私はパンツを産院に持って行ける女 | Kanon's diary

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雑記帳である。

私は、パンツほど強い基本的人権の象徴は無いと確信しています。

なぜなら2年前のロシアで、産んだばかりで
まだ目の青い可愛い赤ちゃんを抱いていても頭の中では、股にパンツが欲しいという願望が強すぎて、親になったという感覚は全く無かったからです。

日本では産院に持ち込み可能な荷物がたくさんあります、むしろダメなものは核兵器くらいなのでしょう。
私はパンツを持っていけるだけでとっても嬉しいのに、産後ナプキンと言う先進国の賢い人間が開発した優れモノを持ち込むことが出来る立場にあるのです。自由、そして選択肢、何より人権を一気に日本国より与えられ、胸がいっぱいすぎて準備が捗りません。
私めに日本国家はパンツの持ち込みを許可してくださっています。ロシアの国立病院で目くそ鼻くそ耳くそ検査で合格し、自然分娩許可のスタンプをもらった事実と比べても、此の日本国からのプレゼントは、履歴書に書いて面接官に見せびらかしたいくらいには、私自身の価値が上がりました。

ママ友に手伝ってもらい、産後持込み荷物を作ることができました。
スーパーの袋じゃなくてなんと、布製のカバンです、ロシアであれだけ毛羽たって不潔だからダメと言われた布製です。スリッパも100均の布製です。トイレットペーパーは産院にあるそうですシャンプーまであるそうです意味がわかりません、カップもスプーンもいらないのです、赤ちゃんグッズもカバンに入れました、目が回る。まるで親になりにいくみたい。

ただパジャマは前開きの長めのものと産院のお知らせに書いてあるけれど持ってないので夫のヨレヨレTシャツにしました、パジャマなんか買うお金があるのなら貯金して洋服箪笥が欲しいからです。

ママ友の彼女がいなければ準備は終わりませんでした、だって産後ナプキンのパッケージとかいちいち美しく、それでいて誠実な書体感、清潔感漂う色合いに見惚れてしまい、写真大会が始まってしまうからです。英語まであります、外国人への配慮でしょうか、日本にいて日本語が読めないほうが悪いのに、わざわざ日本人がインク代を負担して英語表記をつけるのです。本当に商品開発する、賢く優しい日本人には頭が下がりまくりです。私にはできません。
新生児オムツに日本製のものを格安で使えるのも感激で。あの、絶対漏れるハーゲスや日本製に真似た中国製のマヌオキを使わなくてもいいのだ。日本はオムツが本当に安い。

こないだトイザらスに行ったらオーガニック新生児おむつなんていう高級品を貰った。親友から商品券を貰ったので、それでトイザらスなんていう、まるで親になった人間が我が子のために行くような夢の子供店へ行けた。
しかし、ケツにオーガニックってどういうことなんでしょう、ケツにオーガニック野菜がついてる図しか浮かびません。


ママ友の彼女には感謝しかありません。