解体中の晴海客船ターミナル

 

今、問題となっている晴海ふ頭公園のモニュメントについて調べていたら、東京都の「経済港湾委員会3月14日開催」の議事録で、「晴海客船ターミナル」の解体についての質疑を見つけました。

 

晴海の客船ターミナルについては、新しく青海にできた国際ターミナルの2バース目ができるまで存続させて、青海に2バース目ができたら解体するというのが当初の港湾局の計画でした。

 

急遽、解体が決まった経緯についてはコチラのブログにまとめてあります。

 

 

 

そして、コチラは今年3月14日に開催された「都議会経済港湾委員会」の議事録

 

から、あぜ上委員と担当者の質疑を引用します。

 

晴海ふ頭の客船ターミナルについてです。
 まず、来年度の晴海客船ターミナルの整備費とその内訳について伺います。

○猪倉港湾振興担当部長 

東京国際クルーズターミナルに二バース目を整備するまでの当面の対応といたしまして、晴海客船ターミナルの跡地に客船受入れ施設の整備を進めており、その整備に係る令和五年度の予算額は約九億一千三百万円でございます。
 その内訳は、解体工事費が約三億五千八百万円、新築工事費が約五億一千万円、その他工事監理費等が約四千六百万円となってございます。

 

○あぜ上委員 客船の受入れ施設を整備するということなわけですが、客船ターミナルは、どのような客船を受入れ対象として検討されているんでしょうか伺います。

 

○猪倉港湾振興担当部長 

東京国際クルーズターミナルに大型船が寄港しているときにおきましても、日本籍船やラグジュアリー船等の中小型船が安定して寄港できる環境を整えるため、東京国際クルーズターミナルに二バース目を整備するまでの当面の対応といたしまして、晴海客船ターミナルの跡地に客船受入れのための低層で簡易な構造の施設の整備を進めております。

 

○あぜ上委員 そうしますと、「にっぽん丸」とかの客船も受け入れられる、寄港できるターミナルだということは分かりました。
 仮設の客船ターミナルということなんですが、いつ完成の予定なのか伺います。

○猪倉港湾振興担当部長 

既存の晴海客船ターミナルの跡地における新たな客船受入れ施設につきましては、令和六年度中の供用を目指しております。

2バース化における経費の見積りにつきましては、今後、事業化後に調査設計に着手し、詳細設計の結果等を踏まえて算出することとなります。

 

 

○あぜ上委員 

まだこれから算出するということでありますが、私も全国的にどうなのかなということで、いろいろインターネットとか調べてみたんですが、長崎港でやはり客船ふ頭の二バース化が進められていて、その経費を見たら百三十六億円かかっていたんです。
 私はこの間、繰り返し、晴海ふ頭を壊さないで使うべきじゃないかというふうにいってきたんですが、今、解体されて新しい仮設の客船ターミナルができるということになりました。
 

晴海客船ターミナル跡地

 

つまり、かつて晴海客船ターミナルがあった場所に、新たに造る仮設の客船受け入れ施設に架かる費用は、

 

晴海客船ターミナルの解体に 3億5800万円。

新たなターミナルの新築工事に5億1千万円。

その他、合わせて計9億1300万円。

 

一方、私が2021年9月に港湾局で調査したデータによると、晴海客船ターミナルの維持費(指定管理費)は、年間2億4千万円ということでした。

 

 

これから数年後には、東京国際クルーズターミナルに2バース目が整備され、

 

東京国際クルーズターミナル

 

それと同時に晴海の新たなターミナルは解体されます晴海フラッグ周辺の方にとっては、このエリアでの工事、建てては壊し、立てては壊す工事がずっと続くことになります。

 

 

やはり青海の国際ターミナルに2バース目ができるまで、以前の晴海客船ターミナルを残しておくべきだったのではないでしょうか?