ファイト 闘う君の唄を
闘わない奴らが笑うだろう
街を歩ってると流れてきた曲。
有名な中島みゆきさんの曲の一節ですが。
一番はじめにこの曲が収録されたアルバムが発売されたのは自分がまだ10代の頃でした。
その時はアルバムに収録された一曲というだけだったんですが10年以上あとにCM曲になって、その後もたくさんの著名な方々がカバーするなど広く認知される曲となりました。
最初に発表された時、自分は乗ろうとした市バスにひかれて全治一年の重症で入院が半年間に及ぶという、学生生活の中でかなり厳しいブランクが生じる出来事の中にいました。
そんな入院中に聞いたアルバムの中にこの曲が入っていました。
今みたいにスマホで聴ける時代じゃなかったんですよ。
見舞いにきた先生がカセットテープにダビングして持ってきてくれたのをラジカセにヘッドフォンをつないで聴いていました。
中卒ではなかったが「わたし中卒やからね」と語り調で入る曲に学生生活の大ピンチのなかにいた自分も共鳴した記憶があります。今の言い方でいうと刺さったって感じかな。
そんな昔の曲で今でも愛される曲ってそんなにたくさんはありませんよね。
その時の交通事故の傷痕は今でもくっきりと体に刻まれていますが、10代の大事なときに食らった大きな挫折。
でも元気に生きてこれました。
こういう挫折を多く経験していると他に優しくもできるようになるんだなって感じるところもあります。
ボランティアの中には地位とか名声とか承認欲求を満たすことに必死な人たちも中にはいますが、基本的には心優しい人たちがほとんどです。
自分自身も阪神・淡路大震災での神戸のボランティアを皮切りに青少年教育に携わり、どうぶつ達を守る活動に勤しむことができたのも、こんな挫折を経験したからだろうなって思うところがあります。
ファイト!
そんなことを思い出させてくれた一曲でした。