今回の記事は下書きに書き留めていたものなのですが、また新たに行き場を失った子がいるという連絡を受けて、あまりの無責任さに怒りを覚えて、ちょうどそういう思いで書き留めていたものを修正したものをご覧いただきたいと思います。連絡を受けた子は明日会いに行ってきます。
(以下本題)
安易にどうぶつをお迎えする人が多すぎて、その結果不幸にも捨てられたり、飼育放棄される子が大量に出ています。犬でも猫でも小鳥や小動物もみんな命をもった尊い存在です。趣味で迎えるような存在ではありません。
今は人間も病気を抱え、さらに心臓病のシャロンくんにかかる負担が大きくて保護をするのは最小限にしかできませんが、毎年毎年、身を削って保護をして優しい家族との出会いを探し続けてきました。保護される犬の数は世間で認知されている人気犬種ベスト3とかと同じような割合です。
多いのはやはりトイプードル。
そしてチワワ、ダックス。
シーズーやマルチーズ、パピヨンやポメラニアン、テリア系の子も多かったです。
純血種のみならずMIX犬もたくさん保護されてきました。
若くて健康な子で問題行動が少なければ里親さんは比較的早くに決まります。
シニア犬だったり、大きな病気があったり、吠える・噛むといった問題行動の多い子はなかなか里親さんは見つからず、保護された状態で生涯を閉じる子もたくさんいました。
でも、その中で保護される頭数が多くて、里親さんもなかなか見つからない系統の犬種では柴犬があげられます。
柴犬は仔犬の頃や若い時はものすごく写真写りが良くて、インスタをはじめとしたSNSでもよくかわいい写真を見かけます。
ところがそんなかわいい柴犬が捨てられることがものすごく多い。
和犬系の中型雑種犬も多いのですが、本当に大変なことが多くありました。
柴犬に限らず和犬種はけっこう神経質な子が多くて、飼い主や家族以外にはちょっときつく当たる子が多くいます。最初の頃はそういう性質を知らなくて、柴犬でも平気に抱き着いていたものですが、顔周りを触られると噛みついたりする子もものすごく多いです。
なかなか触れない子を里親募集するのは本当に難しいことで、フォスターさんを探すのでも苦労したものです。もちろんご苦労をおかけしたフォスターさんやボランティアさんも多くいました。
今いる猫でもチャオくんが触れない子なので苦労していますが、パワーはやはり犬のほうが大きい感じです。
そんな神経質な子を捨てるってどういうことなんでしょう?
問題になったなんて聞いたことはないですけど、もし放浪してたり、どこかにつないだまま放置したとしても、そこに子どもさんが近づいて不用意に手を出して噛まれてケガでもしたらどうするつもりでしょう?現状では飼い主不明で人を噛んだ犬は「咬傷犬」という扱いになり問答無用で殺処分になります。
けど、もし自分が噛まれた子どもの親だったら、絶対に飼い主に対する責任を追及します。飼い主は許せないのでできる限りの追及をしますが、犬は助命と里親探しを要求します。
でも捨てる人はそういう人を噛んでしまう可能性なんて考えずに自分勝手に捨てているんですよ。もしくは日ごろから噛み犬だったとしたら噛むことがわかった上で放置していったことになりますね。
こんな現状は絶対にもっと世の中の人たちに知ってもらわないといけないです。
柴犬に慣れた人だけが飼っているわけではないです。柴犬はブリーダーもいますし、ショップでも買えます。ペットショップで購入できる和犬ってどうなんだ?って思いますけどね。
柴犬って高齢になると痴呆症を発症しやすいし、いろいろ問題も出やすいと言われる犬種です。
Twitterを見てると迷子になった柴犬もよく見ます。
夜な夜な徘徊する子とかもいるかもしれません。
どの子も簡単に飼える子たちではありませんが、仔犬の時だけを見ないで、将来のことも考えて覚悟を持ってからにしてください。飼い主とは親も同然、わが子を捨てるなんて判断をする人は人間の皮をかぶった化け物でしかありません。
化け物になりそうな人がいたら専門家に相談の上、責任は自分で持つんだぞということをしっかり伝えてください。専門家やボランティアに頼んであとはよろしくというような甘える人が多すぎます。
2020年は捨てられる子、迷子になる子がいなくなりますように祈っています。