渋谷から青山に行って、
久しぶりに岡本太郎記念館に寄ってみた。
前に来た時と庭の彫刻の配置に変化を感じた。
玄関にある縄文人
今回は、横から撮ってみた。
1階の部屋では岡本太郎さんが冬服の様相になっていた。
アトリエ
2階に行ったら、“日本の原影”展が開催されていた。
《会期2019/10/30-2020/2/24》
解説より引用しておこう。
岡本太郎は「日本とはなにか」を問いつづけた人でした。
日本で闘うことを決意してパリから戻った太郎は、
1951年11月に運命の出会いを果たします。
上野の東京国立博物館でぐうぜん眼にした縄文土器です。
獲物を追い、闘争する狩猟の民がもっていた
原始のたくましさと豊かさ、ふつふつとたぎる生命力、
見えない力と対話する呪術の精神……。
わびさび型の日本の伝統美とは真逆の美意識を見出した
太郎は、これこそが“ほんとうの日本”なのだと直観します。
それから5年あまり。日本文化の本質をさがす旅に出た太郎は、最初に訪れた東北で“呪術の心”が息づく「原始日本」と
遭遇します。
貧しく閉ざされた冬の東北で、原日本の片影に触れたのです。
2年後の1959年には返還前の沖縄を訪問。そこで太郎が見たものは、現代人がどこかへ押しやってしまった日本でした。
清冽に生きる沖縄の人々に、日本人の、
そして自分自身の根源を見たのです。
嬉しかったにちがいありません。
縄文〜東北〜沖縄とめぐる太郎の旅は、
オリジナルの日本、忘れられた日本、
すなわち「ほんとうの日本」を発見する旅でした。
岡本太郎が「ほんとうの日本」を発見した
縄文~東北~沖縄をめぐる旅を本人が撮影した写真は、
モノクロだった。
外国人で日本に知見のある人は、
日本人をわびさびの文化と思っている人が多い。
日本人である岡本太郎は、違っていた。
日本の原始を求める旅をした
カラーでない写真の方が、岡本太郎流のイメージ
を沸かせたのかもしれない?
岡本太郎の作品に出てくるような写真もあった。
この会場にあった、ひとつの絵画。
岡本太郎記念館は、いつも元気をくれる場所だった。