●西洋手相術の二大巨頭
といえば、この間、紹介した
カジミール・スタニラス・ダルベンティーニと
アドルフ・デバロールの二人のフランス人と
言われています。
西洋手相術の歴史では、
カジミール・スタニラス・ダルベンティーニは
手の形の理論を確立した人。
アドルフ・デバロールは線の理論を確立した人
とされています。
お二人は手相に関する著書を出版しているのですが、
題名のつけ方がちょっと独特だなと思いました。
●手の形による類型化が特徴的
ダルベンティーニは、『手相の科学』(1865年)。
日本は江戸時代で慶応元年ですね。
「手の形から知性の動向を認識する技術」という
サブタイトルが付いていて、学術論文ぽい感じです。
フランス語で書かれていて、まだなんとなくしか
読んでないのですが、ちょっと意外だなと
思ったのは、「この手相は、この性格」という
決めつけで書かれているわけではなく、実際に
何人か職業と性格がわかる被験者を
出して、客観的証拠(エビデンス)に
基づいて書かれている
ようです。そこがサイエンスと名前をつけ
ている所以なのでしょう。
ちなみに、ダルペンティーニはナポレオン軍
に従軍していて、皇帝ナポレオン・ボナパルト
の手についても言及しているのですが、
実際に観ることができたのでしょうか?
●主に手の線の論理が書かれている
デバロールは『手相のミステリー(不思議)』(1860年)
日本では江戸幕府の大老井伊直弼が、桜田門外で暗殺
された時期です。
サブタイトルは、「手を調べることによって、
それぞれの人生、性格、適性、運命を知る芸術」
というのがついています。
表紙の絵柄からもわかるように、「占い」よりですね。
デバロールは、オカルト界の巨人と言われた
エリファス・レヴィさんの弟子の一人らしいので、
手相の線の理論がカバラの理論に
基づいています。
といっても昔から言われている西洋手相術の
理論、つまり惑星で性格分析をするという理論
から大きく外れているわけではありません。
日本の高度経済成長時代に書かれた手相本の
中には、デバロールは手の線だけの理論を確立した
って書いてあったのですが、デバロールさんの
本を読んでみると、手の形について書かれている
部分もあって、手の形と手の線がセットに
なっているという形式です。
二人の理論の違いについて、ますます
研究が進みそうです!
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第1章 手相占いと背景
(手相の歴史と背景について説明)
第2章 宮
(西洋手相術の基本概念の惑星を説明)
第3章 線
(西洋手相術の線について説明)
第4章 流年法
(未来予知の方法について説明)
第5章 指紋と爪
(指先の占いについて説明)
第6章 手のひらに現れるしるし
(手のひらのマークについて説明)
第7章 実占
(手相の実占について説明)
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