子どもの鼻づまりや副鼻腔炎に役立つ漢方 | 富山発 現役薬剤師がお届けするやさしい漢方・ハーブだより

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こんにちは。

漢方薬剤師のみゆきです。

私の漢方歴についてはこちら

 

 

 

 

 

メルマガ読者さんから

ご質問をいただいていました。

「子どもの鼻づまりや
ネバネバの鼻水によい漢方について知りたい」


「子供がインフルエンザに限らず、風邪をひくと、
必ず鼻水がズルズル続き、すぐに副鼻腔炎になってしまいます。

副鼻腔炎のお話も聞きたいです。」

 

 

 

小さなお子さんだと、
ずーっと鼻水たらしている気がしますよね(^-^;

どうにかしてあげたいという気持ち、
すごくわかります。

 

 

 


そこで今回は、
鼻づまりと副鼻腔炎について
お話ししますね。




風邪だとウィルス、
花粉症やアレルギーだと花粉やハウスダストなど、

鼻は、
外からの異物が一番入ってきやすい経路です。


鼻水は異物を洗い流す役目をしています。



透明だったり、黄色かったり、

滝のように止まらないこともあれば、
ネバネバして詰まったり、

鼻水の色や性質って、いろいろですよね。


この違いって何だと思いますか?



どろっとした黄色い鼻水は、
ウィルスや細菌と戦って役目を終えた免疫細胞(白血球)たち。


簡単に説明すると・・・

風邪をひくと、鼻やのどの粘膜にある免疫細胞が
侵入した菌やウイルスをやっつけようと出動します。

その戦いの場所となるのが鼻の場合、
菌と戦った白血球の残骸と死んだ菌でできているのが、
黄色くなった鼻水(膿)です。



風邪の場合は、
ひき始めは透明でサラサラした鼻水でも、

ウィルスや菌の死骸や白血球が増えていくので、
だんだんと黄色いネバネバとした鼻水になっていきます。



ちょうどこの頃に鼻づまりもひどくなります。


鼻づまりというと、
鼻水が鼻腔につまっているイメージがありませんか?



実は、鼻づまりは、
鼻の粘膜が腫れて鼻腔がせまくなってしまった状態。

そして、空気の通りがわるくなって
鼻がつまってしまうんですね。


そこに鼻水が溜まっていくと
鼻づまりがもっと悪化してしまいます。



さらに症状が進行していくと、
鼻水が喉におちる(後鼻漏)や咳が出たり、
副鼻腔炎、中耳炎になってしまうこともあります。



なので、
「たかが鼻風邪」と言わずに、
症状が軽いうちにケアすることが大事!




ちなみに、
アレルギーが原因の鼻水の場合は、
白血球に加えて水分もたくさん含まれているので
透明でサラサラとした鼻水、
いわゆる水ばなのままです。

朝だけ出る鼻水も
アレルギー性のことが多いですね。


水っぽい鼻水なので、
鼻水自体が鼻づまりの原因になることはありません。

風邪と同じく、
鼻の粘膜が腫れて通りが悪くなることが原因です。


最近は、アレルギー性鼻炎が原因で起きる副鼻腔炎も増えています。



なので、
「風邪じゃないから大丈夫」と
放っておくのも考え物です。



漢方的に考えると、
鼻水は余分な水分が鼻からあふれ出た状態です。


まさにその症状、
風邪のひきはじめやアレルギー性の
サラサラとした透明な鼻水には、
小青竜湯(しょうせいりゅうとう)が漢方のファーストチョイスです。



まだ鼻水は黄色くないけど、
少し鼻がつまっている、

そういう時も小青竜湯でカバーできます。



季節の変わり目にアレルギー性鼻炎の症状が出る
うちの長男くんは、
その時期だけ、小青竜湯を飲んで悪化しないようにしています。

(副鼻腔炎にもなりやすいタイプ)




そして、黄色い鼻水は
<止める>よりも<出しきる>ことが大切です。


鼻づまりや粘りのある黄色い鼻水には、
葛根湯加川きゅう辛夷(かっこんとうかせんきゅうしんい)、
これがファーストチョイスです。


文字通り、葛根湯に川キュウと辛夷
という生薬を加えた漢方薬です。


辛夷(しんい)は、鼻とおりをよくする生薬。


川きゅうは、血行をよくして、
痛みをおさえるはたらきがあります。

頭痛にもよい生薬なんですが、
鼻づまりで頭が痛い、
そういう時にもよく効きます。



普段は元気だけど、
たまに風邪をひくと、すぐに鼻づまりになる

うちのむすめちゃんは、
こちらの漢方薬がよく効きます。


先日も、鼻づまりでキツイと
学校を早退してきたのですが、

この漢方薬のおかげで、
次の日はだいぶ鼻もとおるようになり、
2日後には飲むのを忘れるほど回復していました^^


ちょうど常備薬をきらしていたので、
慌てて薬局に買いに行きました。

市販の漢方薬で錠剤です。
こちらのクラシエの漢方薬。

 

 






今回は飲むタイミングが遅れてしまいましたが・・・


鼻水の色が変わってきた時、
ちょっと鼻が詰まりだした、
こういう早めのタイミングで飲んだ方が効果的です。



ひどくなってから飲むよりも、早めに飲む!

これが飲み方のコツですね。





鼻づまりの症状がなかなか治らず長引く、
副鼻腔炎になりやすい方は、
辛夷清肺湯(しんいせいはいとう)という漢方薬もよいです。

 

 


<チクナイン>という名前で薬局でも売っています。
(時々、テレビCMでも見かけますね。)


鼻粘膜の腫れや炎症を抑えるはたらきが強く、
鼻のあたりが熱っぽい、
匂いがわからないという方におススメです。






漢方薬に加えてオススメなのが、
精油(アロマ)です。


ユーカリ ラディアタやラベンサラといった精油は、
鼻水(膿)を外に出すのも助けてくれます。

おだやかな抗生物質のようにも
はたらいてくれるので、
鼻づまりの改善に大活躍します。

(花粉症にもおすすめです)


もちろん、子どもにも使える安全性が高い精油です。


我が家ではアロマバスで使うことが多いですが、
植物油でうすめて塗ってもよいです。


漢方薬を飲みながら使っても問題ありませんし、

鼻水が気になりだしたタイミングで
先にアロマで様子を見るのもアリだと思います。

(漢方薬よりもアロマの方が気軽に使えるかもしれないですし^^)



我が家の鼻づまりや副鼻腔炎のケアについては、こちらのブログ記事にも詳しく書いています。

よかったら、参考にしてくださいね。




子どもの鼻づまりは
本人も見ているママもつらいですし、

副鼻腔炎になりやすいと、
心配ですよね。


鼻水のタイプ別の漢方薬、
そしてアロマも積極的に使ってみて、

鼻も心もスッキリと過ごしていきましょう^^

 

 

 

 

 

早咲きの桜♡

一足早くお花見しました^^

 

 

 

 

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