2/16 ワークショップ内容 | Kanon's diary

Kanon's diary

雑記帳である。

2/16 (日) ワークショップ内容 
(特に重点を置いて注意した動きを掲載しておきます)

・Flic flac en tournant のアンディオールを前45°で終わる
・Grand rond de jambe jete アンディオールとアンデダン
・fouette en dehorsとアンデダン1/2回転を90°に上がった前と後ろの脚でプリエルルベから。
・第三アラベスクへのGrand fouette en tournant en dedan 
・pas de poisson 90°の前後をChasse/pas tombe
・Grand fouette saute en face ポーズからポーズ(第1アラベスク)
・pas brise 前後のアントールナン1/4回転づつ



三年ぶりの日本人の子ども指導
日本の子どもは食い付きがいい、注意を聞ける、見れる、覚えられる、言わなくてもやる。
集中力があるから、こちらも教えていて遣り甲斐があるから楽しい。
やっぱバレエ指導は日本に限る。

ロシアでバレエ団合間にバレエ学校でバイトで指導してたときに常に諦めながらも、腹立つことがあった。恐らく日本のバレエ教室じゃありえない。
一人が今日は生理だから跳躍やらなくていいですかと言ってきたら、同調してみんなその瞬間から、突然生理になるというロシア人の怪奇現象。
堂々と服を着て座り出し、果てにはレッスン中なのにスマホいじり。生ピアノレッスンで、バレエ用リノリウムで、バレエに良い環境のなかでよくこんなことができるもんだ。

私が外国人教師だからナメられてるのかと思っていたが、他のロシア人教師もそうだと言っていた。なんて絶望的なのだと、私はこの民族の終わりを目の当たりにし、それからバイトをやめた。(このときはまだ娘の妊娠もしておらず、産院とか病院がどうとか知らなかった)

生理のときに跳躍しないことを否定しているのではない。生理のときは跳躍、アレグロから休んでいいのです。バレエ団でも生理の日は開始日から3日はレッスン行かなくても有給扱いだし公演もパスできる。

でも明らかにレッスン前に元気に跳び跳ねていた子どもに、突然しおらしく眉間にシワ寄せて生理なんです、私もです、あ私もです、と言い寄られては、もう何かコメントする気も失せた。こういう子どもはどうせ上手くならないし、親にやらされてるだけだし、勉強ができないからバレエやっている類いなのだと自分で言い聞かせて、ただ黙っていた。

黙っている私が怖かったのか、気の毒だったのかは知らないが、マーシャとナージャは私がやめる最後まで自分のペースでレッスンしていたから、私も可愛がることができた。勉強も普通にできる子達だったのだと思う、バレエ団のリハのときも、振付覚えるのに苦労なかった彼女らは白鳥のコールドやジゼルにも使ってもらえていた。

マーシャ ナージャはコンクールに出ることが目標なのでもなく、ただ何も考えず学校に通うのと同じようにバレエをしていた。卒業証書を取ったら、普通に劇場就職だろう。

思い出せば、やる気のない子はボリショイで私のクラスにもいた。しかしその二人は五年生のテストで退学になったから、6年生からはもうクラスの雰囲気もピリピリして、バレエやりたい子だけになった。
地方のバレエ学校はボリショイバレエ学校より人数が少ない。地方のぶん、バレエやる子も少ない。だから質が落ちるのも仕方が無いのだが。

何が言いたいのか、話がずれたけど、
言いたいことはバレエやる日本人の子どものやる気、先生に認められたいという気持ち、上手くなりたい、先生の話を聞く力、見る力は凄く強いということ。こういう子は可愛い。

これから日本で住めるのも、指導できるのも嬉しい。
澁谷芸術企画の成川さんと同じ思考の方向性でアイデアを形にできることは、何かに感謝しなければならない気さえする。

成川さんによる凄すぎる企画、ボリショイバレエアカデミー公式東京オーディションまで約1ヶ月、私も見に行きますが今から楽しみです。