絵絣の要 種糸つくり。~山陰産地勉強会2~ | 愛知県名古屋市の着物屋 きもの美濃幸 3代目若だんなの徒然日記

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その1 の続きです。



山陰の木綿産地を巡る「山陰産地勉強会」。



今回の勉強会でまず最初に伺った先は、

島根県弓ヶ浜で織り続けて来られた弓浜絣」の織元、

工房ゆみはまさま。



弓浜絣は、

山陰三大絵絣(弓浜絣・広瀬絣・倉吉絣)のひとつに数えられ、


その名の通り、

横絣で絵を描く「絵絣(えがすり)」の技法に長けた産地とされています。



特に弓浜絣の絵絣は、

農家の婦人が家族のことを想い、

吉祥の鶴亀文様から、鼓や扇面などの古典的な文様から、


お嫁に行く娘には、

ずっとその家で根付くようにと碇の柄なども織りあげられ、


人のぬくもりと民芸的な優しさが含まれた所に魅力があります。



その絵絣を作るのに欠かす事がものが「種糸」。



種糸とは、簡単にいうと「絣の設計図」の事。



糸を括り、絣糸を作る際に、

括るときの目印になる糸の事を言います。



まずは織りたい文様や柄を紙におこし、






その図案を基に、型紙を彫ります。





そして、その型紙を使い、

つづら折り状に並べた木綿糸に墨で目印を付けていきます。





工房ゆみはまの田中さまに実演をお願いしました。





絵絣の魅力は、

この海老の柄の様に愛着感のある楽しさがある事と、

図案を作れば、色々な柄を織り上げる事が出来る事。



弓浜絣の全盛期のころは、

各所に種糸を作り販売する「種糸屋」さんがあったそうで、

そこから織りたい図案の種糸を買っては、織り上げていたそうです。



版画の要領で、

墨で叩くように目印になる部分を染めていきます。






その種糸を基に、

60本束ねた木綿糸を目印の部分だけを括り、絣糸を作ります。






括った部分には色が染まらず、

その部分が白抜きの柄となって織り上がっていく仕組み。






括りの素材は、

ビニールテープを使っていましたが、

その昔は、大麻の皮を使って括っていたそう。



今の時代では、大麻の繊維も入手が困難で、

こうした合理的な方法がとられています。



その括った絣糸を藍で染め、機織りをする事により、




愛情溢れる、弓浜絣の絵絣が織り上がっていきます。





家族のため、大切な人のために織る弓浜の絵絣は、

元来、商品として物つくりを始めたものではなく、

そこに独特の愛情というのか、温かさというものを感じます。



織り手の真心と愛情が、絣の込められた織物。



地域に根差し、家族に根差した織物だからこそ、

素朴な郷土愛を感じずにはいられません。



その3 へつづく。



名古屋市中村区のきもの美濃幸

3代目若だんなでしたニコニコ


最後までお付き合い下さり、ありがとうございましたダウン

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