政府は現下の医療機関の逼迫を軽減するために、HER-SYS(感染者登録システム)の改定を行い、その上で全国一律に適用する方向で検討しているようです。しかし今月末以降、新システム運用までの間は都道府県毎にまちまちの対応となり、これまでの全数把握の蓄積データが途切れます。

 漏れ聞くところでは市区町村ごとの感染者数が表示されなくなるとの事ですが、大変困ります。何故ならこの数値をもとに日々の外出範囲を決めているからです。今後は感染急増した自治体をそれと知らずに訪ねて感染してしまう事態が懸念されます。

 現状のHER-SYSには既往症やコロナワクチン接種歴など患者がソラで答えにくい項目があって作成に手間取ると聞いています。しかし、氏名、生年月日、現住所、電話番号などは即答できる人が殆どでしょう。政府は今すぐ全自治体向けに通達を出し、医療機関による記入はそれらだけで良いとして下さい。医師の手間はかなり省ける筈です。

 その後各市区町村はHER-SYS情報を受け取り、患者に既往症やコロナワクチン接種歴などを確認して報告書を完成させれば、これまでのデータとの継続性は保たれます。コロナ感染症全体を議論する上で、既往症との関係やコロナワクチン接種歴などとの関係の全数把握は欠かせない筈です。

 これから改定する新HER-SYSにもこれらの情報は網羅すべきです。但し医師が記入すべき項目を上記の様に絞り、残りを自治体などで埋めて完成させるよう工夫すべきだと思います。これまで積み上げた全数把握データを無にしてはなりません。

 7月8日奈良市での演説中、凶弾に倒れた安倍晋三元総理の御霊に哀悼の意を捧げます。自民党最大派閥の長として鋭意活動中の折、さぞ無念だったことでしょう。

 一方そのわずか6日後の14日、岸田総理はこの秋、安倍氏を国葬儀で送ると発表しました。曰く「憲政史上最長の8年8か月にわたり、卓越したリーダーシップと実行力をもって総理大臣の重責を担い、東日本大震災からの復興や日本経済の再生、日米関係を基軸とした外交の展開など様々な分野で実績を残すなど、その功績は素晴らしいものがある。また外国の首脳を含む国際社会から極めて高い評価を受けており、民主主義の根幹である選挙が行われている中、突然の蛮行で逝去されたことに対して、国の内外から幅広く哀悼や追悼の意が寄せられている」と述べたのです。

 本来政治家の功罪は棺を閉じた時点では分かりません。中には30年後に公表される文書もあるからです。しかし国葬が9月27日と閣議決定された以上、事は急を要します。果たして安倍氏が国民の税金で全額を賄う国葬に相応しいか否か、先ずは現時点で出来るだけ客観的に検証してみましょう。

  • 税制改悪・・・安倍氏は財界の要請により消費税を17兆円増やし、代わりに法人税を6兆円、所得税を8兆円減らしました。大企業と高所得者を優遇し、庶民を冷遇したのです。
  • 実質賃金と企業内部留保・・・安倍氏は実質賃金指数を2012年104.5から20年98.5と8年間で6.0下げました。一方企業内部留保は同期間で330兆円から467兆円と40%の増加です。ここでも大企業を優遇し、労働者を冷遇したのです。
  • 国の借金増加・・・安倍氏は日銀総裁に黒田氏を任命し、2013年春から「異次元の金融緩和」を始めました。これは政府が発行する赤字国債を日銀が事実上買い取る「財政ファイナンス」で国の財政危機の先送り策です。その結果12年1132兆円から20年1394兆円で262兆円の増加です。対GDP比では同期間で226%から259%で33%の増加、世界中でも群を抜いて最悪です。そして日銀は「異次元の金融緩和」をやめられません。やめると支払い金利が上がり、日銀自身が倒産するのです。この失政により1946年当時の様な塗炭の苦しみに国民を陥れる危険性が有ります。
  • 世界報道の自由度ランキング・・・これは報道の自由の擁護を目的とする「国境無き記者団」というNGO団体が2002年から発表しているものです。日本は民主党政権下の10年に11位でピークでしたが、安倍政権の13年に52位、20年に68位と順位を落としました。13年に強行採決で制定した特定秘密保護法、16年高市総務相の「政治的に公平でない放送局の電波を停止する」発言、総選挙前などに何度か繰り返された主要メディア各社との会食と報道内容への注文等が報道の自由、ひいては国民の知る権利を侵していると判定されたのです。
  • ジェンダーギャップ指数・・・スイスのNPO団体「世界経済フォーラム」(ダボス会議)が毎年公表するもので、男性に対する女性の割合を1から0の数値で比較します。日本は世界ランキングで2012年に101位でしたが、20年は121位に落ちました。20年の教育(0.983)と健康(0.979)は世界のトップクラスですが、経済参画(0.598)更に政治参画(0.049)が極端に低すぎるのです。「女性が活躍する社会作り」はアベノミクスの第三の矢の最重要課題でしたが、外れどころかマイナスの成果でした。

次に安倍氏の政治家としての資質を振り返って見ましょう。

  • NHK報道内容検閲問題・・・2001年NHKの従軍慰安婦を扱った番組に対し、官房副長官だった安倍氏はその内容を事前に知ってNHK幹部を呼びつけ、放送内容を大幅に改変させました。これは憲法第21条で禁じられた「検閲」であり、報道の自由にも反するもので、政治家として失格です。
  • 国会の総理席からのヤジ・・・2019年に国会の議事録などで確認された安倍氏のヤジ、問題発言は26件に上ります。在任中のすべてを調べ上げれば3桁にはなるでしょう。主だったものを上げてみます。加計学園問題をめぐり、文科省が公表した文書について「あなた(質問者)が(文書を)作ったんじゃないの」。同じ加計学園問題で「反論させろよ、いい加減な事ばかり言うんじゃないよ」。別の委員会では「早く質問しろよ」。立法府の委員の質問を行政府の長が上から目線のヤジで妨げてはいけません。三権分立に反します。陣笠議員時代の安倍氏は他党の質問者にヤジを浴びせていたことでしょう。しかし総理になってもその癖が抜けないところが政治家としての資質に欠ける点なのです。
  • 民主主義を理解している?・・・疑いたくなる数々の言動が安倍氏に有りました。先ずは野党不在で積み上げた強行採決の山です。野党の背後にいる国民を無視する愚挙です。反対する野党の言い分を聞き、修正すべきは修正し、野党参加の上で採決すべきでした。次に敵対する聴衆への姿勢です。街頭演説中に「安倍やめろ」のヤジが飛ぶと彼は「こんな人達に負ける訳にいかない」と言い放ちました。やがて警察が安倍氏に忖度してヤジる人たちを排除するようになりましたが、これは言論の自由に反する憲法違反です。政治家、ましてや首相たる者、批判を甘んじて受けて答える度量が必要です。批判者も主権者たる国民なのですから・・・。更に安倍氏は「私は立法府の長だ」と言ったことがあります。確かに事実上国会の与党を支配してはいましたが、本当に三権分立を分かっていたのか疑問です。
  • マルチ商法に加担・・・彼は桜を見る会にマルチ商法のジャパンライフ会長を招待しました。その招待状とツーショット写真はマルチ会員獲得に悪用され、多数の被害者を生む一因になりました。反社会的勢力に味方して多くの国民を苦しめたのです。その被害者が安倍氏を恨み、危害を加えたとしても決して不思議ではありません。
  • 旧統一教会に加担・・・彼は旧統一教会と持ちつ持たれつの関係を続けました。合同結婚式や霊感商法、多額献金などが社会問題となった後の97年に「世界平和統一家庭連合」への名称変更を申請した旧統一教会に対し、ネームロンダリングを狙うものとして拒否し続けた文科省は、2015年、彼の側近である下村文科相のもとで一転してこれを認可しています。反社会的勢力に便宜を図ったのです。安倍氏は旧統一教会とその関連団体の広告塔になって信者集めに加担する一方、選挙では彼が指名した候補への動員と投票を依頼しました。かくして安倍派の勢力は増え、その多くが旧統一教会と関係を持ち、中には関係者を秘書に迎えて情報を流してもいるのです。結果として旧統一教会は多くの信者とその家族を地獄に落とし、安倍氏はそれに加担して来たのです。この度安倍氏を殺めた山上容疑者はその多くの被害者の中の一人に過ぎません。

 安倍晋三氏が残した客観的なマイナス数値と政治家としてのマイナス資質について羅列しましたが、とても書き足りません。森友、加計、桜の問題もありました。森友問題では「自分の雇い主は国民」と言った公務員が命を絶っています。また「桜」に関して安倍氏が国会質疑中に118回の虚偽答弁をしたことも致命的です。これは検察がまともに調べれば彼の政治生命が無くなっていたことを示すものです。

  岸田総理を始めとする与党側はこれらに全く触れず、国葬に向けて突き進むことでしょう。しかし皆さん、安倍氏は国民の税金による国葬にふさわしいですか。国葬となれば「国を挙げての葬儀」ですから「全国民が喪に服す」という心理的な圧力もかかります。現在の各種世論調査では平均して「国葬に反対」が多数ですが、これを圧倒的に増やしましょう。そして岸田内閣に「安倍氏国葬」を断念させようではありませんか。

 新型コロナウイルス感染症は第7波の真っ只中にあります。政府は経済への悪影響を避けるべく、これまでの緊急事態宣言や蔓延防止措置を発せず、ワクチン接種やマスク着用、三密防止などで何とか逃げ切ろうとしているようです。

 そのワクチン接種ですが、10日時点で3回目の接種率は約64%、高齢者・基礎疾患患者・医療と高齢者施設従事者対象の4回目接種は約1706万人です。現状は二十代以下の若者の感染者が多く、その原因としてこの年齢層のワクチン接種率の低さを挙げているようです。

 ところでこのワクチンの深刻な後遺症の件です。先月27日に当ブログ内投稿「コロナワクチンのADE(抗体依存性感染増強)リスク対策を!」で紹介した岡田正彦新潟大学名誉教授のブログは少なくとも2021年9月には掲載されています。また今月5日には札幌禎心会病院が4回目ワクチン接種を停止するニュースがネット上で流れました。理由の一部に「接種回数が増えると人体への悪影響も増える恐れがある」と指摘しています。更に札幌中央病院など複数の病院が同様に4回目接種を中止しています。また全国有志医師の会はADEリスクや抗体原罪によるワクチン接種の後遺症で命の危険性が有るとHP上で指摘し、今年4月6日には「現行ワクチン接種の即時中止」などを求める請願を国会へ提出しています。一方ファイザー製ワクチンBNT162b2の「審議結果報告書」672212000_30300AMX00231_A100_6.pdf (pmda.go.jp)には「原体及び製剤は何れも劇薬に相当する・・・」、「承認時において長期安定性に係る情報は限られている・・・」と記されています。劇薬であり、長期安定性は未確認なのです。これは同じmRNA型のモデルナ製ワクチンも同様でしょう。

 問題はこれらの医師たちの声や「審議結果報告書」の情報をマスコミが取り上げないことです。ワクチン接種を推進する政府に止められているのでしょうか。或いは自主規制しているのでしょうか。これでは戦前・戦中の大政翼賛体制と同じではないですか。戦争反対の声を非国民と罵り、投獄し、命をも奪って戦争へと転がり落ちて行きました。マスコミもその片棒を担いだのです。

 マスコミの皆さん、どうか彼らの声や情報を取り上げて広く報道してください。その結果

政府の思惑に反してワクチン接種のペースが落ちるかもしれません。しかし事はワクチンを接種した人のその後の命に関わります。知らされずに接種して後日命を落とす悲劇よりも、知った上で接種するか否か自ら判断した結果ならより納得できることでしょう。普段ネットに触れない人、触れてもこれらの情報に気付けない人の為にも、広く判断材料の提供をお願い致します。

 現在世界人口の半数と仮定して約40億人が接種済の新型コロナのワクチンにはADE(抗体依存性免疫増強)リスクがあるとの情報があります。私はこれを岡田正彦,新潟大学名誉教授,コロナ,ワクチン,エビデンス, スパイク, トゲトゲ (sakura.ne.jp)のブログで知りました。ADEの記述はこの中のQ7(4)です。1960年代の初めに麻疹(はしか)のワクチンが開発され、そのワクチンを接種した子供たちが数年後に更に重い麻疹に罹ったと言うのです。そしてその原因がADEでした。

 「コロナワクチン ADE」で検索すると多くの情報がヒットします。厚労省の情報もありました。「新型コロナのワクチンにはADEリスクがあると認識しているが、現在のところ症例は確認されていない」とあります。しかし症例確認後にどう対処するのかは触れていません。また20年ほど前のSARS、MARS流行の際、ワクチン開発が中止されましたが、その原因はADEリスクだったとの情報もありました。新型コロナもこれらの近縁なので、同様にADEリスクによる生命の危険があるのではないでしょうか。中には「1度でもコロナワクチンを接種した人はその2年後以降、ADEリスクによる感染症やがんなどで死に至る危険性が高い」との情報もありました。ノストラダムスの大予言の様に外れて欲しい情報ですが、世界ではその”2年後”が来年1月にも到来する人がいます。私は6月です。更に私の家族も続きます。決して穏やかな気分ではいられません。

 世界保健機構(WHO)、厚労省、米国食品医薬品局(FDA)そしてコロナワクチンの開発製造にかかわる皆様、大至急コロナワクチンに関するADEリスクについて開示願います。そして是非とも来年1月までの間に対処方法の確立をお願い致します。

 皆さんはフェイルセイフという言葉を聞いたことはありますか。英語の綴りはfail safeです。機械の故障や人間の間違い(fail)は避けられませんが、その場合でも極力安全(safe)が保てるように設計すると言う意味です。例えば踏切の遮断機は、棹が上がっている状態で力が掛かっています。停電などで力が無くなると、棹が降りて人の侵入を止めるのです。また車ではシートベルトを締めるまで発進しない機能があり、人のうっかりミスを防いでいます。

 ところで表題に掲げた私の造語「フェイル政府」は、「政府つまり政権を利するように官僚が間違える」と言う意味です。最近の事例では国土交通省の建設受注統計ミスがそれです。それまでは月の締め切りに間に合わない分をゼロ計上していましたが、2013年から推定値に書き換えたと言うのです。そして翌月の確定値もそのまま計上したので、これが二重計上になりました。2013年と言えばアベノミクスが始まった年です。アベノミクスは大胆な金融政策、機動的な財政政策、民間投資を喚起する成長戦略の3本の矢で構成されますが、この統計の水増しは3本目の成長戦略の成果となり、政権を利するものでした。

 次はコロナワクチンの効果に関する統計ミスです。厚労省はコロナワクチン未接種者と2回接種者の感染率比較を公表していました。しかし接種者でも接種日付が不明の人は未接種者に分類していたのです。この為、未接種者の感染率が高くなっていました。海外各国の同じ統計では逆で、接種者の感染率が若干高い事に気付いた専門家が指摘したのです。この指摘に基づいて厚労省が統計を見直したところ、海外と同様の傾向となりました。これは今年4月のことです。未接種者の感染率が低い理由として、未接種者がマスクなどでより警戒していること、ワクチンは接種を重ねる程免疫力を弱める事などが挙げられています。政権は当時3回目接種率を上げようとしていました。そこで間違った統計データが好都合だったのです。

これらが政権からの要請だったのか、官僚による忖度だったのか、はたまた全くの偶然だったのかは不明です。しかし携わった官僚の中には「間違いに気づいたが、言い出せなかった」と言う人もいます。そのような空気だったのでしょう。今年1月にこの件で国土交通省の事務次官をはじめとする10人の官僚が減給、訓告、戒告の処分を受けています。しかし2018年に発覚した厚労省の「毎月勤労統計」の不適切手法問題に際して実施された「基幹統計」の一斉点検でも本件は見逃されました。減給、訓告、戒告ではとても足りない故意の犯罪と言うべきものです。

 統計は地方自治体から国に至るまでの各段階で作成し、現状をつぶさに知り、政策を決め、有権者の投票行動にも資する大事な情報です。私の住む小さな地方自治体でさえ、統計教室を設けて子供たちにその大切さを教えている程です。霞が関の優秀な官僚たちが、その手法を間違える筈は無いのです。国交省の件は2019年秋に会計検査院の指摘で発覚しました。以後私はコロナ感染者数を含め、国や自治体が出す全ての数値を信用できないでいます。国家の体を成さず、まことに情けない限りです。

 1週間後には参院選があります。国民を欺いて迄自陣営に好都合な数値を出す自公政権ではなく、ゆ党の維新・国民民主でもなく、野党の立憲・共産・社民・れいわの勢力を伸ばそうではありませんか。

 来月に迫った参院選と世界連邦?結びつかないとお思いの事でしょう。しばしお付き合い願えれば幸いです。

 ロシアのウクライナ侵攻はその残虐行為がSNSにより世界中に拡散され、人々の涙を誘っています。フィンランドとスウェーデンは急遽NATOへの加盟申請をしました。ウクライナの惨状を見て「明日は我が身」と考えたのです。

 先の国連安全保障理事会における「ウクライナ侵攻撤退決議」は常任理事国であるロシア1国の反対で葬られました。国連憲章第2条4項は他国への武力侵攻を戒めており、その違反国を諫める立場のロシアが自ら犯したのです。安保理常任理事国が持つ拒否権の弊害について、世界のあちこちで声が上がりました。

 世界連邦主義者は長い間「国連改革」を目指して来ました。その手始めはあの拒否権を無くすことです。安保理が多数決で政策決定できれば、世界中の殆どの紛争を収められるでしょう。しかしその前に拒否権を持つ国がこの提案自体をその拒否権で葬ることは必定です。このジレンマにより長い間、国連改革は進まなかったのです。

 今回のロシアの暴挙を機に方針転換をすべきだと思います。国連はそのままに、第3の世界システムを構築するのです。国際連盟、国際連合に次ぐもので、仮に世界連邦としましょう。国際連盟から国際連合に変わる時も連盟を無くしてから連合を作ったのではありません。両者は約半年の間併存したのです。今回も国連総会の場で世界連邦を設立し、国連との併存期間を経てから世界連邦に移行するべきです。国連で既得権を持つ大国はすぐには世界連邦に来ないでしょう。しかしやがて国連がもぬけの殻に成っていけば移らざるを得ません。

 我が国は既に世界連邦推進の立場です。「えっ?」と思う方が多いことでしょう。2005年8月に衆議院は「国連創設及び我が国の終戦・被爆60周年に当たり更なる国際平和構築への貢献を誓約する決議」の中で世界連邦実現を目指すと明記しています。更に16年5月に参議院は「我が国の国連加盟60周年にあたり更なる国際平和の構築への貢献を誓約する決議」の中で世界連邦実現を目指すと明記しています。

 この二つの国会決議に本気で取り組む政党はどこでしょうか。自民・公明ではないでしょう。彼らは軍備倍増、反撃能力(敵基地・司令部攻撃能力)整備、非常事態宣言の憲法追加、憲法9条への自衛隊追記を目指しており、我が国を米国と一緒になって戦える国にしようとしています。武器を多く持てば戦いへのハードルが下がるのが人の性であり、世界連邦の目指す方向とは真逆です。また維新や国民民主でもないと思います。彼らの多くの政策は自民・公明のそれに近く、ゆ党とも言うべきものです。残るは立民・共産・れいわ・社民の4党です。彼等に期待しましょう。世界連邦とは不戦を誓った我が国の平和憲法がそのまま生きるシステムなのです。

 17年に国連総会で核兵器禁止条約が可決されました。この条約はその後発効し、来週には第1回締約国会議が開催される運びになりました。我が国の政府が参加しないのは残念ですが、実に画期的なことです。世界連邦の実現は「理想論」と切り捨てられて来ました。しかし国連総会の場に持ち込み、多数決で可決することは最早夢ではありません。その際は我が国が先頭に立ってリードして行こうではありませんか。

 参院選は来週告示されます。昨年の衆院選で立民・共産は議席を減らしました。「立憲共産党」と揶揄されたのが効いたのでしょう。しかし安倍氏などの右派が牛耳る自民と平和の党公明との差も立民・共産に負けずに大きなものです。小異を捨てて大同につく政治勢力の結集は決して非難されるべきものではありません。ロシアによるウクライナ侵攻、中国の強権化、北朝鮮のミサイル発射などで我が国の世論は「軍備拡張、9条改憲、非常事態宣言の加憲もやむなし」に傾いているようです。しかしそれでは80年ほど前の繰り返しではありませんか。広島の原爆死没者慰霊碑には「安らかに眠ってください過ちは繰り返しませぬから」とあります。この夏の参院選で与党の自民・公明、ゆ党の維新・国民を伸ばせばきっと「過ちを繰り返す」ことになります。それで良いのですか。

 有権者の皆さん、この度の参院選では是非とも野党の立民・共産・れいわ・社民に投票してください。宜しくお願い致します。

 ウラジーミルという名前はロシアを中心とした地域に多い男性の名前です。私のかつての職場にも同じ名前のロシア人がいました。彼に名前の意味を問うと恥ずかしそうに手で顔を隠すのです。「世界をリードする」という意味の名前に負けているということでしょう。一方で「世界を征服する」という意味にもなります。ウラジーミル・プーチン、君はこちらで生きていませんか。

 君のこの度の暴挙の動機は分かっています。ロシアの英雄と呼ばれたいのでしょう。そして大統領として永く君臨し続けたいのでしょう。その為にはクリミア半島と東部ウクライナをロシア領とし、ウクライナを中立化しなければなりません。東欧の自由化・民主化はドミノ倒しの様にロシアに迫っています。つい先日もフィンランドとスウェーデンがNATO加盟の意向を表明しました。これがウクライナに及べば、次はロシアです。何故ならロシアには多くのウクライナ人が住み、ロシア人と混然一体になり、その自由化・民主化圧力でロシア国内での強権政治が潰えてしまうからです。そうなれば君は失脚することでしょう。そして新生ロシアは国連改革の先頭に立つべきです。先ずは拒否権の無い安全保障理事会にしてください。

 2月24日以降国外に逃れたウクライナ人は4百数十万人、その殆どが老人、女性そして子供です。死者は未確定ですが、ウクライナ国民とロシア兵を合わせて万単位にのぼることでしょう。そのすべてが、君のせいであり、君の責任であり、君の罪です。君は東進するEUとNATOのせいにしていますが、自由と民主主義を求める民衆に罪はありません。

 いま君にウクライナの人々の声は届いていないでしょう。私が代弁します。

 ウラジーミル、私は道端の死体だ!後ろ手に縛られたままなので縄をほどいて欲しい・・・。

 ウラジーミル、私の命は半分死んだ!あの日数人のロシア兵に性暴力を受けてから・・・。

 ウラジーミル、優しかった母を返して!私をかばって撃たれた母を・・・。

 ウラジーミル、勇敢だった父を返して!前線から帰ってこない父を・・・。

 ウラジーミル、祖母を返して!足が悪くて一緒に逃げることを諦めた祖母を・・・。

 ウラジーミル、祖父を返して!あの齢で戦うと言って残った祖父を・・・。

 ウラジーミル、娘を返して!産院で出産中に孫と共に殺された娘を・・・。

 ウラジーミル、息子を返して!人に喜ばれる仕事をしたいと言った息子を・・・。

 ウラジーミル、孫を返して!私たちの希望であり、宝物だった孫を・・・。

 ウラジーミル、お隣の家族を返して!地下室に隠れて生き埋めになった彼等を・・・。

 ウラジーミル、我が家のワンコとニャンコを帰して!置き去りにするしかなかった・・・。

 ウラジーミル、我が家の窓辺を返して!夏はひまわりの花を飾ったあの明るい窓辺を・・・。

2月24日以降、世界中でロシア非難のデモが吹き荒れる中、ロシア国内にも反戦デモがありました。当時朝日新聞が掲載した写真には白いズボン姿の女性が警官数人に取り押さえられていました。泣いていた彼女を含めて参加者は全員命がけだったでしょう。彼等は今どうしているでしょうか。心配でなりません。

 ウラジーミル、君に告ぐ、政治家の最も大事な使命は民衆の命と生活を守ることです。その民衆には他国の人々も含みます。このグローバル化した現在において自国の利益のみを求めて他国に軍を向けることは許されません。EU 、NATOそしてウクライナに対して要望があるなら話し合うことです。お互いの損得を案分した結論を求めるべきです。

ウラジーミル、君に告ぐ、直ちにウクライナから兵を引きなさい。そしてウクライナとロシアと世界の人々に謝りなさい。

 ロシアは2月24日、ウクライナに侵攻しました。理由はウクライナ東部2州の親ロシア勢力がウクライナ当局から弾圧され命も奪われているというものです。仮にその主張が正しいとしても、国連憲章に照らせば、現在のウクライナはれっきとした独立国であり、武力で攻め入ることは許されません。不満があればあくまでも交渉で解決するしかありません。

 ここでロシアのプーチン政権がこの暴挙を決行するに目を付けたと思われる国連の弱点を幾つか挙げてみます。

  • 世界の警察官不在

そもそも現在の国連に警察力はありません。これまで世界の警察官を務めてきた米国が昨夏のアフガニスタンからの無様な撤退でリタイヤしました。今の米国民は厭戦気分に満ち、自国ファーストが大勢となっています。プーチン政権はそこを突いたのです。

 世界の警察官は本来国連の役割ですが、現在は影も形もありません。安全保障理事会の常任理事国に拒否権を認めているために、今回のウクライナ戦争停止案もロシア1国の反対で葬られました。国連改革ではこの安保理の拒否権を無くして民主化し、安全保障を含む幅広い行政機関とすべきでしょう。そしてその下に警察力としての国連軍の設立が必要です。

  • 世界で最大の核兵器保有国はロシア

プーチン政権は核兵器使用も辞さないと示唆しておけば、この戦争に武力介入する国は無いと見切っています。

世界の核兵器数が下げ渋っている現状も国連の力不足です。昨年1月に核兵器禁止条約が発効しました。これで核兵器を持つことが世界の不道徳になったのです。しかしこの条約に署名しない国はその制約を受けません。本来は改革後の国連総会が立法機関となって核兵器禁止法を定め、罰則をもって世界中に守らせなければならないのです。そうして始めて核兵器廃絶が実現します。

  • 化石燃料と原発

冬はドイツをはじめとする欧州でロシア産の化石燃料の需要が高まります。14年のクリミヤ半島併合もこの季節でした。偶然とは思えません。欧州がロシアに文句を言い辛い季節をプーチン政権は狙ったのでしょう。88年以降地球温暖化防止は国連組織の中で協議されてきました。しかし政府間パネルや締約国会議の形だったので徹底されませんでした。世界最大の温室効果ガスを排出する中国と米国は最近までこれに背を向けてきました。そして今の世界各国の努力目標値を重ねても2050年での温暖化抑制目標は達成できない見込みです。

またウクライナには事故を起こしたチェルノブイリ原発や欧州最大規模のザポリージャ原発などがあります。この度ロシア軍がこれらを占拠し、火災なども発生しました。爆発事故にならないかと世界を恐れさせるのもプーチン政権の策略でしょう。

 化石燃料に起因する地球温暖化防止と、原発廃炉及び放射性廃棄物処分は共に改革後の国連で法律化し、強制力をもって規制しなければなりません。

 

 この度のウクライナ侵攻におけるプーチン政権の真の狙いは権力の維持でしょう。プーチン氏は現在69歳。憲法上は2036年まで大統領でいられます。その為には現行の独裁体制、強権体制が続かなくてはなりません。そこでネックになるのが欧州からの自由・民主主義ドミノです。ウクライナの民主化、更にEU加盟はウクライナ人が多く住むロシアの独裁・強権政治にとっては深刻な脅威なのです。

 改革後の国連ではこの様な政権を認めてはなりません。政敵や批判的な人物を薬物などで暗殺したり投獄したりを繰り返せばやがて取り巻きはイエスマンだけになります。その挙句今回の様な暴挙にもこれを諫める人物がいないのです。独裁者個人の判断力には限界があり、間違えることも多々あります。国民の多様な意見を取り上げる民主政治ならその危険は少ないでしょう。これはプーチン政権だけではありません。中国の共産党独裁政権、北朝鮮の金王朝、ミャンマーの軍事政権、ベラルーシの独裁政権なども同様です。

 今この時も世界中でロシアを糾弾する反戦デモが続いています。そしてそれはロシア国内にもあります。彼等にとって、ロシア当局に捕まれば長期拘束や拷問、最悪死をも覚悟しての、まさに命懸けの抗議です。彼等を支えるためにも、今私たちも立ち上がらなければなりません。

 1945年の国連設立から77年が経ちました。当初予定されていた国連軍がうやむやになるなど、この長い間に改悪はあっても大きな改善はありませんでした。私たち人類はあまりにも怠惰ではありませんか。私たちの子孫が緑あふれる地球で、戦火に怯えることなく、飢えと差別に苦しむことなく暮らせるように、国連組織をもう一段階改善して彼等に手渡しましょう。一日も早く・・・。

 皆さんは「朝三暮四」という中国の故事をご存知でしょうか。中国宋の狙公が猿を飼っていて、その猿たちに栃の実を朝三つ晩四つ与えると言ったら猿たちは怒ったが、朝四つ晩三つにすると言ったら喜んだという故事です。目先の利にとらわれて、結局は同じ結果であることを理解しないことの例えです。この話は朝から晩までで完結しますが、私は幾つもの世代を超えるレンジの長い話として考えてみます。

 10月末の衆院選挙では与野党問わず公約は大盤振る舞いでした。消費税減税や現金給付などです。財源は全て赤字国債ですから子や孫に借金を背負わせることになります。しかしコロナ禍のパンデミック下で収入が途絶え、死を選ぶ人が増えている中ではやむを得ない施策と言えます。世界各国も同様に国債を発行して国民の命と生活を守ろうとしています。

 問題はパンデミック以前2019年の政府総債務残高(対国内総生産(GDP)比)で日本は世界最悪の235%、先進7か国(G7)ではイタリア135%、アメリカ108%、フランス98%、カナダ87%、イギリス85%、ドイツ59%です。日本のこの惨状の原因は何でしょうか。日本は財政法第4条で「国の歳出は、公債又は借入金以外の歳入を以て、その財源としなければならない」つまり借金財政不可としています。しかし1975年大平蔵相は赤字国債を発行しました。「万死に値する」とはその際の大平氏の言葉です。その懸念は当たり、その後ほぼ毎年度赤字国債の発行が続いて今日の巨額借金に成長したのです。その間にこの度のコロナ禍の様な非常時が続いたならまだしも、十年前に東日本大震災があっただけの平常時が続く中で漫然と積み上げた借金でした。

 国民が選挙で政権を選ぶ民主主義国家では、選挙を前にした政党は競って有権者の耳に心地よい政策を掲げます。例えば安倍内閣の2度にわたる消費税増税延期がそれです。逆に政府は有権者が反発する政策は選挙後に持ってきます。例えば憲法9条を解釈改憲した安倍内閣の安全保障法強行採決がそれです。

 財政法4条を守らず、借金を膨らませる政権を漫然と選び続ける日本の有権者は「狙公の猿」と似ていませんか。自分たちが稼ぎだす以上の浪費生活を謳歌して栃の実4つを食べ続け、その返済の為に3つしか食べられなくなる子孫のことは考えないのです。

 最近は現代貨幣理論(MMT)を唱える人がいます。インフレにならない限り、自国通貨での国債発行を続けても国家破綻しない、という考えです。著名な経済学者や政治リーダーでこの理論に与する人は見当たりませんが、コロナ禍以前の我が国の財政政策はまさにMMTそのものです。

 このところ米国などの先進国がコロナ禍を脱して経済が上向き、インフレになって量的緩和の収束と利上げを見据えています。その結果日本の金利が相対的に下がり、円安を招いています。現在の日本は円安のメリットよりも食糧や石油の輸入の際のデメリットが多いので物価高つまりインフレとなるでしょう。それは取りも直さずMMT理論の「インフレにならない限り」という前提が崩れることであって国家財政破綻に繋がるのです。

 話は変わりますが、我が国の原子力発電政策にも有権者の「狙公の猿」ぶりが見られます。政府は原発が運転中に二酸化炭素(CO2)を出さないクリーンエネルギーだとして2030年での電源構成原発比率を20~22%とし、以後はゼロを目指すとしています。しかし原子燃料製造時と使用後の放射性廃棄物は10万年保管が必要です。その廃棄物は稼働すればする程増えて行きます。今を生きる有権者は比較的安い(と政府が言う)原発エネルギーを使えます。つまり栃の実4つです。以後10万年に至るまでの子々孫々は原発エネルギーを使えず、我々が残した放射性廃棄物の管理だけを続けます。つまり栃の実3つです。

 福島第一原発事故を引き起こしても尚原発に依存する現政権を選ぶ我が国の有権者は「狙公の猿」度が高いのです。一方ドイツは日本の原発事故を見て脱原発を選びました。来年には残った最後の原発も停止します。「狙公の猿」度は略ゼロと言えます。栃の実1つを半分に割って、今を生きる自分たちと子々孫々共に3つ半を公平に分けようとしているのです。

 我が国の有権者の皆さん、「狙公の猿」から脱却しましょう。我々を「狙公の猿」と見くびって赤字国債を当て込んだ甘い話で票を集めようとする政党の顔を思い切りひっかいてやろうではありませんか。

 南アフリカで25日に発表された新型コロナウイルスの変異型オミクロン株は免疫をすり抜ける能力を持ち、これまでに開発されたワクチンが効かない可能性を秘めていると言われています。既にこの数日で南アフリカ周辺国、欧州ではドイツ、チェコ、イギリス、イタリア、ベルギー、アジアでは香港で感染が確認されています。まさに燎原の火を見るような広がり方でデルタ株を超える強敵です。

 欧州各国は感染国との往来を遮断、検査体制の格段強化などで完璧に近い水際作戦を取りました。これに対して我が日本は今回も遅れています。南アフリカとその周辺9か国からの入国者に対して10日間の待機を義務付けただけです。そもそも入国を認めるだけでも危険であり、かつ新型コロナウイルスへの基本対応である14日間の待機に満たない中途半端なものです。

 日本政府の対応の遅れは最近の感染者数激減による慢心でしょうか。来年1月から再開予定のGoToトラベルへの悪影響を避けたいのでしょうか。はたまた航空会社を含む旅行業界に忖度しているのでしょうか。しかしその遅れの為に多くの命が失われる危険性が高いのです。欧州諸国に劣らぬ完璧な水際作戦を取るべきです。

 加えてファイザー社を含む国内外の製薬会社には一日も早くオミクロン株対応のワクチンの開発と量産、出荷を要望致します。