秋バテしていませんか? | 富山発 現役薬剤師がお届けするやさしい漢方・ハーブだより

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ココロとからだにやさしい漢方やハーブのお役立ち知識、フォトブログエッセイを現役薬剤師が富山からお届けします。

こんにちは。

漢方薬剤師のみゆきです。

私の漢方歴についてはこちら

 

 

朝晩と涼しくなって

秋を感じる毎日でしたが…

 

急にまた暑さが戻ってびっくりの休日でした。

 

今日はまたすごい強風の富山です。

 

 

 

 

 

日ごとの気温差、

1日の中での気温差、

なかなか激しいですよね。



体調がいまひとつ…

という方もいらっしゃいませんか?

 


この大きな気温差は、

自律神経の乱れを引き起こします。

 

だるさや食欲不振

免疫力の低下で風邪をひいてしまう

 

そんな不調がでやすくなります。



こういった秋ならではの気候や気温差による

自律神経の乱れから起こる体調不良を「秋バテ(寒暖差疲労)」といいます。

 

夏の疲れでバランスが崩れているところに

おいうちをかける感じですね…。

 

 

とくに今年は夏の猛暑で

「からだを冷やす」行動をしていた方が多いと思うので、

その冷えが悪影響を与えている可能性が大です。

 

 

 

秋バテ対策はまず温めよう!



秋バテ改善には、
何はともあれ、体を温めること!

これが大切です。


ゆっくりお風呂につかる(入浴)

散歩、ウォーキングする(運動)


あと、ハーブティーもおすすめです。



体を温めるはたらきのあるハーブを選んで
ホットで飲むことで、

体の内側から冷え対策することができます。


ハーブの種類はお好きなものでもいいのですが、

「温める」はたらきに注目すると、
ジャーマンカモミール、リンデン、オレンジフラワーなどがおすすめです。

 



ハーブの「香り」は、

自律神経も整える効果も期待できますよ^^

 

 

秋バテ対策に役立つ漢方薬

 

秋バテ対策におすすめの漢方薬を症状別にご紹介しますね。


どれも市販されています。

 


六君子湯(りっくんしとう)

 

食欲がない、胃もたれするなど胃の調子が悪い人

 

 

ツムラの市販の六君子湯は、1日2回の服用。

成分量は医療用の1/2量です。

 

胃腸のはたらきをよくする漢方薬。
食欲を増す・胃の排出機能を整えるといったはたらきもあります。
(補脾胃、健胃・整腸剤)

 

 

補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

 

元気がない、疲れやすい、疲労感が抜けない人

 

 

ツムラの市販の補中益気湯は、1日2回の服用。

成分量は医療用の1/2量です。

 

必要な栄養などを作り出す胃腸機能を整えて疲れを改善する漢方薬。

消化器系だけでなく、呼吸器系の機能の強化も期待できます。

(補脾胃・肺)


消化器系の不調が目立つ時は六君子湯、
疲労感やだるさが強い場合は補中益気湯を選ぶとよいです。

 

 

人参養栄湯(にんじんようえいとう)

 

体力が落ちている、手足が冷える、咳が出る人

 

 

 

クラシエの市販の人参養栄湯は、1日3回の服用。

成分量は医療用の1/2量です。

 

体の元気や栄養を補い、からだ全体を温める漢方薬。

止咳・化痰の生薬を含み咳にもよいです。
(補気補血安神剤)

 

コロナ後の回復期にもよく使われる印象です。

 

 

過ごしやすい秋のうちに体調を整えていきましょうね!