モンサン=ミッシェルの観光客の多さとこの世界遺産の地の
土産物屋のフランス人商戦に驚いたわけだが、
5月から11月までは、もっと混雑するらしい。
そして、現在ここで修行をしている僧はほとんどいないとのこと。
たしかにグランド リュ (Grand Rue)などは、
カトリックのかっての聖なる修行の場という雰囲気はない。
今は、建物内を上ることで、その面影を偲ぶばかりである。
あらためて、モンサンミシェルのことを記録しておこう。
8世紀初めに司教の夢に現れた大天使ミカエルのお告げで建てられたといわれている。
島の中央にそびえ建つ修道院は、幾度にもわたる増改築の結果、何層にもおよび、ゴシックやノルマンなどの様々な中世の建築様式が混ざり合って構成されていて、建築物ファンにはとても魅力的な所である。
1979年「モン・サン=ミシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録され
1994年10月にはラムサール条約登録地となった。
地図は、モンサンミッシェルの図をフリー画像よりいただいた。
島の中央の一番高い聖堂の先端部分に聖ミカエルの像がまつられている。
ここに行くまで、かなりの昇りである。下りる時、途中で倒れた人をタンカーで運ぶ救急隊を見た。
てっぺんの黄金に輝くミカエル像
最上部の1023年~1080年くらいに作られた「修道院付属教会堂」
天井は木製。
教会の重さを軽くするために船の設計技術をつかって天井を木で作ったとのこと。
昇っていく途中で見た墓地。修道院の僧はその一生をこの修道院で過していた、という。
水道がなく陸地から水を運んだ当時の蛇口。
付属教会の内陣
もともとはロマネスク様式だったが、1421年の崩壊後に
フランボアイアン式ゴシック様式に修復された。
緑が美しい。
かっては修道士専用の場所で、ここで散歩・会話・瞑想をしたという。
続きます。