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私的備忘録

書名:おやすみなさい、ホームズさん アイリーン・アドラーの冒険 下巻
原題:Good Night, Mr. Holmes
著者:キャロル・ネルソン・ダグラス(アメリカ作家)
出版:創元推理文庫
内容:1881年春、教区牧師の娘ネルことペネロピー・ハクスリーは、ロンドンの街で路頭に迷っているところをアイリーン・アドラーというアメリカ人美女に助けられる。ネルが同僚に濡れ衣を着せられて職を失ったことを知ったアイリーンは、彼女を変装させて元の職場へ連れて行ったうえで、真犯人が捕まるように仕向けた。アイリーンと共同生活を送ることになったネルは、彼女がオペラ歌手の仕事のかたわら、調査の依頼を受け探偵業をこなしていることを知る。あるときアイリーンは有名な宝石商ティファニー氏からマリー・アントワネットゆかりのフランス王家の宝石『ゾーン・オブ・ダイヤモンド』の捜索を依頼される。しかもアイリーンと同じ調査を名探偵シャーロック・ホームズも受けているという。アイリーンは芸術家の集まるサロンで噂話を集め、宝石を所有していると思しき人物オールド・ノートンを特定する。一方、ネルはタイピストの訓練を受け、フリーで仕事をしていた。やがてネルはテンプルの法廷弁護士ゴドフリー・ノートンに雇われる。偶然の出来事ではあるがゴドフリーは老ノートンの息子だった。ゴドフリーは親切な雇用主だったためアイリーンに協力するネルは罪悪感を感じ、とうとう調査の件について告白してしまう。ゴドフリーは宝石の件は知らないと言い、老ノートンの住所を教える。アイリーンとネルが老ノートンを訪ねると、彼は前日に急死していた。遺品を調べても宝石は出てこず、調査は中断された。それから数年後の1885年10月、作曲家ドヴォルザークの推薦でアイリーンはミラノのスカラ座で仕事を得る。ネルはイギリスに残り、二人は文通で互いの近況を伝え合った。1886年、ついにアイリーンはプラハの国民劇場でプリマドンナ(主役女性歌手)の座をつかみ、そのうえボヘミアの皇太子に求愛され王宮で暮らすようになった。しかし、1887年の春、ネルの元に助けを求めるアイリーンの手紙が届く。ネルに相談されたゴドフリーは「ミス・アドラーは宮廷の陰謀か農民の反乱に巻き込まれたのではないか」と言う。ゴドフリーの協力を得て旅立ったネルは、到着したプラハでボヘミア国王が毒を盛られ病床にあることを知るが……。
※1990年初版

ケルビム:丸々と太った子どもの天使

ラペル・ウォッチ:下襟につける時計

チェンバーメイド:女主人の部屋や服の世話をするメイド

「毒性のある染料が使われていたはずよ。おそらくクロムイエロー(黄鉛)ね。ヒ素を含むパリスグリーン(パリ緑)は、壁紙に使われる有毒な顔料よ」

ヒンドスタン:インドのペルシャ語名

シャペロン:社交界に出るときの付き添い
 

書名:アイリーン・アドラーの冒険 おやすみなさい、ホームズさん 上巻
原題:Good Night, Mr. Holmes
著者:キャロル・ネルソン・ダグラス(アメリカ作家)
出版:創元推理文庫
内容:1881年春、教区牧師の娘ペネロピー・ハクスリーは解雇されて住む場所も失い、ロンドンの街をあてもなく歩いていると浮浪児にバッグをひったくられそうになった。そのときペネロピーを助けてくれた美女は「アイリーン・アドラー」と名乗る。アメリカ人のアイリーンはオペラ歌手で女優だという。一緒にお茶を飲んだあとアイリーンの家に誘われたペネロピーは、彼女の提案でそのまま同居することになる。さらに、ペネロピーから冤罪で仕事を失ったことを聞き出したアイリーンは、彼女を変装させて元の仕事場へ行き……。名探偵ホームズが敬意をいだいた唯一無二の女性を主人公にした魅惑のシリーズ開幕。
※1990年初版

アドベンチャラス:手段を選ばず富などを得ようとする女
「〝アドベンチャラス″という言葉を使っていたね。二世紀前、この言葉は自分の才覚ひとつで生きていく、冒険心ある女性を意味していた。だが今では、相手に取り入ることで――特に富や権力をもつ男に取り入ることで――生きていく女を意味するようになってしまった」

「これまで誰にも〝ネル″なんて呼ばれたことはないわ」
「あなただって、私にあだ名をつけたじゃないの」
「ちゃんとファーストネームで呼んでいるわよ」
「あなたは〝アイリーニ″って呼ぶけど、アメリカ式の発音じゃ〝アイリーン″よ」
「正しい〝英語″式発音を〝あだ名″と呼ぶのは、おかしいわ」
「フランス人だと〝イアレネイ″になるし、ロシア人なら〝イーレイナ″」

「ジャーマン・シルバー(ドイツの銀)よ、つまりニッケルのことで、純銀なんてこれっぽっちも入ってやしない」

「クロード・ルナールという人物だ。その名のとおり狡猾な男(ルナールは、フランス語でキツネまたはずる賢い男の意)」

目の充血をとるためにベラドンナのチンキ剤を点眼

ボヘミアンというのは、〝ジプシー″に対するフランス式の呼びかたで、古い因習を一蹴し芸術家のような生きかたをする人々を、社会学者たちはそう呼んだ。

イゼベル(放埓な女という意味がある)

書名:メイフラワー号の少女 リメムバー・ペイシェンス・フイップルの日記
原題:My Diary Series : A Journey to The New World : The Diary of Remember Patience Whipple
著者:キャスリン・ラスキー(アメリカ作家)
出版:岩崎書店
内容:1620年、12歳のイギリス人の少女メムことリメムバー・ペイシェンス・フイップルは、信教の自由をもとめてイングランドからオランダのライデンに移住した両親に連れられて新大陸に向かう船メイフラワー号に乗船した。そして、後世アメリカ発祥の地として知られるプリマス植民地に定住することになる。本書は、メムがその間の日々をつづった日記という形で描かれている。
※1996年初版
※1620年、ピルグリム(巡礼者)は政治的・宗教的迫害をのがれ、船で新大陸に向かった。イギリス国教会に疑問をもった改革者の一団はピューリタン(清教徒)と呼ばれた。イギリス国教会からの完全な分離を望んだ改革者は、セパラテイスト(分離派)として知られる。分離派の人たちは迫害をのがれ、神を自由に信仰できるオランダのライデンに移住した。しかし、子供が英語を忘れていき、このままでは自分の子供がオランダ人になるのではないかと不安になった。そこでさらに新大陸に植民地を建設することに決めた。のちにピルグリムとして知られるようになるのは、この分離派の人たちである。彼ら自身は聖教徒、セント(聖徒)と呼ぶのを好んだ。彼らの船メイフラワー号はヴァージニア植民地を目指して1620年9月6日に出港したが、約二カ月後に到着したのはマサチューセッツ州のケープコッドだった。ピルグリムたちは内陸部を探検し、プリマスと名づけた地域に上陸して植民地を建設することにした。プリマスでの最初の数カ月は寒くて厳しい冬の日々だった。最初のひと冬で、半数以上の人が亡くなった。

リメムバーが名前で、ペイシェンスはミドルネーム、フイップルは名字。ペイシェンスは、「がまん」とか、「忍耐」という意味。リメムバー・ペイシェンスだと、「忍耐を忘れないように」ってこと。

この海域にはコッド(たら)が多いので、水夫さんたちがこのケープ(岬)をたらの岬、つまりケープコッドと呼ぶようになった。
 

書名:ビーバー族のしるし
原題:The Sign of the Beaver
著者:エリザベス・ジョージ・スピア
出版:あすなろ書房
内容:1768年春、12歳の少年マットことマシュー・ハロウェルは、父親と一緒にマサチューセッツ州のクインシーからメイン地方に越してきた。新しい居住区の最初の住人となるマットたちは丸太小屋を建て始める。夏になって家が完成すると、父親は母と妹を迎えにクインシーに戻り、マットは一人で丸太小屋を守ることになる。一人残されたマットは畑の世話をしたり狩猟に出たりと忙しく過ごしていたが、ある日森から現われた軍人崩れの男ベンにライフル銃を盗まれてしまう。そのうえ留守宅をクマに荒らされ、食べるものに困ったマットはミツバチの巣からハチミツをとろうする。だが、ハチたちに襲われて逃げ込んだ池の中で溺れそうになったマットは、インディアンの老人に助けられる。老インディアンは「ビーバー族のサクニス」と名乗った。命を助けてくれたお礼にマットは本を渡そうとするが、サクニスは文字が読めなかった。恩人に恥をかかせたのではと慌てるマットに、サクニスは提案する。食料と引き換えにサクニスの孫エイティアンに文字を教えて欲しいと……。

書名:お江戸豆吉 風雷(ふうらい)きんとん
著者:桐生 環
出版:フレーベル館
内容:お江戸の日本橋にある菓子舗『鶴亀屋』に奉公していた十一歳の少年豆吉(まめきち)は、けんか騒ぎで修業に出された若旦那米蔵のお供で浅草で店を開くことになる。いろいろあったものの、若旦那と豆吉ふたりの店『若豆屋(わかまめや)』は常連客もできて順調だ。ある日、常連客の佐太郎(さたろう)から「きんとん」の注文を受け、豆吉は材料の白豆を買って来るためお使いに出される。ところが、子供にぶつかられて豆吉は転び、怪我をしたうえ渡されたお金を失くしてしまう。泣いて謝る豆吉だが、若旦那をはじめ常連客の辰五郎や怪我の手当をしてくれたお竜と仲良しのお駒ちゃんは「スリにあった」のだと言い憤慨する。右手首を怪我したため仕事をできなくなった豆吉は、若旦那の許可をもらってスリさがしを始めるが……。

書名:蒸気で動く家 北インド横断の旅 ジュール・ヴェルヌ<驚異の旅>コレクションⅣ
原題:La Maison à vapeur 
著者:ジュール・ヴェルヌ(フランス作家)
出版:インスクリプト
内容:シパーヒーの反乱から10年後のインド。1867年3月、フランス人モークレールは、友人の英国人鉄道技師バンクスを訪ねてカルカッタにやって来た。モークレールはバンクスの友人達を紹介される。王立軍所属のホッド大尉、スコットランド人の退役軍人であるエドワード・マンロー大佐と大佐の忠実な部下マックニール軍曹だ。モークレールは大佐のバンガロー(平屋の邸宅)へ日参して交流するようになる。マンロー大佐はシパーヒーの反乱の鎮圧に貢献したが、妻が虐殺の犠牲になったことで軍を退役して引きこもった生活を送っている。友人達は大佐を気晴らしの旅行に連れ出そうと計画する。5月になると一行はバンクス技師の作成した蒸気動力を内蔵した「鋼鉄の巨象」の牽引する二軒の家、すなわち「スチーム・ハウス(蒸気で動く家)」に乗って北インド横断の旅に出る。一行はカルカッタから出発し、ヒマラヤ山麓を目指して北上して狩猟を楽しんだ後、ボンベイに向けて南下する旅程を組む。その一方で、反乱の指導者だったナーナー・サーヒブは兄のバーラーオ・ラーオ、腹心の部下カーラガニと一緒に再決起の機会を窺い、暗躍する。ナーナー・サーヒブは伴侶のラーニ(王妃)をマンロー大佐に殺されており、大佐に復讐することを誓っている。そして大佐の方でもレディ・マンローの死の原因である虐殺を指示したナーナー・サーヒブへの復讐を果たしたいと決意しており……。北インドの大自然を舞台に繰り広げられる冒険と復讐の物語。
※1879年~1880年雑誌連載、1880年単行本刊行
※シパーヒーの反乱:イギリスによる支配に対し、インド亜大陸で1857~1859年に起こった大反乱。この反乱を最初に引き起こしたのがイギリス東インド会社の傭兵(シパーヒー)であったため、「シパーヒーの反乱」(日本では「セポイの反乱」)と呼ばれてきた。「シパーヒー」とはウルドゥー語で「軍隊」「兵士」を意味し、この語が英語に転訛したのが「セポイ」である。今日では「インド大反乱」と呼ばれる。

爵位を持たない女性は、准男爵あるいは勲功爵と結婚すると、夫の姓の前にレディの称号をつけて名乗ることとなる。しかし、レディというこの呼称を洗礼名の前に置くことは許されない。というのも、それは大貴族の令嬢だけの特権だからである。
 

書名:アルプスの少女ハイジ
著者:ヨハンナ・シュピリ(スイス作家)
出版:角川文庫
内容:ハイジは1歳で両親を亡くし、五歳まで母方の叔母デーテに育てられていた。ところがデーテはドイツの大都市フランクフルトで働くことになり、ハイジを父方の祖父に預けることにする。六月のよく晴れたある朝、デーテはハイジを連れてスイスの町マイエンフェルトから山道を登る。山のふもとの集落デルフリ(小さな村という意味)の先にあるアルム(高原の牧草地)の山小屋で一人暮らしをしているおじいさんの所へ行くためだ。道中で出会ったヤギ飼いの少年ペーター、ペーターのおばあさんなどの人々、おじいさんが飼っているヤギのスワンとクマ、山小屋の傍にあるモミの木を初めとした、大自然に生きる動植物達。共に暮らすおじいさんを通じ、ハイジは様々なことを知り、学び、のびのびと健やかに育っていく。だが、ハイジが八歳になったある春の日、デーテが再び山小屋を訪れ、ハイジをフランクフルトのゼーゼマン家に連れていくと言う。ハイジを足の不自由な少女クララの遊び相手にするためである。フランクフルトのゼーゼマン家では家政婦長のロッテンマイヤーがハイジを愛称でなく本名のアーデルハイドと呼び、厳しい躾や勉強を強制する。優しいクララや使用人のゼバスティアンの親切や、クララのおばあさまの励ましなどの心の支えがあったものの、ハイジはなかなかフランクフルトでの生活に馴染むことができず、アルムに帰りたいという思いが募っていく……。
※本書は第一部を『ハイジの修行時代と遍歴時代』の原題で1880年出版され、第二部は『ハイジは習ったことを使うことができる』の原題で1881年出版された。原題は著者が愛読したというドイツの文豪ゲーテの『ヴィルヘルム・マイスターの修業時代』および続編の『ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代』からの影響で、本作は当時の教養小説(成長小説)のジャンルになる。
※主人公の名前Heidiの発音は「ハイディ」の方が近いのだが、日本では「ハイジ」が定着していることから本書も「ハイジ」で訳している。
 

書名:彼方の光
原題:Trouble Don't Last
著者:シェリー・ピアソル
出版:偕成社
内容:1859年9月、ケンタッキー州ブルーアッシュにあるハックリー家の農場で育った11歳の少年奴隷サミュエルは、70歳くらいの老人奴隷ハリソンにある夜連れ出される。サミュエルはハックリー旦那の追手に捕まって脱走の罪で罰されることを恐れつつも、幼い頃から面倒をみてくれた老ハリソンに逆らえず付いて行く。ハリソンが何故サミュエルも一緒に連れて行くのか理由も分からないまま、二人で自由の地カナダを目指すが…・…。
※ブルーアッシュは架空の町。
※逃亡奴隷を南部から北部へと導く<地下鉄道>と呼ばれる組織があった。本書には著者が<地下鉄道>の記録で見つけた出来事や名前が使われている。物語の舞台がケンタッキー州北部とオハイオ州南部である理由は、<地下鉄道>の活動がもっとも盛んな地域だったからである。
※本書に登場する<川の男>のモデルはジョン・P・パーカーという実在する人物。パーカーは、<地下鉄道>の黒人案内人でした。
 

書名:紫禁城の秘密のともだち(一) 神獣たちのふしぎな力
原題:故宮里的大怪獣(グーゴンリーダダーグワイショウ)
著者:常怡(チャンイー:中国作家)
出版:偕成社
内容:十歳の少女李小雨(リーシャオユウ)の母親は紫禁城の文物倉庫の保管係。そのため学校が終ると紫禁城で過ごす。紫禁城には昔のお妃の飼い猫(宮ねこ)の末裔である野良猫が沢山いて、小雨の仲良しの白猫は梨花(リーファー)。ある日、梨花にごはんをあげようと探し回っている時に、太和殿で青い宝石のついたイヤリングを拾う。すると、不思議なことに神獣たちの姿が見えるようになって……。中国北京の紫禁城を舞台に神獣たちとの楽しい冒険物語が始まる。
※北京生まれ、満州族出身。紫禁城に伝わる不思議なお話を聞いて育つ。

四喜丸子(スーシーワンズ:中国の肉団子料理)
排骨(パイコー:豚の骨付きばら肉のこと。スペアリブ)
香椿(シャンチュン:トウヘンボクの芽)
「香椿魚(シャンチュンユウ)は、新鮮な香椿に小麦粉と卵をつけて油で揚げた食い物じゃよ」
「そのむかし、大斉国(だいせいこく)では、この季節になると決まって香椿魚を食べたのじゃ。『春をかじる』と書いて、咬春(ヤオチュン)とも呼ぶ。春を味わうということだな」

故宮:昔の宮殿という意味
午門(ごもん:「午」は南の方位を指す言葉)
宮(きゅう:皇帝たちが暮らした建物を指す)
殿(でん:皇帝が仕事などで使用したり、儀式をしたりする建物のことを指している)

「これはな、そこらへんの火とはちがうのだ。神仙のあやつるとくべつな『三昧真火:さんまいしんか』じゃ。火事にはならんよ」

名前に十という意味の「什:シー」という言葉が入っている。

月雨(ユエユウ)という名前の宮女

霜娥(シュアンウー:中国神話で月に住むという仙女。青女ともいう)
 

書名:紅(くれない)の魔女
著者:小森香折(こもりかおり)
出版:偕成社
内容:選ばれた者しか読めない魔法の本『サロモンの書』。ラベンヌ王国の王都ミラの下町で育った孤児の少年ノアは、自分がサロモンの書に予言された<青の読み手>であることを知った。そして、サロモンの書にあった「ナントの魔女」という言葉を手がかりに、人の言葉をしゃべる鼠パルメザンと一緒に南の都市ナントを目指して旅に出た。その途中で「魔女が投獄された」と聞いて立ち寄った街リバーレイは、ニコラ・ブーケ子爵の治める土地。完成したばかりのパラダイン城のお披露目には、セシル女王が来訪するという。その一方で、薬草売りの女性たちが百五十年前の魔女狩りの時のように捕らえられている。ノアは美顔師サンドラという謎めいた女性と知り合うが……。