【34歳から目指す、保育士への道】 第12話「保育所バイトではこんなことをやりました!」 | 今日が雨でも、明日が雨とは限らない

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自分がやってみたいと思うことをやっていき、紹介出来たらと思っています

どーも、前回の続きです。

 
 
では、僕は保育所で何をやっていたかと言うと、概ね「遊んでいました」。
 
 
と書くと、遊んで金貰ってたのかよ、となりそうですが。「遊ぶこと」は子どもにとって学び、コミニュケーション、想像(創造)、主体性等など、大きな枠組みで「学ぶこと」であり、とても重要です。
 
 
勉強中の僕にはまだまだ専門的な「保育」は出来ませんし、やらせてももらえません。なので子どもが遊ぶ手助けというか、協力をするつもりでアルバイトをしておりました。
 
 
やってみて改めて感じたことの一つに、「子どもは自分の成果に対して「反応」を求める事が多い」があります。
 
 
「こんなものを書いた・作った」「ゲームで勝った」。その時大人に「褒められたり」「いいね!」なニュアンスの言葉を掛けてもらえると、嬉しくなって、また作ろう!もっと凄いの作ろう!やる気が出た!なんて記憶を皆さんも薄っすら思い出したりしませんか?
 
 
反応を返す時、基本は「カッコいいね」「可愛いね」でいいと思います。慣れていない場合は特にそうですね。
 
 
でも、もう一言言ってあげたい!と思うと、慣れていないと中々に難しいと思います。
 
 
例えば自分が何かの評価を誰かに聞いた時い、相手の反応が早いと(良くも悪くも)本当のこと、本音なんだろうな」と思いませんか?思わずともそう感じるような気がします。ですが、その返答に3秒以上かかっている場合「この人は本当のことを言っていない(嘘を言っているor気を遣っている)のではないか」と疑ったり、気になったりしませんか?
 
 
それは子どもも一緒だと僕は考えます。なのでなるべく返答にタイムラグが発生してしまわないよう、普段から準備する必要があります。
 
 
ただ、現実問題として子どもとあまり接する機会が無い人は準備も難しいでしょう。ですので先ほども書いた通りひとまずは「カッコいいね」「可愛いね」で良いと思います。特に3歳以下はそういうことにまだまだ敏感でなかったりもしますし、それより大きい子でもそんなに大層な感想や反応を求めてこない子もいます。
 
 
そんな中でも出来るだけ褒めてあげたい、他の人と差別化を図りたいということであれば、「カッコいいね」「可愛いね」の後に
「カッコいいね〜」……長めに伸ばして考える!
「へぇ〜」……まじまじ物を見ながら感心があることを伝える!
「これは飛行機?」……こちらから質問して考える時間や褒めポイントを引き出す!
 
などで工夫し、その間に必死にコメントを考えたりするのもお勧めです。
 
 
でも一番重要なことは、「よく出来たね!」「頑張ったね!」という気持ちや感情を伝えることだと思います。その為に出来れば子どもに体を向けて、目を見て、少し興奮し声を少し大きめに応えてあげましょう。何人にも同時に声を掛けられたり何か大事なことをしながら子どもが来ることもあり難しいこともありますが、それが保育園のアルバイトで学んだ個人的に大事なことの一つです。
 
 
 
 
僕がバイトした保育園は「見守る」ことを重視していた保育園でした。簡単に言えば保育者が積極的に子どもの遊びに入らないで、子どもの遊んでいる姿を見て必要な声かけをしていくという保育方針です。子どもは「遊び」介して色々なことを学んでいるので、「遊び」以外では勿論別ですが、大人は必要以上に必要ないよね、ということです。
 
 
実際僕は序盤で図鑑の昆虫を見て写し絵を描いたのですが、「大人が描いたら上手いのは当然なので、自分で描かないで子どもに描かせてください」と注意されました。
 
 
園の方針にそっていない行動なので注意は当然のことだと思います。しかし、そのあと一週間くらいは子ども達の間で図鑑の昆虫を模倣して描く「遊び」が流行っていたのです。
 
 
僕自身見守る保育は肯定派なのですが、それを見て例え見守る保育であっても、「保育者が新しい気づきを誘導する」ことはそこまで悪しきことではないのではないかという考えに至りました。
 
 
誘導すること、その内容が本当に正しいのか、子どもの為になるのかなど考慮すべき点は多くありますが、一考の余地はあると思います。まあ、僕の場合はペーペーのバイトやパートにそれを任せられない、やらないでいてもらった方が正職の仕事がやり易いとかそんな理由な気もしますね。
 
 
 
 
最終日の前日お世話になったという気持ちと、ご迷惑をおかけしただろうなという気持ちとしてお菓子を持っていきました。「たかだかバイトでそこまで!?」とか「二度と会わない人達に……」という気持ちはゼロではないですが(笑)、やることはやっていたとはいえミスやなんかが全く無いというはずもないわけで、色々学ばせていただいた感謝と何らか掛けたであろうご迷惑の謝罪の気持ちを込めて持っていきました。この辺は若いときには湧かなかったでしょうから、少しは大人になったのかなという気持ちです(笑)
 
 
逆に園長先生からは伊勢丹の包装紙に包まれたハンカチを頂きました。「子どもが遊ぶオモチャを作るのにかまぼこ板を50個くらい丁寧にヤスリ掛け」「ごっこ遊びようの三角巾のゴム付けを手縫いで」「風でちぎれた遮光カーテンを手縫いで園庭で補強」など頑張ったかいがありました。
 
 
また、「指示した時に嫌な顔せず笑顔で引き受けてくれて」と仰って頂き報われた気がしました。
 
 
 
最終日、特に会う機会が多かった5歳児の子ども達に、万が一何か一言言ってくれと言われた時の為に、頭の中でシュミレーションしたり何か子どもと話すことが無いかと考えていました(笑)
 
 
しかし、その日は人が足りていたのかあまりクラスに僕が入ることはありませんでした。でも、折角だからと帰る直前顔を見に行って挨拶しようとしたのですが、皆遊びに夢中で目線を向けるだけで最後だからといって特別な挨拶などは特にありませんでした。
 
 
その事に少し残念というかがっかりした気持ちになったのですが、子どもにとってはバイトの入れ替わりは意外と日常的なものなのかもしれません。
 
 
そんなことを少し考えた後、これで良かったんだと思い直しました。何故なら子どもにとって大事なことは、アルバイトの一人が明日からいなくなることより、「今、遊ぶこと」の方だからです。
 
 
ではまた。