KANO空感設計のあすまい空感日記 -19ページ目

KANO空感設計のあすまい空感日記

愛知県岡崎市で、自然素材と節電の家づくりをしているKANO空感設計。 「空感=空・自然を感じる・感性豊かな」木の家を中心に、建築家男女の視点から提案。

http://www.kano-cd.jp

「(仮称)岡崎の住宅」は、年明けから本格着工したので、この家に、名前を付けようと、お施主様と相談しました。
この家の一番の特徴である、中庭にちなんだ名前がいいと思いました。
その結果、「回廊の家/岡崎」と決まりました。

中央棟と南棟との間に、大きな和風の中庭があり、2本の「渡縁」(わたりえん=渡り廊下のこと)でつながっています。模型は過去ブログ参照
ただつながるだけでなく、南棟にも、中庭側に、廊下状に仕切れる空間(縁側)があり、中央棟と南棟をぐるぐる回れるようになっています。中央棟の南側はLDと広縁。

「回廊(かいろう)」という言葉には、中庭があって、まわりをぐるぐる回れるイメージがあります。
「中庭」という言葉を使わないで、中庭をイメージする言葉として、ぴったりだと思います。
「中庭回廊の家」ではくどいと思ったのです。

ただ、「回廊」には、洋のイメージもある(古来からの日本の民家には「廊下」はない)ので、「回縁」にしようかとも思ったのですが、「刈谷の懐/廻の家 」のような「縁側」が、上屋の回りにぐるりと巡らされた空間「まわり縁」を意味する言葉になってしまいます。

↑法隆寺などの日本古来の寺院建築でも、庭のまわりなどに「回廊」はあるので、やはり、これに決めました。
ただし、この家では、外部空間の「回廊」ではなく、室内空間の渡り廊下ですが、中庭に大きなガラス面があり、開放されています。

同じ読みで、「廻廊」という漢字も考えましたが、「回」という漢字のもつ形そのものが、中庭と回廊に見えるので、「回廊」のほうがいいと思いました。
シンプルで、読みやすいですし。

タイトルを決めることができて、すっきりしました。
タイトルは、家のコンセプトを明快に、理解してもらうために、重要だと思っています。
お施主様にとって、より、家に愛着がわくんじゃないかな。

タイトルを付ける時期はいろいろです。
最初の計画案を出した時に、付けることが多いですが、今回のように着工時に付ける時もあります。

また、今後も、タイトルを付けられるような、特徴のある家づくりをしていきたいなと思います。
どこにでもある、ありふれた家ではなく、世界でひとつだけのオリジナリティーのある家にしたいです。

打合せでは、外部を中心に色決めをしました。
いぶし瓦 と、そとん壁 が味わい深い外観になると思います。
「元氣の家/豊川」の現場へ。

軒天に、杉板が張られています。

↑外縁の軒天。きれいな杉板です。
1階の天井にも杉板を張りました。

梁(横架材)はあわらしとします。
木の雰囲気がいっぱいの家になります。
「(仮称)岡崎の住宅」の現場へ。
しばらく、この家に関するブログをアップしていませんでしたが、今年になってからの分をまとめてアップします。
この家の中央棟と南棟は、道路から60cm上がったところが、設計地盤レベルですが、ビルトインガレージの北棟(車庫+2階居室)のみ、道路レベルにあります。
そこで、北棟とそれ以外を分けて、基礎工事を行っていきます。

↑北棟のコロンブス工法 による地盤改良の後に、捨てコンクリート(調整コンクリート)が打設されたところです。

コロンブス工法では、↑発泡スチロールがたくさん、地面に埋め込まれます。
液状化対策となりますし、地震時の揺れを半分に抑える効果があります。

後日、配筋検査を行いました。
大きな車庫で、間口が広くてスパンがとんでおり、上に2階が乗ることもあり、鉄筋量が多いです。

後日、コンクリート立ち会いを行いました。

過去ブログ で、板倉構法(落とし板壁構法)の家を見学したことについて、書いていますが、この家とは違う種類の、板倉構法のモデルハウス を見学してきました。
安城市の明城 という工務店がやっています。
合板を使っていない家だそうです。

私もなるべくなら、シックハウスの観点などから、合板は使わないほうがいいとは思いつつも、コストを抑えながら、地震に耐える水平面を構築するために、剛床(床下地)や剛野地板(屋根面)にするために、使っています。
予算があえば、合板を使わない床下地(Jパネル )や杉の野地板にすることもしています。

私たちは、耐力壁に構造用合板を使うことはしたくありません。
外壁内に入った湿気が合板を通らないので、断熱材の種類によっては、壁内結露の恐れがあると考えているからです。
「筋交いだけ軸組工法」から時代が変わり、「耐力パネル軸組工法」が主流になった今、世間ではそういう家が多いと思います。
街中を通るとよく、合板で囲まれた現場を見ます。
私たちは、耐力パネルに透湿性の高いモイスTM またはダイライト を使うことが多いです。

明城は、自社開発の床構法や耐力壁によって、合板レスが実現したそうで、大臣認定を取得するのに、莫大な費用がかかっているそうです。
ただし、設計事務所であれば、これらの構法を使って、設計してもいいそうです。
(施工は、明城にということになるのでしょうが)

落とし板壁構法の特徴は、柱と柱の間に板を落としこんでいく構法であることから、柱が見える「真壁デザイン」にしやすいということです。
木をふんだんに使った、ログハウス的な家になります。
ただし、壁内空間というものがない構法なので、電気配線が見えやすく、その処理方法をどうデザインするか、というのが、難しいところです。
「大屋根光庭の家/​蒲郡」のお施主様と打合せしました。
今回のキッチンは一般的な、I型ではなく、L型+カップボードもしくは、U型キッチンを要望されています。
各々アルファベットでその形状を示していますが、I型は直線型、L型は、90度曲りが1箇所、U型は、「コの字型」とも言われ、90度曲りが2箇所あります。
L型とU型は、別の辺にシンク(流し)とコンロがあるため、I型に比べ、作業同線が短いと言われていますが、コーナー部分の収納力が落ちるという欠点があります。

キッチンユニットは、システムキッチンメーカー数社から、L型とU型の見積もりを依頼中です。

一般に既製メーカーのU型キッチンは、特にコストアップするため、造作オーダーキッチンメーカー数社とも、プランと見積もりをもらって、検討を進めています。

先月、東京に行った時に、キッチンなど造作家具金物の世界的なメーカーである、ドイツのハーフェレ のショールームに行きました。過去ブログ
総合ショールームである、新宿OZONに、新宿ショールーム があります。

今回、オーダーキッチンメーカーから、コーナーの収納力アップのために、ハーフェレの金物レマン を入れてもらうよう、プラン作成依頼の際に伝えました。
独特な動きをします。その動画 がホームページで見られます。

コーナー部分によく採用される、半円や3/4円の回転バスケットよりも収納量が大きいですし、手前まで棚がせりだしてくるので、棚の奥の物の出し入れがしやすいです。
ただし、コストが高いのがネックです。

さらに収納力の高い、マジックコーナー フレックス も展示がありましたが、コストがさらに高いです。
こちらも同じページで動画が見られます。

パントリーをご要望されています。
大型収納ユニット「トールユニット タンデム 」も展示がありました。
収納バスケット付の扉を開けると、奥の棚が手前にせりだしてきますので、深い奥行を有効利用できます。
動画が見られます。

いいものは高いなあ。