男のきものっていかが?2018 その24 ~黒紋紗羽織の外袖に。~ | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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若だんなの着物姿から、

男の着物の楽しみ方を紹介する、

 

男のきものっていかが? シリーズ

 

全100回 過去のまとめはこちら

男のきものはここを見て♪~総集編~

 

2017年版はこちら

男のきものはここを見て♪2017総集編

 

 

今日は午前中、お呼ばれからの外出。

 

 

暑くなるとそんな事も少なくなり、

もしくはドレスコードに、

「浴衣」が加わる事が多くなるのですが、

今日はホテルでの会食なので、

今夏初の正絹でのコーディネートにしました。

 

 

小千谷の夏紬に紙布の角帯、

黒の紋紗羽織を合わせましたが、

私の中では定番&安心の組み合わせ。

 

今のご時世、そして夏に限れば、

この組み合わせで、

大体の場所を済ませられます。

 

 

小千谷の夏紬や、紙布の角帯など、

色々と書きたいものはありますが、

 

今日のブログでは、

 

黒紋紗羽織

 

について、

色々と書いてみたいと思います。

 

 

この羽織を誂えたのは、10年ほど前。

 

その頃は今よりも着物の事を知らず、

(今でもまだまだですが汗)

夏の羽織というよりは、

 

真冬以外に着れる軽い羽織

 

という用途で誂えた様に思います。

 

 

なので、

11月や3月頃も袖を通していた記憶があり、

今思うと、若く知識も経験もない頃だったから、

何も気にせず羽織れたなと、

 

少し年をとり、色々な知識も経験も得た、

今の自分なりに感じています。

 

 

お洒落で着るのであれば、

着たいように着ればいいという心から、

一歩客観的な視点に立ち、

 

季節感やしきたり、

それを楽しまれている人の心も想う事は、

大切な気持ちのひとつ。

 

 

そうした心を持てるようになれた事と、

他者の目を気にする様になってしまった事を、

同時に感じたりもしています。

 

 

そんな話はさておき、

 

今の私にとっての紋紗黒羽織は、

今の季節に欠かせないアイテム。

 

 

夏の黒の美しさと粋さを感じながら、

どんな席にも無難に着こなせる事が、

私の様に日常的に着物を着る人にとって、

大切なことになります。

 

 

ただひとつのメリットでありデメリットは、

左の外袖に柄が入っているという事。

 

 

誂える際に、

ここにだけ、柄を入れてもらいました。

 

 

この紋紗羽織は、誂える時に色と柄が選べ、

その時、柄は二つまで選べたのですが、

天邪鬼な私は、ひとつだけを注文。

 

その柄がこれになります。

 

 

この羽織を着ていると皆さまに、

 

「素敵な羽織! この柄は何??」

 

という話に必ずなり、

そこから柄当てクイズをするのですが、

一発で正解された方は、ほんの数名。

 

色々な回答を頂き、

なかには「アンモナイト!」という珍解答も(笑)

 

 

答えは、

 

「狸」

 

「他を抜く。(たぬき)」という言葉かけや、

徳利に笠、大福帳を持つ商売の縁起物であり、

何より可愛らしいシルエットに惚れて、

これにしたのですが、

 

本来、入れるはずだったもう一つの柄は、

狸の表情が入った、表の柄。

 

 

表を選ばず、裏を選んだ辺りも、

私の天邪鬼っぷりを表しているかの様です。

 

 

でも今思うと、裏にしておいて正解。

 

この方が謎かけ感がありますし、

柄を通して、皆さまとも話が盛り上がる、

ご縁を結んでくれる一着になりました。

 

 

そんな私の、黒紋紗羽織。

 

 

お客様から

 

「夏の羽織は?」

 

とご注文を頂いたら、

迷わず黒無地の(紋)紗羽織を、

お勧めしています。

 

 

着物を日常的にお召しの方や、

お茶などのお稽古をされている方には、

とても便利な一着。

 

 

夏の黒が持つ涼感と粋さを、

同時にお楽しみ頂けたらと思います。

 

 

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