洋画家・佐伯祐三の東京のアトリエに興味があったので、
「新宿区立佐伯祐三アトリエ記念館」に行ったことがある。
本物の作品を観たくなったところへ
東京では18年ぶりに東京ステーションギャラリーで
行われるという回顧展「佐伯祐三 自画像としての風景」に
(会期:~4/2)行ってきた。
これまで佐伯祐三の作品は、パリ在住当時のものを
東京芸術大学美術館、大原美術館、アーディソン美術館、
東京国立近代美術館等で断片的に鑑賞しただけだった。
30歳の若さでパリで燃焼つくし結核により亡くなった佐伯祐三。
6年足らずの短い画家人生ながら多くの作品を残していた。
その厳選した代表作100余点が一同に展示されるという
心躍るものがあった。
会場に行ったら当日売りのチケットを買う人で列をなし、
混雑していた。
(展覧会の構成)
プロローグ:自画像
1-1 大阪と東京:画家になるまで
1-2 大阪と東京:〈柱〉と坂の日本ー下落合と滞船
・親しい人々の肖像
・静物
2-1 パリ:自己の作風を模索して
2-2 パリ:壁のパリ
2-3 パリ:線のパリ
3 ヴィエリ=シュル=モラン
エピローグ:人物と扉
会場の展示風景をYoutubeさんよりいただいた。
東京ステーションギャラリー「佐伯祐三 自画像としての風景」 - YouTube
私が印象深かったのは、
パリ時代後半の力強い線で描かれたもの。
1928年2月、佐伯はパリから電車で1時間ほどの小さな村、
ヴィリエ=シェル=モランに滞在し
村の中心である教会堂をはじめ、至るところが題材となり、
画面には力強く太い線と新たな造形を模索した作品たち。
《煉瓦焼》
1928年
大阪中之島美術館
1928年3月、佐伯が病臥する前に描いた、
《郵便配達夫》
1928年
大阪中之島美術館