男のきものっていかが?2026 その5 ~良きご縁を繋ぐ、紋紗羽織の袖口の一柄~ | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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昨日、

月初めの京都問屋さん巡りの際の
私の着姿をご紹介いたします。



 

 

7月に入り、いよいよ夏本番。
 

 

この季節になると重宝に着こなしている、
墨黒色に縞が織り込まれた小千谷の夏紬に、
黒の紋紗羽織を着て過ごす一日となりました。


 

昨日の京都は例年よりも涼しく、
終日羽織を着ていても問題ないくらいの気候。
 

 

7月も入ったばかりなので、

例年こうあって欲しいものですが、
 

贅沢は言わず、

今日のこの気候に感謝をしたいと思いながら、
京都の問屋さん巡りをしておりました。



帯は涼し気な色目、
青色に網目模様が織り込まれたものを選びました。




 

これも重宝な一本で、
季節を問わず、また長着の素材も問わず、
思うままに使いこなしている

ベテラン選手の一本です。


 

黒の紋紗羽織も重ねて重宝な一着。

 

これを羽織るだけでぐっとフォーマル感が高まり、
 

お取引先様に限らず、

お客様のもとに向かう際であっても、
 

間違いのない単衣から夏衣頃に欠かせない一着です。




その紋紗羽織ですが、
一見するだけですと無地に見えますが、
左の袖口にひとつだけ柄を入れて誂えました。





大きな徳利と束になった大福帳を両手に抱え、
大きな丸い笠を被った狸の後ろ姿。
 

 

「狸=他抜き」や「福々しい姿」、

「商売繁盛」といった、
縁起の良い柄のひとつである

信楽焼の狸を染め抜いてあります。

 

 

「なぜ後ろ姿? 前はないのか?」
 

と言われる事もありますが、
 

元々誂える時には袖口の内外に

狸の前後を染める予定だったのですが、
天邪鬼、変わり者、B型の私は

それでは面白くないと思い、
 

外袖に後姿だけを

染めてもらうようにお願いをしました。


 

この思いつきで

前姿を入れなかった事が功を奏し、
 

一見だけでは何だろう?と思われる柄も、
 

この袖口ひとつの柄から会話が弾む事もあり、
大福狸らしい素敵なご縁を繋いでくれています。



一着の羽織と狸が繋いでくれるご縁。


 

この羽織とも

20年来の付き合いとなりましたが、
 

これからも羽織共々、

繋がるご縁を大切にしていきたいと思います。


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