今日は5月の第2日曜日なので「母の日」ですね。

「母への感謝を表す日」だそうです。

 

先ほど、ピンポーンとチャイムが鳴って出てみると宅配便屋さんが・・・実は間違いだったのですが、どこかのお家で「母の日のケーキ」が届いたようですよ~(笑)。配達員さんはとても申し訳なさそうでしたが、自分でなくてもなんだか嬉しくなりました。

 

 

さて、以前薫さんがブログで紹介した本が気になって図書館で借りました。私でなくても気になったのではないでしょうか?それは↓

「パリのおばあさんの物語」という絵本です。

女優で作家の岸恵子さんが訳しています。内容はブログを読んでいただいて、実際に絵本も読んでいただきたいなぁ~と思います。

 

 

私は、この本を読んだら岸恵子さんのことが気になり、エッセイを図書館でお借りしました。先ずは3冊(笑)。↓

 

 

 

その中で、今日は↓をご紹介します。

1983年新潮社出版 岸恵子著

「巴里の空はあかね雲」

 

このエッセイは1983年日本文芸大賞エッセイ賞を受賞しています。

その他にもたくさんの本を出版されていて1994年には『ベラルーシの林檎』で日本エッセイストクラブ賞、2017年菊池寛賞を受賞。2011年にはフランス共和国政府より芸術文化勲章コマンドールを受勲されて、ほかにもたくさん受賞されています。

 

【本の内容】

映画監督イブ・シャンピとの突然の離婚から彼の急死に至るまでの10年間、女優として、母として、女として揺れ動く思いを綴った自伝的エッセイです。破局を告げられた時の凍りつくような感覚、母と娘、さらに日本とフランスの間にある深い断絶を素直に告白し、パリの街角の風景や、南の島で出会った人々の姿などをエスプリを利かせて描いた好著。と紹介されていました。

 

 

岸さんといえば、医師で映画監督のフランス人と結婚して離婚されていますが、そのままパリに四十数年暮らし、現在は日本を拠点にパリと日本を往復してご活躍です。先日「91歳5か月 いま想う あの人 あのこと」という単行本も出版されています。

 

 

表紙の絵がまた素敵ですよね。

装画は東山魁夷の「コンコルド広場の椅子」よりです。

裏表紙の装画も素敵です↓

 

 

 

このエッセイでは、ご自身のことを書いていらっしゃいます。先にも書いたように離婚を経験されているのですが、そのことがこのエッセイの最初の章に書かれていました。でも、あまりにも大女優でいらして、舞台は巴里なので、実際のお話なのに、まるで映画のシーンのように読みながら情景を想像してしまうのです。化粧品会社の冊子に連載されたエッセイをまとめて一冊にしたものだそうです。短編で内容がまるで映画のような出来事なので、スラスラと読みすすめでしまいました。

 

あとがきには、パリで生まれ育った岸さんの娘さんが「いつか日本語を習得してこのエッセを読んで、異国で暮らした母の想いの片鱗を、この本の中に見つけてくれることを希いつつ」と書いています。

 

偶然にも「母の日」に母としての岸さんのエッセイを読んで、実はこの本は娘さんへ残しておきたい母の記録だったのかな?と感じ、自分はどのようにこれから齢を重ねていくのかなぁ~などど久しぶりに女性としての生き方、これからの自分について考えてみようと思いました。

 

まとまりなく書いてしまいました。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

 

 

泉 20240512