2月も終わりに近づきましたが、まだまだ寒い日は続いています。
今年は特に厳しい…。
例年なら梅の花も咲く頃。でも時折春めいた日差しも感じられます。
春はもうすぐそこまで来ているのです…。
春は中医学では「上に昇る。発散する。」という特徴を持った季節です。
草木が芽吹きどんどん上へ上へ伸びていく…。
そんな様子からもイメージできると思います。
植物だけでなくもちろん人だって、蓄える冬の季節から一転、発散の季節になるのです。
体は活発になり、気持ちも浮き立ちます。
そんな春は中国の「陰陽五行説」によると「肝」の季節なのです。
中医学でいう「肝」には主に、
①血をたくわえてめぐらせる働き、
②疏泄作用で全身の気をめぐらせて精神面、情緒面をコントロールする働きがあります。
また、春は入学、就職、転勤など環境の変化が多く、ストレスを受けやすいのです。
ですから、ストレスにより肝の疏泄機能が邪魔されて、イライラしたり、憂鬱になったり怒りっぽくなったり…という症状が出てきます。
余談ですが…
私のストレス発散方法は、ヨガとお酒です。
ヨガはゆっくりした動きですが、とても伸びやかな動きが多く、特に、太陽礼拝という一連のポーズは全身をくまなく効率よく動かします。呼吸のリズムに合わせて行うので集中力もアップし、短い時間でもストレスを発散できるように思います。
お酒は、中医学では薬として使われることもあるのですよ。
中医学の中でのお酒は薬効を体のすみずみまでいきわたらせるという意味合いが大きいようです。(そこまで考えて飲んでいるわけではないですが…。)
ただし、飲みすぎは湿熱(不調の原因となる)がたまるのでよくありません
人にはそれぞれ発散方法があるかと思いますが、
中国のお薬でもそのような症状に合うものがあります。
逍遙(しょうよう)・・・というのは気ままに散歩するという意味で、つまりはリラックスさせてくれるお薬なのです。
ストレスで流れにくくなった気を流れやすくすることにより、気と一緒に流れる「血」も「水」も流れが良くなるのです。そうすると、全身にエネルギーや栄養が行き届くようになり、全身が健やかな状態になり、余分な汚れやストレスも溜まりにくくなるのです。
逍遙丸は特に女性におススメです。
生理時や更年期におこる胸の張りや、のぼせ、ゲップがでる、動悸、不眠など…。
あわせてスポーツやレジャーなど自分に合うストレス発散方法を見つけ、のびやかに春を楽しみましょう!