自分たちが行政にかかわって保護とかし始めた頃。
うさぎのボランティアさんなんて基本いませんでした。
実際は関東を中心にわずかながらにいらっしゃいましたが体系立てて活動できている感じではなかった。
関西ではあっこさんだけ。そして第一回目のうさぎSUMMIT が開催された頃です。
周りにいるボランティアさんってワンコの団体さんか猫のボランティアさんばかりでした。
うさぎの保護と里親募集をしていますって挨拶すれば決まって「ふっ」って鼻で笑われました。
ボランティア仲間のあいだでもそれくらい格下に見られてました。
うさぎなんて捨てられてるの?
そもそもなつかないでしょ?
同じどうぶつボランティアとは認識されないことも多かったんですよ。
おままごとやってるような感じで思われていて「はいはい」って感じでした。
思い起こせば、地獄のような民度の低い業者と飼い主とルール化されていない行政との闘いの連続。
さらに(犬猫の)悪徳ボランティアも跋扈していてその実情にびっくりしました。
動物愛護管理法についても地道に渉外活動をされている方々もいらして、少しづつですが前進していきました。
時々テレビや週刊誌などでペットの置かれている実情などについて特集もされたりしましたが、なかなか広がりは見られませんでした。
広がってきたなぁと感じるようになったのはやはりSNSの普及に伴ってかなって感じます。
そうすると悪徳業者に批判の目が向けられ、行政も市民の目を気にするようになり、以前のような無法地帯が少しづつ浄化されていきました。
そして心無い飼い主もめちゃめちゃ多かったんですが、こちらもペットを飼うという意識が向上していったおかげで昭和の頃の犬猫畜生という発想の人がずいぶん減っていきました。
ただただ、良い方向にだいぶ向いてきたなって実感するところも多いのですが、ペットを迎える人たちが増えていくことで分母が大きくなり、悪徳ブリーダーも売れるからすたれることがありません。
おかげでいまだに不幸な境遇に置かれる子は後を絶たず、保護するボランティアさんの数も減るどころかむしろ増えている状況。
なかなか困ったものですね。
ボランティアさんもルール化されていないことも多く資格も不要なので数が増えれば当然おかしな人も多くなってきます。
こういう問題はなくならないもんなんでしょうかね?
悪徳業者やおバカ飼い主がいなくならないとなくならないんでしょうね。
でも確実に10年以上前に比べると前進していると実感します。
きっとあと少しの未来ではどうぶつ達の環境もよくなっているはずと信じたいです。