災害が起きると、いかに早くライフラインを復旧させるかが行政の大きな役割の1つとなります。
特に電気の復旧と上下水道の復旧。
電気については、東京都に首都直下地震が起こった場合、その復旧まで1週間以上かかると東京電力は発表しています。
電気がないということは何を意味するか?
中央区民の約95%はマンション住民であり「在宅避難」が基本です。
停電すると
・エレベーターが止まる
・館内放送が止まる
・スプリンクラーが止まる
また、都心のマンションでは暖房器具の多くは電気器具です。
電気がないと暖を取ることもできません。
たとえ自家発電機があるマンションでも備蓄燃料では平均して6時間しかもちません。
では、非常用電源をどうするか?
中央区で策定している「高層住宅防災対策・震災時活動マニュアル策定の手引き」によると
チェックリストの中に非常用電源が含まれており、燃料の災害時の入手方法についてマンション自治会(管理組合)に委ねています。災害時の燃料入手については、都や区等行政が優先されますので、自治会単独で入手するのは現実的にムリです。
(赤字は筆者)
私はこの点について、度々委員会で質問しましたが、明確な答えは得られないままです。
しかもこの手引きは2011年1月策定。何度もリニューアルを要望し、2022年6月、東京都の「防災会議地震部会」が、新たな被害想定を公表したのを機に今年度(2024年3月まで)中に改訂版が出される予定です。
災害下での停電時にもエレベーターを止めない。
これは私の1丁目1番地の施策です。
非常用電源の確保は、在宅避難を基本としている中央区にとっては行政として取り組むべき最重要課題と考え、今後も取り組んでまいります。