いままで10年以上かけてたくさんの子たちを保護してきましたが、そのほとんどの子たちが優しい家族に巡り合って幸せをつかんでいきました。
新しい家族ができたら自分たちはお役御免です。
新しいお名前をつけてもらったら、そのお名前が本当のお名前になるのです。
保護している間に呼んでいたお名前で呼ばれることはもうありません。
それが我々にとっても一番うれしいことなのです。
(くるみちゃんにも早く本当の名前をつけてもらいたいね)
お役御免になった仮のお名前。
でもその仮名をつけるのも適当なつけ方をしていたわけではありません。
けっこう真剣に考えていました。
センターなどでは管理番号で呼ばれていたりするし、本当に適当につけているボランティアさんもいるし、里親につけてもらうのが当然なのだから保護して名前をつけるのはあり得ないという考え方で名前をつけないというボランティアさんもいます。
考え方もいろいろです。
ウチではめいっぱいほんきでつけていたというだけです。
あまりにも次々と保護されてくるときには名前をつけるのが追い付かないことも何度もありました。
ほんと大変だったなぁ。
中にはボランティアさんがつけてくれたり、フォスターさんにつけてもらったりした子たちもいますが、基本的に自分で考えてつけることがおおかったです。
思いがけず早くに里親さんが決まった子の中にはあんだけ一生懸命考えたのにもう名前が変わっちゃったって子もたくさんいます。
そういう子たちの名前は永久欠番。
同じ名前を使いまわしたりはしていません。
けっこうお気に入りの名前もたくさんあったんだけどな。
ちっちやカンタくんやラタンくんやグレミーくん、キャンディちゃんなんかもけっこう気に入ってたんです。
でもすぐに家族が決まってほんとよかった。
そのままの名前で幸せになってくれた子もたくさんいたね。
幸せになってくれるのが一番だからね。