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親子にまつわる諸問題の2回目です。(連載1話目はこちら )1回目の障害否認に近い話でもあるのですが、子どもを病院に受診させることを、戸惑われるケースを結構お見受けします。今日は、子どもの障害診断にまつわることについて、書いてみたいと思います。
お母様方からの相談に、「子どもを病院に受診させようと思うけども、中々踏み切れずに居るが、どうしたらよいでしょうか?」と聞かれることがあります。ぼくは大概そんな場合、「疑いを持って暮らし続けても、気持ちは晴れないですよね。発達障害であれ、違うにせよ、ハッキリさせたほうが、次に進んでいけるのではありませんか?」とお話しするようにしています。
また、発達障害の専門医にかからず、一般的な精神科を受診した場合、うつ病や心因症、あるいは、妄想があったり病状が悪いと統合失調症などと診断されることが、少なくありません。そして、きつい薬を投薬されたあげく、結局、更に症状が悪くなるケースも、意外に多いのです。こうしたケースでは、専門医への転院をお勧めしても、一度通っている病院を変えることに対する抵抗感からか、中々事態が進捗せず硬直化している事が多いように感じます。
発達障害に、精神科の薬は、必ずしも成人の適量通りに飲ませない方が良い場合がある事は、先日、記事にしました。(→詳しくはこちら )そこからすると、このケースも、「一日でも早く、専門医の診断をもらった方が良いですよ」とお話をするのですが、結局別の病院に行くふんぎりが、中々つかないでいらっしゃるケースが、意外とあるのです。
また、親御さんはお子さんの発達障害に気付いておられなくて、学校の先生などから指摘されて、通院を勧められたようなケースでは、なにか学校から見捨てられたような気分になってしまい、より一層拒絶の反応が出やすいようです。
これはどうも、「発達障害」に対する悪いイメージがあるために、その診断を受ける事を恐れてしまうことに、原因があるように感じます。
うつ病や心因症なら、薬と養生で直る病気です。しかし、「発達障害」ともなれば一生付きまとう障害です。治療法も原因もハッキリしないだけに、不安が付きまとうのだと考えます。
しかし、やはり先の記事にも書きましたが、今から30~40年前には、これ程、発達障害と言うのは多くなかったと思われます。つまり、周囲のかかわりと適職があれば、十分社会適応出来ていたわけです。今のせちがらい社会情勢と、サービス業が中心の日本の産業構造が、発達障害の不幸を加速し、当事者を「障害者」へ追いやったといわざるを得ないような気がするのです。
この障害は確かに一生困難な特性が消えることはないようです。
しかし、それは、生き方によっては、
乗り越えていけないものではないと、僕は考えています。
「発達障害」もまた、乗り越えていけるのだとするなら、
恐れることなく、診断を受け、事実をハッキリさせ、
次のステップに踏み出していったほうが良いと考えるのです。
本来は、出来るだけ早期発見をして、
出来るだけ早くから、適切な支援や配慮を受けながら、
社会適応のための経験を、
じっくりと積み上げていくことが大切な障害です。
そうして考えると、発達障害への社会理解が、
もっと進むことの重要性を感じます。
また、この障害が、本来犯罪になど結びつかない・・・
という事実もしっかりと伝わって欲しいと考えます。
そして、この障害を持っていても、
その特性を受け入れて、充実した生活を送っていく事が
可能だという事について、そのノウハウが、
もっとしっかりと確立されて欲しいと考えます。
時にはソーシャルスキル支援であったり、
時にはグループワークによる、精神的治癒なのでしょう。
また、他にもいろいろな手法があるのでしょう。
こうした事の情報がしっかりと世間で広く伝わり、確立されていれば、
冒頭に書いたような悲劇は止んでいくと考えます。
しかし、一方で、社会はそう簡単には変わらないでしょう。
一石二鳥に事態が好転する事もないと思われます。
そうであるなら、家族や当事者は、
外に出て、互いに交流し、
今、受けられる支援の機関・団体やその方法について、
情報交換をする事が大切なように考えます。
私どもの発達障害支援団体 こころぴあビレッジ も、
そうした場のひとつとして、
同じ境遇のもの同志が集まる中で、
何かを共に分かち合って生きたいと活動をしております。
発達障害にとって、マイナスなイメージが、
更に不幸を生むような連鎖が、
どこかで止まることを切に願うばかりです。
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2010.12.10(金)、2011.01.14(金) 10:00~14:00
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