《隔週の図書館通い》2021年5月1回目「日本の手わざ3 有松・鳴海絞り」 | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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暖かにマスク生活を過ごす音譜

 

きもの屋が作る暖か冬マスク

 

 

絞り生地マスクケース

 

 

最近の家族のブームは、

隔週の図書館通い。

 

子どもたちも含めて、隔週本を借りて、

読むのが家族ブームです。

 

 

その読み終えた本を、

自身の備忘録も込めて、

感想文を書いていきたいと思います。

 

 

今週の一冊はこちら。

 

 

日本の手わざ3 有松・鳴海絞り

 

 

もろ、本業に即した一冊です。

 

有松・鳴海絞りの歴史から、

その代表的な絞り技法について、

写真を載せて説明がされた内容の一冊。

 

専門用語が多めではありますが、

分かりやすい内容でした。

 

 

三浦絞りや柳絞りなど、

店に実際にある有松・鳴海絞りを見比べて、

その技法をひとつずつ感じると、

より分かりやすいので、

皆さまもお手持ちの浴衣などを前にして、

この一冊に向かうと、

より一層、知識と理解が深まるかと。

 

 

江戸時代に、何もなかった街道沿いに、

開墾と街道の安全対策を兼ねて、

村を創ったのが、有松・鳴海絞りの始まり。

 

田畑に向かない土地であり、

そこで何とか生計を立てていくために、

最寄りの知多で生産されていた知多木綿に、

絞りをした手拭いを販売し始めたのが、

有松・鳴海絞りの始祖である、

竹田庄九郎氏でした。

 

 

元々、身分が高くない庄九郎氏が、

実を興し、名を立てていき、

尾張藩の保護を受ける様になり、

名字帯刀を許されたという話は、

この本を読んで初めて知りました。

 

 

そうした一歩一歩の努力をしてくことは、

今の時代でも同じ事。

 

 

今の有松・鳴海絞りの産地も、

時代の逆境に負けずに、

始祖の精神を基に頑張ってもらいたいですし、

そうした想いを持つ産地であれば、

私たちも精一杯応援したいと思います。

 

 

最大で50以上あった絞り技法も、

太平洋戦争を機に、相伝が途絶え、

今残っている絞り技法は数えるほどに。

 

 

無くなったものを取り戻す事は、

決して容易ではありませんが、

今在る技術を護り、伝えていく事が大切。

 

 

地元の伝統工芸品として、

これからの時代に即した有松・鳴海絞りを、

見届けていきたいと思いました。

 

 

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