お店から警察署に届けられたがうさぎは何を食べるのかすらわからないという事だったけど草食動物だからと淀川の河川敷で積んできた草を食べて過ごしていました。
たまたまイネ科の草が中心だったのでソフィちゃんはおいしく食べてくれていたそうですが。
引き取りの依頼を受けてお迎えに行ってそのまま病院へ直行。
少し栄養失調状態ではありましたが大きな病気などもなく事務局へとやってきました。
ソフィちゃんの過去はわからないけど知らない子達がたくさんいる事務局の団体生活に慣れるのはけっこう大変だったと思います。これはどの子も同じですけど。
とっても繊細で怖がりなところもあるし、ワガママなところもあるし、本当に愛すべき女の子です。
比較的まだ若い子でしたのでたぶん同世代だろうと思われるステイシーちゃんとは本当に仲が悪くて互いに脱走しては即座にケンカを売りに行っていました。
でも反対側にいるシュガーちゃんにはソフィちゃんもステイシーちゃんも興味を示さないんですよね。
見た目は「普通の茶色」などと失礼なことを言う人もいましたが、背中の2本線のLINEがとてもきれいなソフィちゃん。
お迎えのご希望がまったくない子もいる中で、何度かお迎えのご希望をいただきました。
その方々とは残念ながらご縁は繋がりませんでしたが、焦らず素敵な出会いを待とうという気持ちでいました。
そして訪れた運命の家族からのお申し出。
いろんな方からお迎えのハードルが高いと言われていますが、別に偉そうに上から物申すわけではなく慎重にお話をさせていただいているだけなのです。
何よりも終生大切に幸せにしていただくことが大事だと思っていますのでそこを妥協することはできないというだけなのです。
事前アンケートをいただき、何度かお話をさせていただいてお見合いにいらしていただきました。
ソフィちゃんと会ってもらって色々とお話をさせていただいてトライアルに入ることになりました。
そしていよいよソフィちゃんの旅立ちの日も間近に迫ってきた時に思いもよらないことがおきてしまいました。
ごはんをまったく食べなくなったソフィちゃん。
そして写真を見てもおわかりいただけると思いますが、極端にしんどそうな様子。
時間が夜遅くなっていたこともあり、夜間救急病院に駆け込ました。
ところがその病院でありえない誤診。
絶対あの診断はおかしいということでAya部長が徹夜で看病し、翌朝かかりつけ医へと急ぎました。
結果は胃拡張。
素早い処置が必要な症状なのにひと晩しんどい思いをさせてしまい、内科的処置で改善が見られなければ手術をするしかないという状態で、幸せを目前にしながらソフィちゃんが死んでしまうのではないかとほんとに泣きそうな1日でした。というかAya部長はずっと泣いてましたが。
手術の決断をしなければならない時間になった頃、奇跡的に内臓に動きが見られるということでギリギリで手術をせずに退院となりました。
帰ってから少しづつ元気を取り戻してくれたソフィちゃん。
ほんとによく頑張ってくれました。
表情が全然違うでしょ?
重篤な病気になってしまい、きっと里親さんからはお断りをされるんじゃないかなぁと思っていましたが、予定通りお迎えしたいとのお言葉をいただきました。
そんなことがあって一週間。
ソフィちゃんはトライアルに出発しました。
トライアルも順調に過ごしていたわけではなく、いきなりペレットを食べてくれなかったり、おトイレをがまんしてへやんぽの時に一気に出すなど、新しい環境に馴染めていない感じがして、こちらで使っていたケージをAya部長に里親さんちまで運んでもらったり、里親さんと情報を共有してソフィちゃんの生活が落ち着くようにと支えてきました。
里親さんはほんとにマメにご連絡をくださいます。専門店さんにアドバイスをいただいたり里親さん自身も努力してソフィちゃんと仲良くなれるよう頑張ってくれました。
そしてトライアルの期間を終え、昨日正式譲渡の手続きのためソフィちゃんに会いに行ってきました。
Aya部長が来れなかったのですが久しぶりに会ったソフィちゃんは自分だけのおうちで元気よく、そして愛してくれる家族にワガママを言えるくらい落ち着いた様子でした。
ただいつもは里親さんがお仕事に行っている時間にお邪魔したのでとっても眠そうにしていました。
里親さんにソフィちゃんの様子を色々と伺いました。
へやんぽは朝とお仕事から帰ってから、余裕がある日は夜遅くにも自由にお部屋で遊ばせて下さっているようです。
コードなど危ないものがない環境にして下さってますが、それでもすきを見てざぶとんをかじったりイタズラもけっこうするようです。
気をつけてはくれていますがホントに油断も隙もないイタズラっ子です。飲み込んでおなかが詰まったりしたら大変なのでやめてほしいのですが。
事務局の子達もスキを見せたらイタズラばかりする子がいるのでよくわかるのですが、これは里親さんができるだけ目を離さないようにしてもらうしかないでしょうね。
やっぱりこの子は多頭ではなくてひとりっ子として愛情を独占できるほうが向いている子だと思います。
長い間、事務局で団体生活をしてきましたが、ようやく自分だけのおうち、自分だけを愛してくれる家族に出会うことができました。
LittlePrincessソフィちゃんは「そふぃちゃん」とひらがなのお名前になりました。
そふぃちゃん、おめでとう。
ずっとずっと元気でね。
また会いに行くよ。
そふぃちゃんを応援して下さったみなさま、本当にありがとうございました。
そふぃちゃんは幸せになることができました。
そして、そふぃちゃんに会いに行ってる間のルカくん。
ルカくんが大好きなお姉さんに海を見に連れて行ってもらっていました。
いろんな方に預かってもらったり遊んでもらうルカくんなのですが、このお姉さんにはとにかく一番甘えます。ほんとに子どものようにべったりなのです。
大好きなお姉さんと楽しい時間を過ごせて嬉しかったね。
別れ際は離れたくなくて泣いちゃいましたが、帰ってからはうさぎ達のへやんぽが終わってもまだ熟睡してました。
幸せそうな顔して寝言を言ったりして。
そんなルカくんは今度の日曜日から修行に行ってきます。
優しい家族と出会うために良い子になる練習をします。おりこうになれなくて出戻ってくる可能性もありますが。
ルカくんも他のみんなもそふぃちゃんのように幸せにしてくれる家族と早く出会えますように。
sakagami