名駅西、名古屋市中村区大門にあります、
着物専門店&男着物専門店きもの美濃幸 、
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若だんなの着物姿から、
男の着物の楽しみ方を紹介する、
男のきものっていかが? シリーズ
全100回+α 過去のまとめはこちら
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男のきものっていかが♪
シリーズ。
過日無事に終えました娘の七五三。
その様子はこちら
→家族全員が自分らしい一着と共に
ご覧の通り、
家族全員和装でその時を迎えたのですが、
当日の私のコーディネートをご紹介いたします。

深みのある濃紺色の無地紬に
梨地の御召羽織を羽織り、
角帯は生成り色の荒磯模様を
織り上げたものを合わせて、
羽織紐もその色目に合わせた
亀甲組のものを付けました。
先日まで
「美濃幸好みのちょっとしたフォーマル着物」
と題し、
私が想う今の時代に合う
スマートなフォーマルスタイルを
ご紹介してきましたが、
その際に男の着物としては、
「無地紬が重宝します。」
と書いてきました。
具体的なご紹介などは、
過去のコラムのリンクを貼っておきますので、
併せてご覧ください。
ご提案
→フォーマルの中に在る、
お客様の着姿や場面をご紹介
→男のきものっていかが「着物デビューの瞬間」
紬と御召。
節感がありマットな質感の紬生地と、
しなやかで艶感のある御召生地との相性は、
はたしていかがなものかと
お考えの方も居られるかも知れませんが、
こちらの御召生地自体が梨地で
どちらかというとマットな質感がある織り上がりで、
紬との相性はとても良いと実感しています。

色目も濃紺の紬と、
墨黒に近い御召とは取り合わせも良く、
初めて合わせましたが、
今後も帯や羽織紐を変えながら
楽しみたい組み合わせとなりました。
帯の地模様は荒磯緞子。
荒波に揉まれる
鯉の様子を織り上げたものですが、
鯉は成長し龍門へと至り、
天に昇って竜となると言われており、
立身出世や繁栄を表す縁起柄のひとつです。
羽織紐の亀甲組は、
その名の通り「亀」を表しており、
日本人には馴染みのある縁起物。
幾千歳の繁栄発展の願いが込められています。
父親の着物姿など、
娘に寄り添う母親のそれとは
比べものにもならず、
私的には隅で目立たずに、
でもしっかりと陰から見守る様な
長着と羽織はシックな色目でまとめ、
これに濃色の帯や羽織紐を合わせてしまうと、
黒服の様な存在感になってしまうので、
半衿~羽織紐~角帯の色目は反対色を意識し、
色に統一感を持たせました。
そんな父親なりの想いを込めた着物姿。
ハレのひとときは人それぞれ。
それに向かう想いも人それぞれです。
その時を迎える皆さまにとって、
そのひとつひとつが自分らしく装う
素敵なものとなります様に。
私はこの着姿をもって、
時代の荒波に揉まれながら立派に成長を果たし、
その姿を幾千年も見守る事を心に込めて過ごす事を、
娘の晴れ姿を見て誓うものにしたいと思います。
名駅西、名古屋市中村区大門にあります、
