先日の記事でチワワのラピスちゃんに優しい家族ができることになり、大きな病気とたたかうビーグルのロゼちゃんと花ちゃんは里親募集という状況ではありません。
今日は健康に問題が少なく、新しい家族を探しているダックスのルカくんをご紹介します。
このブログをよく見てくださっている方はご存知だと思いますが、昨年の８月１８日に公園の隅っこにある林の中にくくりつけられていたルカくんは下半身不随でとても悲惨な状態で保護されました。
当初は重症の椎間板ヘルニアなのかと思われ、こちらでも紹介させねちただきました。心優しい東北にお住まいの方から車椅子をオーダーして送っていただいたりたくさんの方にご支援をいただきましたが、病院で検査をしたところ、ヘルニアは確かにあるが、おしりに大ケガをしているのが一番の問題とわかり、歩けるようになる確率も70%はあるとの診断でした。
保護された当時のルカくん。
下半身はまったく動かず神経も麻痺している状態でした。
垂れ流し状態で汚れていて引取時は大量の出血がありました。
足も神経が通ってないようで反応はまったくありませんでした。
おしりのケガは何者かに噛まれた深く大きなキズが。
ケガ自体はかなり前のもので、治療されずに放置していたことでかなり深くまで痛んでいました。
包帯をぐるぐる巻きにされました。
でも、とってもおとなしくて性格も良い子だなぁと感じていたのですが。
その当時は脳腫瘍の手術を受けて肝臓がんまで見つかったビーグルのロゼちゃんのことで手いっぱいで、他にも次々と犬と猫の保護がありてんてこ舞い。
下半身不随のルカくんのことは預かり親さんにお世話をお願いするしかありませんでしたが、人がいなくなるとずっと泣き続けてしまう状態で普通にお仕事をされている預かり親さんのおうちでお世話をすることは難しくなり犬の担当のSakagami宅で過ごすことになりました。
これまでもたくさんの犬たちをお世話してきましたが、お留守番がまったくできない子もいましたが、みんなすぐに里親さんが決まって卒業していきました。
ルカくんもかわいらしくて甘えん坊で同じように新しい家族ができるかなと思って治療を続けました。
３ヶ月ほどが経過し、大ケガもすっかり良くなり、再検査の結果、手術などはせず家庭でのリハビリを続けていくことになりました。
現在は担当者が預かり親となっている状況ですが、ルカくんは幸せに暮らしているかといえば、まったくそんなことはなく、日々ストレスを抱えながら過ごしています。
担当者も平日は仕事をしていますので、お留守番のできないルカくんは毎日日替わりで預かっていただくおうちを転々とし、夕方お迎えに行ってからは事務局でほとんどほったらかしで担当者は他の子達のお世話をしています。
自宅には猫たちが、事務局にはうさぎ達がたくさんいますので、きちんとしたしつけができません。
日中の預かり宅ではほぼ放置されますので、ルカくんにとって誰が主人なのか、誰が家族なのか、意味がわからない暮らしを続けてきています。
しっかりと歩けるようになってきて、今月中には去勢手術を受ける予定です。
お留守番も出て行く時にコツはいりますが、現在は１時間ほど静かにお留守番できるようになってきました。家の前で様子を伺ってるので１時間以上は経験がないだけでそれ以上お留守番できるかもしれません。
ただ失敗したらワンワンうるさいです。
こうしてできるところから良い子になる練習はしていますが、どうしてもルカくんだけを見てあげられる環境ではないのでストレスは相当なものだと感じます。
今の状況だとルカくんがとてもかわいそうで、早く優しい里親さんの元で幸せにさせてあげたいと思っています。
いろいろ大変なところもありますが、ルカくんが幸せになれるよう覚悟をもってお迎えを考えて下さる里親さんを探しています。
動物達の目線に立って幸せへの道を作っていくというNOAの精神に反する苦痛を与えてしまっていると思うとルカくんに申し訳なくて。
毎日あっちこっち連れ回されるルカくんを落ち着いて過ごさせていただける預かり親さんも真剣に探しています。
どうぞよろしくお願いします。
Sakagami