こんにちは。
漢方薬剤師のみゆきです。
久しぶりのブログ更新となりました。
前回の記事が七夕だったので、約2カ月ぶり!
その間に夏が過ぎていった感じですね(^-^;
今年の夏も暑かったですね。
猛暑のピークは過ぎたものの、夏の疲れが胃腸に出ている方も多いのでは?
そこで、今回は夏の胃腸の疲れにおすすめの漢方薬をご紹介します。
■清暑益気湯(せいしょえっきとう)
清暑=夏の暑さの熱をさます
益気=気力(元気、生命エネルギー)を増やす
湯=湯薬(煎じ薬)
というはたらきの漢方薬です。
つまり、
暑さでからだにこもった熱をさましながら、
元気もつける漢方薬です。
だるさが気になる方に。
■補中益気湯(ほちゅうえっきとう)
補中=胃腸(中)を補いサポートして
益気=気力(元気、生命エネルギー)を増やす
湯=湯薬(煎じ薬)
というはたらきの漢方薬です。
清暑益気湯よりも胃腸のケアに特化した感じです。
疲れやすさや元気がない方に。
■六君子湯(りっくんしとう)
恥ずかしながら、私自身、夏は胃腸の調子がいまひとつです。
食欲不振まではいきませんが、なんとなく食べたくない気分になったり…。
そういう時にお世話になっている漢方薬です。
六君子湯は、胃腸にたまった余分な水分を取り除き、
下痢や、消化不良、胃もたれ、吐き気などの症状を改善していきます。
気の巡りをよくする陳皮も入っているので、
ストレスからくる下痢にもよい漢方です。
■人参湯(にんじんとう)
お腹をあたためて、下痢や腹痛を改善する漢方薬です。
冷えが気になる方に。
■平胃散(へいいさん)
食べ過ぎや飲み過ぎで胃もたれする時、いわゆる消化不良にも使われます。
お腹に余分な湿気が溜まって、下痢やげっぷが続く時によいです。
ちなみに、平胃散に水の巡りをよくする五苓散を加えた胃苓湯(いれいとう)も、夏の下痢によい漢方薬です。
あと、下痢といえば半夏瀉心湯(はんげしゃしんとう)。
みぞおちのつかえや腹がごろごろ鳴る下痢、胃腸炎などによい漢方薬です。
夏の終わり、しっかり体をいたわっていきたいですね。
■漢方メルマガ(登録無料)