円対ユーロが、160円台を突破。
昨日歩いていたら、両替所があったため、
1万円をユ-ロにかえると幾らになるか聞いたら、
59ユ―ロだそう。(◎_◎;)
益々、海外旅行が遠のいてしまう方もいるのではないでしょうか?
今年の夏は、パリ五輪があるため、パリやイル・ドゥ・フランス、
ヴェルサイユに至るまで、ホテル代が高騰しています。
地下鉄代も高騰しているので、五輪観戦をしたい人でなければ、
五輪開催中パリ周辺は避けた方が賢明だと思います。
もし、どうしても五輪は観戦したいけど、パリに泊まるのは
不可能と言う方は、例えばパリ・リヨン駅から地下鉄で
一駅目のバスタ-ミナルから、幾らでも他の国やアルザス地方等
に行く格安バスの深夜便が出ています。
そちらに乗れば、寝ている間に違う都市に移動することが
可能で、ホテル代も浮かすことができ、朝から違う都市を
観光することも可能です。
パリを避け、フランスで芸術鑑賞をしたいのなら
南仏は、ローカルバスの料金が破格に安いのをご存じですか?
例えば、二-スを起点にイタリアとの国境の町に
当たるマントンまで。
または、ニースからマントンとは反対方向のカンヌまでは、
どちらも2~3ユ―ロで乗車可能です。
二-ス国際空港は、空港内からニース市内まで、
路面電車が運航しているので、市内までの交通費が
物凄く安く済みます。
バスの1日券もありますが、その1日券では、
マントンやカンヌまでの遠出には使えないため、
1日券は安いけれど、もし遠くへ行くのなら
買わない方が良いです。
私なら、イタリアとの国境に面するマントンに宿泊。
ジョン・コクトーが愛した港町は、高台の上から見る
街並みと海の風景も、高台に上がるまでの坂道の
各家々の前の小さな庭園も、とっても可愛らしいです。
彼の作品が展示された美術館も見ごたえ抜群。
町のレストランの多くは、イタリア人シェフが多い
から、ピザも、パスタもとっても美味しいです。
また、反対方向では、各集落へ行く乗り換えの起点と
なる海辺の町・アンティ-ブには、お手頃な
ホステルも多いです。
もしくは、香水の町・グラース。
高台の上にある町の香水工場は、無料で
見学可能です。フラゴナールは香水だけ
ではなくて、お洋服やバック、お皿に至るまで
お洒落。
数十年前にフレンチメロドラマの舞台とも
なった、とっても絵になる地です。
もしくは、芸術家が集まる、ビオット。
町の至る所に、ギャラリ-や、道にもオブジェが
たくさんあるだけでなく、生活区に入ると
小さな小道の家の前に、可愛らしい庭園が
広がっています。
カンヌから左側。
マルセイユの下あたりの地域も、
1日乗車券でバスと定期船が乗り放題。
幾つかの島まで渡ることができ、フランス人
の海水浴場として人気です。
但し、この辺はあくまでも自然の景色を堪能
する場所であって、美術館などは少ない地域です。
更に、スペイン側に移動。
二ームやアヴィニヨン、アルル、
サンレミ・ドゥ・プロヴァンズ等
魅惑的な街がたくさんあり、こちらも
ワンコインでかなり長距離を移動
することが可能です。
アヴィニヨンから、サン・レミ・ド・プロヴァンズ、
レ・ボー・ド・プロヴァンズ、アルルまで抜けるバスは、
夏の7月中旬から8月末までの短い期間しか
バスが運行していません。
サン・レミ・ド・プロヴァンズまでは、一軒家に
様々な花やオリ-ブの木。
そして、その後は、どこまでも続くオリ—ブの木と、
石灰岩の岩。
中世の面影が色濃く残る、レ・ボー・ド・プロヴァンズ
二は、一泊するのをお勧めします。
更に、スペイン国境近いペルピニャンから、
マティスが愛した港町コリウールへの移動も
ワンコインで。
この港町は、物凄くかわいいのと、マティスファン
なら、断然ホテルと併設のバ―にも壁一面
マティスの絵が飾られているところがあるので、
そこに一泊するのもお勧めです。
南仏には、個人美術館も多々あるから、好きな画家の
美術館がある町に滞在して、彼らが描いた風景画
の場所を探してみるのも面白いと思います。
南仏は、どこもローカルバスが破格値。
日本で2000円以上する移動区間が、2ユ―ロ程
とイメージしてください。
女性に人気のアンティ-クの陶器も、素人主催の
蚤の市でたくさん破格値で手に入りやすいです。
今年の夏は、是非南仏に出かけてみませんか?