厚切り食パンのトーストとミルクたっぷりのカフェオレで毎日の朝食を楽しんでいるわ
ステキな朝食風景が目に浮かびますが、健康は少しずつ失われているかもしれません
パンと牛乳は、実は日本人には合わない食材です
美味しいパン屋さんがメディアで取り上げられる
スーパーには新鮮な牛乳が並んでいる
体質的に合わない食材が、何故か手に取りやすい状況にあります。
まるで、正しい知識を知って自分で回避できるかどうかを試されているようです。
今回は、パンと牛乳がどのようにカラダに負担になるのかを詳しく話しましょう
パン「グルテン」
□頭痛や関節痛などの痛みがある
□風邪をひきやすい
□頭がぼーっとして集中できない
□アレルギー体質だ
□わけもなくイライラしたり不安になる
□ポッコリお腹
□かゆみや湿疹など皮膚のトラブルがある
□下痢や便秘
□胃腸の不快感
上記のチェック数が多い人はグルテンが負担になっているかも!
小麦を 2 週間抜いて体調をみてみましょう
小麦を再び食べ始めて、消えた不調が戻った場合はグルテンが原因確定です。
小麦を含む加工食品の例
うどん
パスタ
パン
クッキー、菓子類
カップ麺、カップスープ類
冷凍食品、チルドお惣菜
カレーのルゥなど
えっ?避ける食品が多過ぎて検証なんかできないよ
という反応になりますよね。
ですが、グルテンの問題点を知ると
検証は無理でも、少し控えようと思ってもらえます
グルテンとは
小麦に含まれるたんぱく質で、グリアジンとグルテニンが水を吸収して網目状に繋がったネバネバしたものです
血糖値が急上昇するとインスリンが分泌される
・インスリン過剰分泌は低血糖をきたす
低血糖は体にとって緊急事態なので、血糖値を上げるためにアドレナリン、ノルアドレナリンが分泌される
アドレナリン、ノルアドレナリン分泌で交感神経が亢進する
・緊張状態が続くので、
イライラ、不安感などメンタルに影響を与える
血管が収縮するので消化吸収力が落ちる
各臓器への血流も悪くなる
② グルテンは腸に炎症を引きおこす
腸の炎症はリーキーガット症候群を招く
・消化管に影響が出るので栄養素の吸収が悪くなり、荒れた腸粘膜から糖が急速に吸収されて血糖値が乱高下する
腸から漏れ出た毒素が肝臓に入り肝機能が落ちる(エネルギーが作れない、酵素が作れない、解毒ができない)
◆腸の症状
・便秘や下痢
・お腹が張った感じ
・腹痛
◆全身の症状
・関節炎
・慢性疲労
・食物アレルギー
・アトピー、蕁麻疹
・喘息、慢性鼻炎
・気分の不安定
・集中力低下
腸の炎症が常にある状態は慢性炎症
慢性炎症があるとコルチゾールが出っぱなしになる
・コルチゾールは副腎から分泌される抗炎症ホルモン。血糖値を上げる作用もある
・コルチゾールを使いすぎて残り少なくなると寝ている間の血糖値を保てなくなり低血糖を起こす
・夜間低血糖を起こすと睡眠の質が低下し疲れが取れず、肩こり、腰痛、歯ぎしり、食いしばりなどの症状が出る可能性が高い
③ グルテンは脳に中毒作用を起こす
グルテンに含まれるグリアドルフィンは血液脳関門を通過してしまい、モルヒネ様物質で脳神経を刺激して中毒症状を起こす
④ グルテンはプロラクチン分泌を亢進させる
プロラクチンは母乳を作るホルモンで脳の下垂体から分泌される
これがグルテンによって授乳期以外に分泌されると、卵胞成長を抑制し黄体形成不全を招き、無月経になったり排卵障害が起こる可能性がある
牛乳「カゼイン、乳糖」
牛乳は営養豊富です。1 杯で6gのたんぱく質が摂れ、ビタミン A やカルシウムもある。
でも、アレルギーの原因になったり慢性消化不良になったりデメリットが多い
① カゼインは炎症を引き起こす
カゼインとは牛乳に含まれるたんぱく質
〈カゼインの種類〉
アルファカゼイン牛乳のたんぱく質の 75%(αs1,αs2)
ベータカゼイン母乳、ヤギのミルク←人間が消化しやすいカゼイン
カッパーカゼイン
αs1カゼインは分解しにくいたんぱく質なので未消化のまま腸に入り、腸粘膜を傷つけて炎症を起こす(リーキーガット症候群)
牛乳飲むとお腹壊す人はアルファカゼインが合わないと自分で分かるけれど、自覚症状がなくてもアルファカゼインが炎症を引き起こしている人は多い
② カゼインは鉄の吸収を邪魔する
・牛乳を飲むとアルファカゼインと胃液が反応してカードというたんぱく質が作られ、鉄の吸収を邪魔する
③ カゼインは中毒症状を引き起こす
ベータカゼインが吸収されたときにカソモルフィンという物質になり、カソモルフィンは血液脳関門を通過し脳のオピオイド受容体に結合しドーパミンが分泌され興奮状態になる(モルヒネ様物質)
冒頭のさんのように
毎日朝食に牛乳とパンを食べると
カソモルフィンとグリアドルフィンのダブルパンチで脳が興奮し、目が覚めた感覚になりますが、体内では大騒ぎです
モルヒネ様作用は脳が糖を求める状態になるので菓子パンやケーキが食べたい衝動が起こる(快楽物質を脳が求めている=中毒症状)
衝動のまま食べると血糖値の乱高下が起こり、アドレナリン・ノルアドレナリンが分泌される
過緊張が続くので精神不安やうつ症状が悪化する
自己嫌悪に陥る
情緒不安定になる
④ 乳糖不耐症
日本人の 97.5%が乳糖不耐症
・乳糖はそのままでは吸収できないのでラクターゼという酵素が必要になる
加熱殺菌処理した牛乳にラクターゼは含まれていない
日本人は成人すると腸でラクターゼが作られなくなるので大半の人は乳糖不耐症になる
元々、日本人は牛乳を飲む文化がなかったので
腸でラクターゼが作られるのは 2 歳くらいまでです
欧米人は酵素活性が盛んなため乳糖不耐症は少ない
〈乳糖不耐症の症状〉
・お腹が張った感じ
・腹痛
・下痢、便秘
・アトピーやアレルギー症状
⑤ カルシウムとマグネシウムのバランスが悪い
牛乳は体内のマグネシウム泥棒
・カルシウム/マグネシウムの理想は1:1で、体内でバランスを取りながら働いている
牛乳は11:1でカルシウムが多い
牛乳を飲むと体内にあるマグネシウムが奪われる
・マグネシウムはミトコンドリアでのエネルギー産生に必要なので、マグネシウム不足ではエネルギー産生に影響を与える
〈カルシウムを摂るお勧め食材〉
小魚、干しエビ、大豆製品、緑黄色野菜
今まで当たり前に飲んでいた牛乳を急に止めるのは難しいですが、朝食時は止めてランチ後に楽しむとか、週1回は解禁とか工夫して徐々に減らしましょう
牛乳×
130℃2 秒間の超高温殺菌処理でカゼインが熱変性しており、これが炎症、アレルギー、下痢などの原因となっている
ヨーグルト△
ナチュラルチーズ△
プロセスチーズ×
バター〇
〈牛乳の代用品〉
・アーモンドミルク
・オーツミルク
米飯と味噌汁、干物、漬物の朝食が
日本人には一番体に負担がなく合っています
オシャレ感はありませんし、今までの習慣や思い込みを変えることは大変ですが、健康に勝るものはありません。
パンと牛乳を減らしてみて、自分の体調の変化を体感してください
そして、
慌てない
他人を傷つけない
不安を大きくしない
という精神力で毎日を過ごしましょう
りんどう妊活コンシェルジュ
藤本 美和恵
(看護師)
26年間、看護師として働いてきましたが、病気になる前に自分の身体をケアし整え、自己免疫力を上げ病気を防ぐことこそが、本当に大切で、必要な知識・技術だと考えるようになりました。子どもを授かるべき女性の「生み出す力」を手助けできることは社会貢献度の高さと共に、個々の幸せにも繋がる素晴らしい仕事だと思い日々お客様に向き合っています。