みなさま、こんばんは。
カンパイ氏です。
今週は3連休ですね。日曜の重賞については、土曜に予想をアップしようと思います。先週のフェブラリーステークスは散々でしたが、馬券なんてこんなもん、と気にしないふりをして、また細々と書いていこうと思います。
さて、読者の方からメッセージをいただきました。私は2019年産(現5歳)世代から「全頭完全評価(レビュー)」を書いているのですが、いま活躍している馬たちのレビューはどうだったのか?を検証したい、という趣旨でした。
私は毎年、新馬戦の時にレビューを振り返っていますが、その後重賞を勝ったり、賞金を稼いだりした馬を改めてまとめて振り返るのも確かに面白そうですね。
ということで、何回かにわけで各世代の活躍馬の「全頭完全評価(レビュー)」を振り返っていきたいと思います。私のレビューが正しかったのかどうか、検証していただく材料になれば幸いです。
わかりやすいように、「重賞勝ち馬」および「賞金1億円以上を稼いだ馬」というカテゴリーで振り返っていきたいと思います。一口馬主データベースを参考にしていますので、漏れがあるかもしれませんが、ご容赦ください。
それでは、初回となる今日は「2019年産のサンデーサラブレッドクラブの馬たち」を振り返っていきます。(*青字がレビュー部分です)
■サンデーTC(2019年産・現5歳)
・ジオグリフ(皐月賞)
132アロマティコの19
(ドレフォン、牡、80万円、木村 哲也)
【耐調教値】C
【血統】A
【早勝値】B
【潜在能力値】A
【総合評価】A
カタログよりも最新動画の方が弓脚気味で、歩かせてもやはり怖い。ただ、前後から見た四肢の出方は良く、身体の伸びもそれなりにある。牧場側の評価はかなり高い。故障のリスクを抱えながらではあるが、上手く鍛えていけば能力は発揮できそう。
・スタニングローズ(秋華賞)
188ローザブランカの19
(キングカメハメハ、メス、100万円、高野 友和)
【耐調教値】B
【血統】A
【早勝値】B
【潜在能力値】A
【総合評価】B
DVD段階では弓脚はそこまで気にならなかったが、最新動画を見ると歩様に影響が出てきている。強い調教に耐えるには時間がかかりそう。一方で、身体に厚みが出ている点は評価できる。全体的に大人びた印象で、馬体の完成自体は早いだろう。出来が良いとの情報も入ってきており、脚元さえ壊れなければ活躍できるかもしれない。
・ローシャムパーク(オールカマー)
117レネットグルーヴの19
(ハービンジャー、牡、75万円、田中 博康)
【耐調教値】B
【血統】S
【早勝値】B
【潜在能力値】A
【総合評価】A
バランス良し。腰も動画で見るとそこまで緩くない。DVDではストライドが伸びかったが、最新動画では柔らかみが増している。短期間で大きく変わり身を見せた1頭と言える。少し座ったような体形になっているので、このままの骨格だとレースでは出遅れることが多くなるだろう。トモの筋肉や毛づやも短期間で良くなった。父の成長力を体現している印象で、さすがは相性の良い母系だ。いつかこの母から大物が出てくると思っていて、それが本馬であっても驚かない。
・マッドクール(春雷S)
189外)マッドアバウトユーの19
(Dark Angel、牡、100万円、池添 学)
【耐調教値】C
【血統】B
【早勝値】C
【潜在能力値】B
【総合評価】B
最新動画でも弓脚が気になった。歩様にも出てきており、心配になるレベルだ。トモに相当緩さもあり、歩かせても身体が伸びきってしまっている。現状では瞬発力が生まれにくい馬体に映る。ただ、主戦場はダートになるだろうからその点は何とかカバーできるかもしれない。牡馬なので時間をかけて成長を促していってほしい。
・フェーングロッテン(ラジオNIKKEI賞)
185ピクシーホロウの19
(ブラックタイド、牡、70万円、宮本 博)
【耐調教値】A
【血統】A
【早勝値】B
【潜在能力値】B
【総合評価】A
トモの肉付きや化骨がDVDと比べるとかなり良化した。歩きにも覇気が出てきている。四肢の角度にはもともと問題なし。5月生まれでこの現状なら、成長次第では期待が高まる。長い目で見てあげたい馬。
・インダストリア(ダービー卿CT)
139インダクティの19
(リオンディーズ、牡、75万円、宮田 敬介)
【耐調教値】B
【血統】B
【早勝値】B
【潜在能力値】B
【総合評価】B
弓脚気味ではあるものの、筋肉の質は動画を見ても良い。後肢も伸びており、一見見栄えがする。しかし、肩の出がどうもぎこちない。最新動画で胸前あたりに注目してみると、骨格コツコツ動くのがわかると思う。それに伴ってか、前脚の出が後肢に比べて良くない。前脚に過度な負担がかかる可能性がある。
・プレサージュリフト(クイーンC)
118シュプリームギフトの19
(ハービンジャー、メス、60万円、木村 哲也)
【耐調教値】C
【血統】B
【早勝値】C
【潜在能力値】C
【総合評価】C
弓脚気味。馬体重が示す通り全体的に幼く、まだ競走馬の身体になっていない。踏み込みが小さいのはそのため。この血統はあまり大きくならないので、本来であれば様子見して成長を待つべき馬。サンデーだとそうもいかないが。
■社台TC
・スターズオンアース(オークス)
20サザンスターズの19
(ドゥラメンテ、メス、70万円、高柳 瑞樹)
【耐調教値】A
【血統】A
【早勝値】A
【潜在能力値】A
【総合評価】A
四肢に問題はなさそうで、耐調教値を一段階上げたい。この時期の牝馬らしい緩い体形だが、後肢は意外と伸びる。欠点が少ないという印象で、最新動画を見て、カタログ段階より数段期待値が上がった。
・ボルドグフーシュ(有馬記念2着)
76ボルドグザグの19
(スクリーンヒーロー、牡、50万円、宮本 博)
【耐調教値】B
【血統】B
【早勝値】C
【潜在能力値】B
【総合評価】B
この時期と考えても毛づやが悪く、体質に問題があるのではと考えてしまう。後肢の伸びは悪くないが、身体のバランスが取れていないために重心の移動がうまく出来ていない様子。成長はかなりゆっくりだと考えた方がいい。
・ゼッフィーロ(アルゼンチン共和国杯)
41ワイルドウインドの19
(ディープインパクト、牡、175万円、池江 泰寿)
【耐調教値】S
【血統】S
【早勝値】B
【潜在能力値】A
【総合評価】A
素晴らしい馬体ではあるが、動画で見ると前肢の硬さが気になった。首の使い方も上手いとは言えない。ただ、さすがの推進力はある。馬体重も409㌔で、私がディープ産駒選びの基準にしている「1歳5月で400㌔」をクリア。期待値は下げないでおく。
以上です。私のレビューはS~Cの4段階評価です。最高値は【Sランク】なのですが、それに次ぐ【Aランク】の馬たちが多いですね。この年はレビューを書き始めた初年度ということで、コメントも最新のレビューの半分くらいの分量でした。ちょっと懐かしいです。色々と参考にしてくださっている方々には、改めて本当に感謝です。
それでは、次回は2019年産世代の他クラブ馬を振り返ります。また、ブログを書きますね。
カンパイ氏