昨日、新橋演舞場へ行くのに、地下鉄日比谷線
東銀座駅で下りた。
東銀座駅は歌舞伎座に直結しているので立ち寄った。
歌舞伎座傍にある神社にお参り。
今回の目的である「新橋演舞場」に到着。
地方からのバスツアーの団体さんもいて、大賑わいの様相。
大きな連獅子の羽子板
1F 座席表
今後のために、どの席が良いか開演前に視て回った。
自分の席から撮ってみた所。
2階から
3階から
個人的には、
1階8~11列 13番がベスト!と思った。
隣が通路なので、視界広々!
程良い距離で周りへの気兼ねもなく、
花道ががっちり観られ、もちろん、舞台も良く見える。
花道、特に「スッポン」(3~5列目辺り)の出入りや
舞台全体を見渡せる。
私の座席は1F、正面の後ろの方だった。
今回は、チケット即完売だったので、
チケットが取れただけでもよかったと思ってるけど。。
それから壁面にあった絵画で、今回は洋画を2点撮ってみた。
平櫛田中作の 「第6代尾上菊五郎」の頭部彫像
思い起こせば、新橋演舞場に来たのは、6年半ぶりだった。
その時は、猿翁・猿之助・中車・団子の襲名披露で
演目は「ヤマトタケル」だった・
その時のこと。
5月末には6月大歌舞伎は完売で、
その時(7・26)しか席が空いていなかった。
ようやくチケットを取れた新橋演舞場へ
七月大歌舞伎の昼の部(11時開演)を観に行った。
パンフより
テレビニュースで見た6月と違って
次の出番の衣装を着けての
猿之助と中車二人だけの口上。
2か月目の公演になるから、落ち着いていて、
従兄弟同士の二人だけのせいか、
打ち解けた良い感じ。
演目は『ヤマトタケル』。
「ヤマトタケル」は古事記などに出てくる神話。
作:梅原猛
監修:奈河彰輔
脚本・演出:市川猿翁
小碓命 後にヤマトタケル/大碓命:亀治郎改め 市川猿之助
帝:市川中車
タケヒコ:市川右近
ワカタケル:團子
兄橘姫/みやず姫:市川笑也
弟橘姫:市川春猿
老大臣:市川寿猿
ヘタルベ:市川弘太郎
帝の使者:市川月乃助
倭姫:市川笑三郎
熊襲弟タケル/ヤイラム:市川猿弥
尾張の国造:坂東竹三郎
皇后/姥神:市川門之助
熊襲兄タケル/山神:坂東彌十郎
先代猿之助の「ヤマトタケル」は観ていないので
比較できないが、
先代猿之助(現二代目猿翁)が歌舞伎界のみならず
伝統芸能の世界に一石を投じた
スーパー歌舞伎の第一作目が
この「ヤマトタケル」という演目。
元亀治郎の猿之助は、早変わりや、宙かえり、名物宙吊りなど、見応えがあった。
香川照之改め中車の方は、
俳優としての実績があるにもかかわらず、
今回の歌舞伎界への転身は、並々ならぬ決意があったのだろう。
これから歌舞伎役者として邁進していくらしいが、
今後映画俳優としての演技が観られなくなるのは
残念な気がする。
衣装も豪華絢爛で、蝦夷討伐、熊襲討伐や、
火のシーン、水のシーン、等々
どの舞台場面も見映えがした。
セリフ回しにメロディがあるので、
ミュージカルを観ている気がする。
特別に歌舞伎ファンというわけではないが、たまには日本の伝統芸能を観たい、と思っていた。
きっかけは海外旅行の日本食レストランで飾られていた
歌舞伎絵だった。
スーパー歌舞伎は、古典芸能化した歌舞伎
とは異なる演出による現代風歌舞伎なので
歌舞伎を観ない人にも無理なくお奨めできるものだった。
今後も新しい解釈を加えながら進化していきそうだ。