【新馬戦】週末デビュー馬の募集時評価は? | カンパイ氏の一口馬主ライフ

カンパイ氏の一口馬主ライフ

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ライター。一口馬主ライフを楽しむため、2020年からブログ開設。これまで、クラブ誌や有名競馬ブログにも寄稿してきた。独自の分析方法を確立し、毎年主要クラブの募集馬を分析している。

みなさま、こんばんは。

カンパイ氏です。

 

 今週もお疲れ様でした。今週末もクラブ馬たちがデビューしてくれます。先週は高評価の馬が多くて、みんな良いレースをしてくれました。今週はどうでしょうか。

 

 いつものように、週末デビューのクラブ馬について、私が募集時に書いた「全頭完全評価(レビュー)」の内容を振り返っていきましょう!(※青字がレビュー部分

 

■土曜新潟3R(ダ1800メートル)

・クラリネットソナタ

27レニーズゴットジップの22

(ナダル(City Zip)、メス、鹿、01/24、4,000万円、100万円、田中博康)

【耐調教値】B

【血統】B

【早勝値】A

【潜在能力値】A

【コスパ値】B

【総合評価】B

血統的にはゴリゴリの米国ダート短距離馬。スピードに長けている点は強調できる。馬体を一見しても、外国産馬のように筋肉質だ。四肢については、右前肢の繫ぎが外向している点を割り引く。このレビューで再三書いているが、牝馬のダート馬はなかなか稼ぎづらく、その時点で狙いづらい。本馬もこの値段であれば、他を狙った方がいいのではないか、と思ってしまう。一方で、後肢の緩さは解消されつつあり、仕上がりは早いはず。トモの容量は素晴らしいものがあるので、来年の今頃には、ムキムキのダート馬らしい馬体になっているだろう。府中のダート1600メートルあたりで早めのデビューを目指したいところ。

 

■土曜新潟4R(芝1600メートル)

・カネラフィーナ

42ジョイカネラの22

(Frankel、Fortify、メス、鹿毛、2月12日、100,000円、5,000万円、手塚貴久)

【耐調教値】A

【血統】A

【早勝値】B

【潜在能力値】A

【コスパ値】B

【総合評価】B

 母はアルゼンチンのG1を2勝した名牝。本馬を産んだ後、コントレイルが付けられ、留まらずにキズナとの仔を産んでいる。この点でも、牧場側の期待がうかがえる。血統的には日本の芝に合う血がちりばめられており、フランケルのスピードを上手く補完している。四肢は丈夫そうで、トモの容量が素晴らしい点も、大きな強調材料だ。後肢の緩さがあって、そこまで早めから能力全開とはならないかもしれないが、爆発力のある血統で夢を抱かせる。値段がちょっと高いので、【総合評価】はBランクとしたが、資金に余裕のある人は狙っても良いのでは?と思わせるくらい、良い馬だと思う。芝の短距離~マイル路線で、鋭く切れるようなレースを重ねてほしい。

 

■日曜新潟2R(芝1600メートル)

・サリーチェ

53サロミナの22

(ドゥラメンテ、Lomitas、メス、黒鹿毛、1月27日、140,000円、7,000万円、池添学)

【耐調教値】B

【血統】S

【早勝値】B

【潜在能力値】S

【コスパ値】A

【総合評価】A

 繁殖能力に疑う余地無しの母。本馬は初めてキングカメハメハ系種牡馬とのカップリングとなった。父ドゥラメンテにとっては、これ以上ない相手だ。血統的には文句なし。一方で、馬体面を厳しくチェックすると、右前肢の外向に気づく。父の産駒によくある特徴で、大きくマイナスとはしないが、骨格の発達が全体的に遅い印象も受けるので、あまり早いうちから強い調教を課さない方がいいかもしれない。トモの容量は秀逸で、かなりの能力を秘めていそう。この馬の課題はとにかく脚元。無事でありさえすれば大きな活躍が期待できるだろう。値段も妥当なところ。故障のリスクを理解した上で、それでもOKという人は積極的に狙ってほしい。

 

・バーミーズルビー

83ハーエミネンシーの22 ▲右後肢球節OCD除去手術

(ブリックスアンドモルタル、Successful Appeal、牝、鹿、4/1、小林真也、2,800万円、7.0万円)

【耐調教値】A

【血統】B

【早勝値】B

【潜在能力値】C

【コスパ値】C

【総合評価】C

 父の産駒は息切れ気味だが、まだまだ期待は捨てない。ただ、どちらかと言えば日本的なスピード血統の母と好相性だと思っているので、本馬のカップリングは物足りないと思った。馬体面では、四肢の角度がしっかりしている点をまず強調しておきたい。強い調教にも耐えうる素養がある。後肢の踏み込みには緩さを残す。今後の調教次第だが、あまり早めから動けるイメージは沸かなかった。肝心のトモの容量は不足気味で、活躍できるステージが浮かばない、というのが正直なところ。値段も少し高いように思うし、現状では狙いは立たないと判断する。丈夫な馬体を活かしてパンプアップを目指したい。本来であれば、年末くらいまで様子見をして馬体の変化を確認してから検討すべき馬だ。

 

 以上です。今週末は少数精鋭という感じですね。日曜新潟2レースには、【潜在能力値】Sランクを付けたサリーチェが出てきます。この馬は【早勝値】をBランクにしたように、募集時の印象ではデビューはもう少し遅いと思っていました。順調なのはいいことですので、ぜひ好レースをしてほしいと思います。

 

 とにかく今週もどの人馬も無事に。それでは、みなさまご武運を!またブログを書きますね。

 

カンパイ氏