心が荒れる日 | Tへ

Tへ

ブラックタイガーに濯ぐ .◦☆* 。*◦*~♪

Tの車椅子を押していると表情は見えない。

問いかけても軽くうなずくか首を横に振るだけで

そんな彼の態度に不服を感じている自分がいる。

言葉を発せないことでジェスチャーが通じないと

あからさまに嫌な表情で訴えてくる。

メモ帳を出して書けば良いのにと思うのに

本人にとってはそれすらもどかしいみたい。

私も大人げないから不快な思いを抱え込む。

黙認するけど嫌な気分が心に渦を巻く。

止めたのに再び日本酒を飲みたがるから放置した。

食事の飲み込みも良くない様子だった。

私たちの関係は必ずしも良いとは言えない。

彼の粗相に目をつぶっても

家が壊れるような暴虐は許せない。

いくらストレスがたまっているとは言っても

物を壊したり破壊する行為は頭にくる。

ここ数日は穏やかに過ごせていたのに

今夜は荒れていた。

彼の部屋のパソコンで作業をしていたら

先に寝たはずのTが

いつのまにか隣室に上がってきて

ドスンバタンと爆音をさせた。

柔道の受け身でもとっているつもりなのか不明だけど

意識障害でそういう事をされると本当に迷惑に感じる。

注意したらキレて椅子を投げてきた。

また同じ事の繰り返しで嫌になる。

物を大切にしない。

部屋を滅茶苦茶にする。

なんだか嫌いになっていく。

きっと記憶に無い行動なのだと思う。

我慢はしたくないからハッキリ伝えたけど

気にくわないみたいで

その後

二階で作業していたら

再び起きてきて部屋に入るなり

私の椅子を蹴ってきた。

たとえ意識がおかしくても許せない。

断固として伝えたけど

夢の中にいるような人に言ったところで意味は無いのかな。

でも間違っていることをスルーすることは出来ないから

ハッキリと怒った。

身の危険を感じて階下に降りたけど

また椅子を投げてくる。

本人のカバンも投げてきた。

なんだかエスカレートしすぎてる。

今に始ったことではないけど面倒臭いなと思う。

Tの症状を理解しようと思う気持が失せていく。

彼に寄り添う気持は冷めていくばかりだった。

こんな事ばかり繰り返していたら

関係は悪化して行くだけだと思う。

なのに本人は記憶が無いから困る。

まともなときとのギャップが激しい。

彼が素の時に話すと理解してくれるのに

意識障害が起こると別人に変わる。

一度その様子をビデオに撮ろうとしてカメラを持ったら

取り上げられて床に叩きつけられ壊されてしまった。

なぜここまで

凶暴な人に変貌するのだろう。

それが病気の1つでもあるのかな。

傍目に見て不思議に思う。

全くの別人になるから恐い。

私は疲れているから

当たり障り無く過ごしたいけど

ドスンバタンとはじまると

黙っては居られないし彼を叱る。

それがエスカレートして

椅子を投げたがる。

そういうことをするのであれば

関わりを絶ちたくなる。

見捨ててもいいという感情にまでなっていく。

明日の朝、それを伝えても

本人は全く記憶が無いのだろうなと思う。

薬の影響なのか不明だけれど

振り回されてウンザリしている。

ただ

そんな自分を客観的に見ているもう1人の自分がいる。

許す代わりに

彼に対して暴言を吐いているかもしれない。

そうしないとフェアじゃないと思う。

子供の頃

虐めと言うより

やられたら

やり返す性格だった。

それは

私の兄が手に負えない不良だったせいもある。

私も他の兄弟も

兄には虐められていたから

ずっと我慢していたけれど

ある時期に箍が外れて

言い返したことがある。

他の兄弟も

一方的な兄の虐めに我慢出来なくなって

ある日逆ギレしてバットを手にして

兄を叩きのめそうとしていた。

それに驚いて兄は家を飛び出て行ったけど

そんな様子に良くやったと

兄弟を称えたい思いだった。

筋の通らない暴力など許されない。

だから私は間違っているかもしれないけれど

やられたらやり返して

相手に同じ思いをさせて理解させたいと思っている。

上履きにゴキブリの死骸を入れられたら

それをやった本人に投げつける。

やられっぱなしはよくない。

放置すればエスカレートするから

やられたらやり返す。

そうやって生きてきた。

そんな幼い記憶を思いながら

Tにはやり返すのではなく

ハッキリと伝える。

記憶が無いのかは本人にしか解らないから

やられた時点でハッキリと言うようにしている。

出来れば映像に残せればと思うけど

カメラを壊されるのが困る。

健常ではない彼を相手に

何をやっているのだろうと自分でもばかげている気分になるけど

放置できない現状を本人にも知って欲しい。

くだらない茶番劇はいい加減にしてもらいたい思いもある。

せっかく

穏やかに過ごせていたはずが駄目でした。

もう

繰り返したくないと思いながら

どうしても駄目で心が沈みます。


きょうはTのエコー検査に付き添いました。

彼の乗る車椅子を押しながら

エレベーターに乗り込むと

他の方が気を遣って誘導してくれる。

こんな些細なことに

目頭が熱くなり

なんだかいたたまれなくなっていく。


人は寒いとか痛いとか苦痛を感じるとき

無意識にその場に一緒に居る人のせいにしてしまうらしい。

それならばTは

自分の苦痛を

私のせいにしている思いがあるのかもしれない。

深夜の嫌がらせも

私への当てつけなのかな。

どうでも良いけれど

私は放っておいて欲しいし

嫌ならひとりになりたい。

冷たいけれど仕方がないと思う。

私は彼のストレスの捌け口ではないのだから

当てつけはやめてほしいと思っている。

病気だからと割り切れない。

お互いの関係をキチンと保つことを

もう一度

話してみようと思う。

もういい大人なのだから。

声を失う前までは

ここまで酷くはなかったのに

今のTは怒りっぽくなっている。

病気だからとすませたくはない。

自分だけが辛くてしんどいわけではないのだから

苛立ちを他者にぶつけないで欲しい。

病気になったのは誰のせいでもない。

術後の後遺症で不快な日々であっても

人にあたることではないと思っている。

苦痛だからと言って怒りを人にぶつけるのは間違っている。

たとえTがストレスでキレても

私は懇々と言うつもりでいる。

椅子を投げてこようと

それは正当ではないと伝えたい。

というより

いい加減

やんちゃなことは卒業して欲しいと思う。

Tへの心配を絶てば知らんぷりして楽に生きられると

簡単な結論に達しても

見捨てられない自分に苛立つ思いです。

こんなことなら・・・

と自分が選んだ道を振り返っても意味は無く

今ある状況も人生の学習と感じています。

やっと動画をアップしました。

ブログとは矛盾した内容かもしれません。

お時間が許せるときに

気軽に見ていただけたら幸いです。↓