみに、障害者をいじめる人や差別する人が近くに来たらこの刺青がうずく設定です。(ハリポタ)