ブログ・444「平和の俳句 2」2018・5・29
「平和の俳句」2年目は、「赤ちゃんがまじめにおならする平和」という83歳のおばあさまの句から始まった。赤ちゃんは希望だ。
この年には、学級で「平和の俳句」を競い合って作り、応募して選ばれた句がたくさん集まった。中学生、高校生が平和について考える良い機会だったと思う。開成高校、名古屋高校、浜松学芸高校、金沢桜が丘高校、そして江戸川区の小松川第3中学からは、約200人が応募し、5句が選ばれた。
また、前年の1月3日に載った98歳の近吉三男さんの「一票は銃弾より重し八つ手花」の句に感銘した川口市の戸塚中学生との交流が生まれ、「一票こそが平和を築く武器」だということを学んだという記事も見た。
この年には「平和の俳句」選句会ライブが江戸東京博物館で行われ、壇上に選者の金子兜太さん、いとうせいこうさん、ゲスト選者の夏木いつきさんが並び、400人の参加者と共に「平和の俳句」を選んだ。この時の大賞に選ばれたのは、萱原さんの「原爆忌ボタンひとつで炊ける飯」
私は、なんとか句を作ってみようと時々メモに何やら書いたりしていたが、この年は、6月2日に「桜花散ることだけが褒められた」が、初めて採用された。「桜が散る」は、「戦死をする」という意味であった。名誉の戦死と称えられた。桜の咲く時期になると、戦死をする運命を思う若い兵士のことが思い出され、いつも私は胸が騒ぐ。そういう時代にしてはいけない。
もう一つ、9月27日に「竹槍でB29を撃つ狂気」が採用された。若者は戦場に、学生は兵器工場に勤労者として労働に、そして家にいる主婦には竹槍で藁人形を突かせる訓練をさせ、これでアメリカの巨大爆撃機B29を撃てという、戦争末期は、日本の軍隊の狂気の時代だった。その狂気は伝えておかなければならない。この句は、年末に選者が選ぶ「今年の5句」の中で、ゲストのラップミュージシャンのダース・レイダーさんが、5句の中の一つに選んでくださった。
私としては4月21日の、記者が選ぶ「平和の俳句」にあった「冬の夜に心落ち着く屋根がある」(加羽英語さん)の句が身にしみた。相次ぐ空襲で、住む家を失った人が、どれ程多かったか。私もまた、今でも雨風を防ぐ自分の場所があることを、心からありがたいことだと思っている。この平和を失いたくないと思っている。