昨夜も眠っていたら爆音がした。
Tが扉に体当たりして2枚とも床に叩きつけられた。
1番眠い時間に、そんな事ばかり繰り返される。
同じ病状の人がTほどではないことを知っている。
だから彼に対して怒りがわき上がってしまう。
彼を見捨てられないけれど
私自身が壊れていく。
もう介護の次元だと思っている。
昨夜は鰻を食べたせいか
今日はTが運転してくれるという。
彼のスマホの修理が終わったので受け取りに行った。
Tが貧血を起すと困るので彼を置いて私が一人で店に入った。
「予約されていますか?」
いきなり聞かれてカチンとなる。
修理が終わったから取りに来て下さいと
メールをうけたから来ただけだと伝えたら
予約がないと時間が掛かりますと言われた。
なんだか不可解な想いを抱えながら書類を渡した。
修理が終わったスマホを返してくれればいいだけなのに
改めて出直して下さいと言われて
私は理性を失い怒ってしまった。
修理に出して終わったから何日までに来るように
そう連絡があったから来たのに
何故返してくれないのか。
ふざけるなと怒鳴りたい思いだった。
何故そこまで私が怒っているのか
それはTが車の運転をするだけでもいっぱいいっぱいな状況だから。
やっと必至で今日来られたのに
私は怒りを抑えて店員さんに言った。
「私は本人の代理で来ています。
本人は病気で何度も足を運べる状況ではないんです。
修理が終わって取りに来ただけなのに予約が必要であれば
予約します。
ただ
最初にそれを言っていただけたら
何度も足を運ばずに済みました。
お店の都合なのだから予約はします。」
相当頭にきていたけれど気持を抑えて
店員さんに言った。
以前来たときも状況は説明しているのに
今日対応していただいた店員さんは
何も状況が解っていない。
Tが車を運転するのは本当に最悪な状況で
それをさせている私も間違っていると思う。
予約を入れて
帰りに逆方向のスーパーへ向った。
彼が倒れるのが不安で
駐車場まで車椅子を運ぶ。
Tを乗せてスーパーを巡る。
食べたい物は何でも購入しようと思った。
ほんとうは自炊の食事が良いのだけど
私自身もう心が参っていて
たいしたものがつくれない。
今日は買ってきた獅子唐を煮ただけ。本当にそれだけ。
何も出来ないよ。
家の壁も引き戸もTが倒れて粉々になって行く。
破壊されていくばかり。
逃げ出したい。
たとえ卑怯でも距離を置きたい。
彼と共に過ごす日々が辛い。
愛犬がいるから放置できないけれど
私は毎日Tに訴えている。
このままではいけないって。
でも彼の抱えるストレスは相当だから
どうにもならないのかな。
いつか
彼の家族が
彼を見捨てて
出て行ってしまったように
私も出て行かざる終えないのかな。
負けるものかと思っても
心は痛い。
介護に疲れて
不幸な方向へ走ってしまう人たちの気持が
解るような気がする。
そんな悲しい未来なんて嫌だ。
でも参ってる。
私の舌にヘルペスが出来て唇の内側も腫れている。
ヤバイナと思って少しでもきちんと食事を摂ろうと考えたけど
痛くて中々食べられない。
詰めただけのお弁当を少しずつ完食した。↓