出産の立ち会いは断固イヤ | Kanon's diary

Kanon's diary

雑記帳である。

検診で医者に、帝王切開時は緊急時に備えて、産院内で夫が待合室などで待機してるように言われた。
これを夫に伝えたら夫は激怒。


夫「緊急時とはなんだ、手術をする前から失敗するとその医者は言っているのか」

私「もし術中に危険状態になったときどちらを助けるかは医者は決められないから家族に聞くんだよ」

夫「どうして大事なことを医者は決めないのだ、僕には医療知識がないんだその現場を見ているわけでもないし、僕は両方助けろとしか言えない言わない、どちらかを助けてだなんて、どちらかを殺せと言うのと同じだ、信じられないそんなことなんで医者に言われないといけないのそんなの、神が居ない」

私「日本ではそうなんだよ」

夫「愛とはなんだ家族とはなんだ?二人とも助けろ、と僕はその場で叫ぶことしかどうせできない、なのに1ヶ月も前から手術に失敗するかもしれないから院内に居ろだなんて、前もって失敗することを伝えて置くのと同じではないか医者としてそれはプロフェッショナルではない、僕ができるのは神に祈ることだけだ、だから教会があるんだろう、産院にもあるじゃないか」

私「(日本の産院には祈りの場ないよ、、、)←言ってない。ロシアにはあの私が産んだ産院にも確かにあって、お産を明日に控えてたり、早産してしまった女たちが祈祷していた、新生児が危ない状態ならそこに牧師を呼んで洗礼も可能」


近くで話を聞いていた父が、
「医者が術中にオペ室から出て患者家族に脳死状態でも植物人間として生かせ続けるか、やめるか、医者は人の家族の判断を下すことが出来ないから、患者の家族に訊くのだよ」
と夫に話してくれたけど夫はそれも理解できない。僕のママがもし僕やパパがそうなったら、当然、植物人間として生かすことを選ぶし人ならそうだと言って曲げない。
そこで我が父、
「だから遺書というものがある、日本人はだいたいの人が、そうなることを想定して自分をどうして欲しいか、書いておくんだ、それは残された家族への配慮からくる愛だ」と話してくれた。
夫はこれでも理解できない、何故、わざわざ前もって死について考えなければならないのかわからない、どうせそういう非常事態になった時には、その時の判断で決定や物事が進むのに、
前もって不幸について考えておく理由が理解できないのだ。

彼の主張もわかるから、私は疲れた。
ロシア人、前もって考えない予定も立てない、どうせその時変わるから。
死についてはもっと考えない、日本人みたいに自分が死んだら山に散骨しといてーとか話さない、私は夫に言ったことがあって、それはそれはこっぴどく叱られた。

ああそういえば、花嫁売買と同じような名残で産院退院のときに看護士に花束を渡す変わりに赤ちゃんを受けとるという儀式のような(賄賂)がロシアには残っておりまして、実際、娘のときは夫は花束を看護士に渡して娘を受け取ったわけで。
まあこれは関係ないか。

夫は昨日はムスっとして超絶不機嫌であった。
ああもうこの話振りたくないんだけど、どうやって当日、来てもらおう。次の検診で医者に相談かな、ああ、疲れる。コロナだからに託つけて、立ち会い一切禁止にならないかな。



世間では、コロナだから検診付き添いは禁止、立ち会い出産や面会は禁止、と言われていることに文句を言う人々がテレビでも産院でもいるけれど、
私は何のために産む姿を夫に見せたいのか分からないし、なんで男側も、あの姿を見たいのかわからない。想像つかないのか?

私はロシアで二人の妊婦が産むところを見た。
一人は夜中に入院室で死産、一人は私が何故か陣痛室でドップラー検査受けてる時に目の前の硝子窓越しに産んでたロシア人。
自分の妻が人間を産んでるところを見てしまったら、二度と女性という生き物を女として見られないと思うというか私は確信している。彼女から出てくるものは人間だけではない。
私が仮に男なら絶対に無理。
夫だけでなく、ロシア人のチョーマに聞いてみた、(超絶イケメンオペラのモテ男)

私「将来の嫁が産むところを見たいか?」

チョーマ「やめてくれカーナや。ンなわけねえだろ、二度とセックスができなくなる。
見たら僕の三本目のかわいい あんよ が死んでしまうよ世の女が泣くね」

彼の言うことがスッと入ってくる、
なぜなら私も男だったら超絶イケメンのモテ男に違いないから。

出産付き添うロシア男もいるけどね。たとえばモスクワのアホみたいに高い有料産院でとあるバレリーナがタイツ男夫の付き添いで産んでいた。私の産んだ産院では家族の産院侵入は断固禁止なのでありえないことだけど。だってパンツさえだめなんだよ人間はさらに菌。
私はその先輩タイツ男を寮生活で見ていたから、彼なら見に行くだろうと容易に想像できた、インスタ映えのためだろう。


検診だって、子宮持ってない夫に付き添ってもらったところで内診あるわけじゃないんだから何のために夫がそこに居る必要があるのかわからない、無駄に三密作るだけではないのか。
でも、一度もエコー越しに赤ちゃんを見たことがないなら、一度は見せるのもいいのかもしれないね。

しかし、難しいね夫と言えどロシアで育ったロシア人、私はロシアで子供のときから育ったと言えど基盤が日本人、違うよ考え方が
どちらもわかるから、本当に疲れる。


ところでホームセンターへ行きました
夫がバイト帰りに自転車で通ってる工具だマテリアルのコーナー

MakitaとかBOSCHが大好き
ビット、ノギス、コンクリートにチタンコーティングなど私には日本語でもロシア語でもわからない言葉をどうにか噛み砕いて店員に質問しなければならず、心の底から夫から通訳料を貰いたかった約二時間