豊洲への市場移転を明確にし、都議選の争点にすべきではない、と4月5日のブログにも書いていますが、皮肉にも中央区ではこの点が争点になり、候補者も乱立しています。(定数1)

 

私の考えは終始、豊洲移転・臨海部のインフラ整備で一貫していますが、ブログにまとめてみました。私のブログを初めて読んで下さる方、ちょっと長くなりますがお付き合いください。

市場移転問題を都議選の争点にしてはいけない。

 
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豊洲市場問題の在り方戦略本部の初会合が3日、行われた。

 

http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170403/k10010935591000.html

 

市場問題プロジェクトチームもすでに7回開催されている。

http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/shijyoupt-index.html

コチラは、現地整備案を示し、整備費用を500億から800億と試算している。工期も6年かかる。

 

豊洲市場の安全性は確認されている。

小池都知事は“さまざまな検証の結果を集約し、残された課題を点検して、総合的な判断に使う”としている。

また、“都民の信頼を勝ち得る近道にしたい。総点検を踏まえ私が総合的に判断する”とも述べている。

 

市場問題は都議選の争点ではない。

 

中央区議会も第1回定例会で、できるだけ早い市場移転の可否および

関連スケジュールの1日も早い決定を求める意見書を東京都知事あて提出した。

 

中央区にとっては、市場問題の停滞は大きな問題となる。環状2号線、BRT(高速バス)といった、中央区が臨海部の人口急増を見越して、早くから取り組んできた施策がとまったままになっている。

 

都知事には1日も早い移転決定を希望します。

 

築地か豊洲か、中央卸売市場の不都合な真実①

 
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今、話題の市場移転問題ですが、問題を整理するために時系列で見直してみました。最初に名言しておきますが、私は即豊洲移転賛成派です。

 

まずは東京都卸売市場が出した、豊洲新市場整備等事業業務要求水準書、

2006年12月

“(築地市場は)水産物については業界屈指の取り扱い規模を誇るとともに、我が国のリーディングマーケットとしての地位を気づき上げ現在に至っている。しかしモータリゼーションや情報技術の進展に物流形態の変化など、市場を取り巻く環境が大きく変化するなかで、同市場は施設の老朽化、場内の狭隘化が進み都民の期待や時代の要請に十分応えられない状況になっている。”

2016年1月15日

“移転によって、市場が培ってきた築地ブランドは失われることになる。こうした中、東京都は豊洲市場という新たなブランドをいかに定着させていくかを検討するプロジェクトチームをたちあげた。”

 

2016年2月

“1980年代になると、老朽化が指摘されるようになり、築地市場の再整備案が浮上した。東京都は現在地での再整備を模索したが関連企業と折り合いがつかず、構想は一旦頓挫。2001年に石原都知事(当時)が江東区豊洲への移転に舵を切った。

2017年4月

“都議会自民党が豊洲への早期移転を都議選の公約に盛り込み、争点化への動きをみせているが、小池氏は争点の一つであるとの認識を示す一方、「『早くしろ』と言っているのは、(豊洲整備に)約6千億円、土壌汚染対策に約800億円をかけた人たちだ」と指摘” 

 

豊洲か築地か中央卸売市場の不都合な真実②

 
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百条委員会だの、石原元知事や浜渦元副知事への承認喚問。

 

粛々と進めていただくのはいいのですが、時間が無い!

それはそれで進めていただくとして、市場移転の問題も進めていく必要があります。

 

築地市場を抱える地元中央区。

市場関係者の皆さんをはじめ区民の想いはそこにあります。

ロードマップが示されないと、不安です。

[安全][安心]がよく討論されていますが、

こちらは不安でいっぱいです。

 

これが現在の東京都のHPにあるロードマップです。

http://www.shijou.metro.tokyo.jp/toyosu/torikumi/

環境アセスメント審議のあと、総合的な判断は夏以降となっています。これが何を意味するのか?

市場移転問題が都議選の争点になる、ということでしょうか?


第8回市場問題プ
ロジェクトチーム~中央卸売市場の不都合な真実③

 
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直近の市場問題PTは4月26日に開催。

中央卸売市場に関する興味深い資料から。

http://www.toseikaikaku.metro.tokyo.jp/shijoupt08/04_shijoupt08shiryou.pdf

①卸売り市場を通さない流通ルートが拡大している。

 

②市場の取引数量は平成元年の約半分。

 

③地方公営企業を所管する総務省の『経営戦略』

の欠如

つまり、豊洲か築地かではなく、『中央卸売市場の在り方とは』という本質的な問題からは遠いことにエネルギーを費やし、問題解決を長引かせているのではないか。豊洲新市場の持つ根本的な問題をどこまで探り、その解決策と新市場の将来像を描き出せるか疑問である”(小松正幸著「豊洲市場」これからの問題点より抜粋)

 

中央卸売市場の未来が見えない!市場移転問題。

 
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日曜日の夜の時間帯にもかかわらず、多くの区民の方にお集まりいただきました。

今年初め、小松正之先生が出されたばかりの著書を読んで、築地市場移転問題について強烈な危機感を持ったのがきっかけです。

↓コチラから購入できます(アフィリエイトではありません)。

「豊洲市場」これからの問題点(小松正之著)

メディアは「豊洲か築地か」「築地の再整備にはいくらかかる」「豊洲の維持費にはいくらかかる」……皆さんの税金が億単位で使われることだというのに、危機感が感じられない。

そもそも市場(中央卸売市場)は、どんな役目を果たしているのか?物流が大きく変化するなかで、外国の市場は最先端の技術を使って効率化している。もう、目から鱗でした。

 

しかし、築地と豊洲は「安全、安心か?」という問題から前に進まない。小松先生のお話は、国の漁業政策の失敗にまで話が及びました。

しかも小池都知事が築地市場の移転を延期したために、環状2号線の工事が止まり、完成がオリンピックに間に合わないので、都は築地部分の400mは片側1車線の暫定道路とすることを決めました。これでは晴海通りがますます渋滞するのは目に見えています。

また、3車線のうち1車線を占有(優先)道路にして走らせる予定だったBRTも見込みが立たないため、都交通局と京成バスの共同会社設立は見送りになりました。

都知事は「立ち止まって考える」とおっしゃいましたが、中央区は20年もかけて、臨海部の人口急増に備えて新しい公共交通の準備をしてきたのです。

 

昭和10年以来、新しい市場を何度も試行錯誤しながらやっと、豊洲移転に決まったのです。

過去の検証をするのは大賛成ですが、すすんでいる事業を止めるのはやめて下さい。

 

私が勝どき・晴海地区で街頭演説をしていると、一番多い質問は「環2はいつから通れるの?」です。環状2号線とBRT(高速バス)人口が急増する勝どき・晴海の交通状況はパンク状態。

区民の皆さんからメールやお手紙をいただくこともあります。地元の区議会議員として、築地と環2について問題提起させていただきました。

 

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