日本ブログ村 人気記事

「特別支援教育」部門 第4位

「発達障害」部門 第8位

クリック、感謝です!


親子にまつわる諸問題の2回目です。(連載1話目はこちら )1回目の障害否認に近い話でもあるのですが、子どもを病院に受診させることを、戸惑われるケースを結構お見受けします。今日は、子どもの障害診断にまつわることについて、書いてみたいと思います。


お母様方からの相談に、「子どもを病院に受診させようと思うけども、中々踏み切れずに居るが、どうしたらよいでしょうか?」と聞かれることがあります。ぼくは大概そんな場合、「疑いを持って暮らし続けても、気持ちは晴れないですよね。発達障害であれ、違うにせよ、ハッキリさせたほうが、次に進んでいけるのではありませんか?」とお話しするようにしています。


また、発達障害の専門医にかからず、一般的な精神科を受診した場合、うつ病や心因症、あるいは、妄想があったり病状が悪いと統合失調症などと診断されることが、少なくありません。そして、きつい薬を投薬されたあげく、結局、更に症状が悪くなるケースも、意外に多いのです。こうしたケースでは、専門医への転院をお勧めしても、一度通っている病院を変えることに対する抵抗感からか、中々事態が進捗せず硬直化している事が多いように感じます。


発達障害に、精神科の薬は、必ずしも成人の適量通りに飲ませない方が良い場合がある事は、先日、記事にしました。(→詳しくはこちら )そこからすると、このケースも、「一日でも早く、専門医の診断をもらった方が良いですよ」とお話をするのですが、結局別の病院に行くふんぎりが、中々つかないでいらっしゃるケースが、意外とあるのです。


また、親御さんはお子さんの発達障害に気付いておられなくて、学校の先生などから指摘されて、通院を勧められたようなケースでは、なにか学校から見捨てられたような気分になってしまい、より一層拒絶の反応が出やすいようです。



これはどうも、「発達障害」に対する悪いイメージがあるために、その診断を受ける事を恐れてしまうことに、原因があるように感じます。


うつ病や心因症なら、薬と養生で直る病気です。しかし、「発達障害」ともなれば一生付きまとう障害です。治療法も原因もハッキリしないだけに、不安が付きまとうのだと考えます。



しかし、やはり先の記事にも書きましたが、今から30~40年前には、これ程、発達障害と言うのは多くなかったと思われます。つまり、周囲のかかわりと適職があれば、十分社会適応出来ていたわけです。今のせちがらい社会情勢と、サービス業が中心の日本の産業構造が、発達障害の不幸を加速し、当事者を「障害者」へ追いやったといわざるを得ないような気がするのです。



この障害は確かに一生困難な特性が消えることはないようです。

しかし、それは、生き方によっては、

乗り越えていけないものではないと、僕は考えています。

「発達障害」もまた、乗り越えていけるのだとするなら、

恐れることなく、診断を受け、事実をハッキリさせ、

次のステップに踏み出していったほうが良いと考えるのです。




本来は、出来るだけ早期発見をして、

出来るだけ早くから、適切な支援や配慮を受けながら、

社会適応のための経験を、

じっくりと積み上げていくことが大切な障害です。

そうして考えると、発達障害への社会理解が、

もっと進むことの重要性を感じます。

また、この障害が、本来犯罪になど結びつかない・・・

という事実もしっかりと伝わって欲しいと考えます。

そして、この障害を持っていても、

その特性を受け入れて、充実した生活を送っていく事が

可能だという事について、そのノウハウが、

もっとしっかりと確立されて欲しいと考えます。


時にはソーシャルスキル支援であったり、

時にはグループワークによる、精神的治癒なのでしょう。

また、他にもいろいろな手法があるのでしょう。


こうした事の情報がしっかりと世間で広く伝わり、確立されていれば、

冒頭に書いたような悲劇は止んでいくと考えます。



しかし、一方で、社会はそう簡単には変わらないでしょう。

一石二鳥に事態が好転する事もないと思われます。

そうであるなら、家族や当事者は、

外に出て、互いに交流し、

今、受けられる支援の機関・団体やその方法について、

情報交換をする事が大切なように考えます。


私どもの発達障害支援団体 こころぴあビレッジ も、

そうした場のひとつとして、

同じ境遇のもの同志が集まる中で、

何かを共に分かち合って生きたいと活動をしております。


発達障害にとって、マイナスなイメージが、

更に不幸を生むような連鎖が、

どこかで止まることを切に願うばかりです。





みなさんのクリックが大変励みになります!

ぜひ、ポチっとご協力をお願いします。

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ     にほんブログ村 子育てブログ 自閉症児育児へ



【告知です!】

発達障害支援:大阪家族限定グループワークのご案内



育児パパのあったか・やさしい発達障害談義

2010.12.10(金)、2011.01.14(金) 10:00~14:00

大阪市中央区の貸し会議室にて開催!

少人数(10人)制 要予約


同じ境遇を持つもの同士で、悩みや問題を語りあい、

ともに共感し会うお時間はいかがでしょうか。

日常を離れ、ゆったりと過ごすお時間は貴重です!

詳しくはリンクをクリックしてくださいね。