こんにちは。大阪府池田市の自然療法院【関西カイロプラクティック】院長の鹿島 佑介です。
蒸し暑い日が続きますね。しっかり水を飲んで熱中症対策をしてお出かけください。
当院で使用するフィシオエナジェティックやボディートークでは東洋医学的な概念もたくさん含まれています。
私はカイロプラクターですが東洋医学や鍼灸も大好きです。
残念ながら先端恐怖症があるので自ら針治療を受けることはほとんどありませんが・・・（笑）
では鍼灸や東洋医学ってどんな概念でしょう？
現実には鍼灸や東洋医学を勘違いしている方も多いのが現実です。
素人の私が偉そうに言うな、と怒られそうですが、お許しください。
東洋医学・鍼灸とは？
「鍼灸って筋肉を緩めるものですよね？」という言葉をよく聞きます。
答えは「No」です。鍼灸は対症療法ではありませんし、筋肉を緩めるものでもありません。
筋肉を鍼で緩める治療法はトリガーポイント療法という療法が元になっています。
あるイギリスの医師が発見した筋肉の 硬結ポイントをトリガーポイントと名づけ、そこに麻酔などで刺激をすることにより筋肉の痛みをとる治療法です。
それをマッサージや鍼灸に応用していったのです。
鍼灸は内臓を通るエネルギーの流れである経絡に対してアプローチします。
経絡とは東洋医学の概念で、神経以外に体の中・内臓を通るエネルギーの流れがあるという考えです（※経絡だけが東洋医学的概念ではありません）。
最近は筋膜という筋肉や内臓を覆っている膜にあるのでは、という説があります。
経絡は各内臓とつながっています。物質的内臓は経絡に影響しますし、経絡の流れは物質的内臓に影響します。
経絡中にある経穴（ツボ）は経絡のエネルギー量をコントロールしているブレーカーのようなもので、刺激することにより経絡エネルギーの流れを改善することができます。
鍼灸や指圧、お灸などの刺激によって経絡の流れを改善させるポイントやブレーカーが落ちているポイントを改善させ、経絡の流れを改善させるのです。
どこの経絡に問題があるのかを、問診や望診を使って、観察します。
（※厳密には経絡だけを診るのではありません。）
望診とは？
望診とは、舌診や脈診、その他にも皮膚や目など全身を観察することによって行われます。
そしてそれを改善させる経穴を探し出し、刺激するのです。
ですので経絡に対してアプローチしているのです。内臓に対してアプローチしているのです。結果的に内臓と関連する筋肉にアプローチすることにもなります。
経絡とは？
経絡には主に正経(内蔵につながっている)の12本と任脈と督脈を加えた１４経絡があります。
木肝経（厥陰肝経）
胆経 （少陽胆経）
火心経（ 少陰心経）
小腸経 （太陽小腸経）
心包経 （厥陰心包経）
三焦経 （少陽三焦経）
土脾経（ 太陰脾経）
胃経 （陽明胃経）
金肺経 （太陰肺経）
大腸経 （陽明大腸経）
水腎経 （少陰腎経）
膀胱経 （太陽膀胱経）
この１２正経のすべてをコントロールしているのが、陰経をコントロールしている体の前面正中線上を通る任脈と陽をコントロールしている体の後面正中線上を通る督脈です。
経絡は内臓だけではなく筋肉とも繋がっています。
木肝経（厥陰肝経）⇒ 大胸筋胸肋部
胆経 （少陽胆経）⇒ 三角筋前部
火心経（ 少陰心経）⇒ 肩甲下筋
小腸経 （太陽小腸経）⇒ 大腿四頭筋
心包経 （厥陰心包経）⇒ 中殿筋
三焦経 （少陽三焦経）⇒小円筋
土脾経（ 太陰脾経）⇒ 広背筋
胃経 （陽明胃経）⇒ 大胸筋鎖骨部
金肺経 （太陰肺経）⇒ 前鋸筋
大腸経 （陽明大腸経）⇒ 大腿筋膜張筋
水腎経 （少陰腎経）⇒ 大腰筋
膀胱経 （太陽膀胱経）⇒ 腓骨筋
任脈 ⇒ 棘上筋
督脈 ⇒ 大円筋
経絡についての参考本
キネシオロジーで経絡を調べる
当院ではキネシオロジー（タッチフォーヘルス）という筋力反射テストを使用して経絡の流れを調べることができます。
経絡について別記事
⇒経絡の流れを改善させる上部頸椎カイロプラクティック
※当院でおこなう検査は医学的な検査ではありません。どうすれば解決するのかはわかりますが、診断は基本的には行いません。あくまで診断については医療機関でお願い致します。
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