前の記事に書いた、トライアル翻訳!!
今回の翻訳は、情報アプライアンス(ゲーム機とか限られた機能を果たす目的で設計された、特定用途向け製品のこと)がPC業界に与える影響についての文章を対象にしたものでした。
さきほどネイティブの友達からチェックしてもらった原稿を見直して気づいたことー!!
可能性を表す助動詞“会”の使い方についてー!!
大概どの辞書を見てもその書き方は違うものの、基本的には「未来や現在の可能性を表す」と書いてあります。
じゃあ可能性を表す文には必ず“会”を使わなければならないのでしょーか??
例えば翻訳原稿の中にこんな文がありました。
いずれにせよ、消費者市場の情報アプライアンスが普及すれば、長期的にはPCの販売にマイナスの影響を及ぼすのは間違いない。
僕はこの文を
尽管如此,只要信息家电(IA)普及到了消费者市场,肯定会给个人电脑销售长期性的负面影响。
この原文の「だろう」は推量だと思い、推量を表す“要”を用いたんですが、友達には
IA市场也会使个人电脑市场的成长放缓。
と“会”を使うように直されました。そんでさっき、八百詞(日本語版)の“要”の欄を見ていたら、確かに“要”には推察を表す用法があるのですが、“你比我要了解得多”のように、現在のことに対する推量みたいですね。ところが気になった一か所気になった記述が・・・
「可能性があることを表す。前に“会”を付けてもいい」
なんと!!“要”と“会”は同時に使えるらしいのです!!
“看样子[会]要下雨”(どうやら雨がふりそうだ)
という例文を用いて“要”と“会”が同時に使えることを表しています。これは一体全体どういうことなんでしょうか!?
再び「強調」という言葉を用いて処理しちゃってよいのか(笑)、もしくは他の要素が絡んでくるのか・・・・!!(ざわざわ)
あと“看样子会下雨”という言い方はできるんでしょうか??“会”のほうが“要”より、話し手の未来に対する確定的な気持ちが強い気もしますが・・・。真実はどうなんでしょう??
あとこの「可能性があることを表す」用法の否定の場合は、“不要”を使わずに“不会”を使います。
うん~~、気になりますね~~。今回の翻訳を通じていろいろまた気になることが出てきましたよ!!これはもうネイティブに訊いてみるしかないでしょう!!調べてもわからないことは訊くしかありません(笑)
前の記事にも書いたような長句処理も確かに難しいのですが、もっと難しいのは今回取り上げた助動詞などの虚詞、特に語気助詞や語気副詞といった語気が関わる詞の使い方。これは非ネイティブである僕ら日本人には収得するのはとても難しいでしょう。いわゆる語感というやつですね。
この語感を身につけるためにもやはり日々の鍛錬が必要になるわけです。これからも怠けず頑張ります。