現在の医学だと、体温計で熱を測ったり、血圧計で血圧を測ったり、
血液検査で貧血やコレステロール、中性脂肪、尿酸値、GOT、GPT、γ-GTP(肝機能)、クレアチニン(腎機能)、CRP(炎症)などなど…様々な数値を測ったり、
レントゲン、エコー、CT、MRIなどの画像診断を受けたりと、
様々な検査が行われます
対して、漢方薬が作られたのは2000年以上前の時代なので、
そんな検査機器は当然存在せず、現在のような病名すらない時代。
そんな昔に漢方薬を決定するのに使われた診断方法が四診です
四診とは
・望診(ぼうしん)、
・聞診(ぶんしん)、
・問診(もんしん)、
・切診(せっしん)
の4つの診断方法のことで、
望診は見る診断方法!
体型、顔色をはじめ、目つき、舌の状態、唇や歯ぐきの色、乾燥状態などを見たり、
皮膚病や関節痛の場合には、患部の状態を確認します!
また、口、鼻、耳の大きさや形、体毛の多少なども参考になります。
(耳の角度でその時の精神状態がわかると言われる先生もおられて、
おもしろい( ̄▽ ̄)◎)
聞診は聞く、嗅ぐなどの診断方法で
話し方、声の調子、多言か無言か、明るいか暗いかを確認したり、
咳や喘息の場合は、咳の音、喘鳴の有無などを確認します!
また、体臭なども参考になるとされています。
問診は様々な質問をしながらその人の体質を考える診断方法で、
発病の時期、発病のきっかけ、原因、病気の経過、悪化の条件を確認します。
1番困っている症状を中心に、何が原因なのかを特定できるよう問診を発展させていきます。
食欲(好き嫌い、嗜好品)、大小便、睡眠、寒熱、口渇、汗、月経、ストレスなどについて、
また、仕事、運動習慣、趣味などについてお話しし、多方面から不調のもととなっているものを推察します。
切診は、脈をとったり、患部を触ったり、お腹を触る腹診(ふくしん)など、触れて行う診断方法のことです
ただ、わたくしたち薬剤師は患者さんに触れてはいけないことになっているので、この診断方法は使えません。
(そのうち薬事法が変わり、切診もOKになれば、漢方薬を決定する引き出しが増えるのにな〜‼︎)
こんな感じで わたくしたちは、見たり、聞いたり、質問したりので患者さんの持つ情報をなるべく多く引き出して、
何が困っている病気や症状を起こしたのだろーーーっと考えていきます。
それに、時間をかけていろいろ話すことで、その患者さんに親しみもわくし、
より真剣に関わりたい、治って欲しいという思いアップです。
漢方での病気は、五臓のどこかが弱って起こると考えていて、
今まで話してきた四診は、それがどこでどうなっているのかをつきとめるためのものです。
例えば、
風邪などの病気になるということは、外邪に侵入されたということで、
外邪に侵入されるということは、正気の虚を衝かれたということです。
・・・だから病は虚から始まります!
(今で言うところの、疲れ、ストレス、食欲不振、不眠など様々な要因で免疫力が低下しているから、ウイルスや菌が体に入ってきて病気を起こしちゃってるという感じです。)
虚とは不及、不足のことで、
反対に、実とは過剰、充実のことです。
過不足のないバランスが取れている状態がやっぱりいいですよね〜☆
自律神経も交感神経と副交感神経がバランスよく働いて、メリハリがある方が当然いいわけです☆
また、虚実は何を見ているかの対象によって対して変わってきます。
例えば、気・血・水など。。。
気・血・水が虚しているのか、実しているのか?
まとめると、
何が、どこで、どういう理由でどうなっているのか???
この病理の虚実を判別する必要があります。
どこで?:五臓の肝・心・脾・肺・腎のどこで
何が?:気・血・水のどれが
なぜ?:どうして、どうなった!(病因、病理)
ってことをつきとめて、ようやく漢方薬がお出しできるということです‼︎
・・・
全然まとまってないし!
どんどん難解になってしまってるし
どんどん深みにはまってしまうので、
今回はこのへんで。。。
(; ̄ェ ̄)